ミニノートでMacエミュ SheepShaver

2009/01/10


PC on Mac

実はMACが嫌いではありません(笑
なぜか「Power Macintosh 8100」を持っています。NubusのG3カード挿してます。動いてます(笑
さすがに数年ぶりに電源入れたら、シ〜ンとして焦りましたけど。HDDコネクタ入れなおしで起動。
まあ、Mac OS 8.5なんで「Yahoo!」も満足に見れませんけどね。(ブラウザ古過ぎ)

そんな訳でMAC関係のサイトとかも覗いてます。
その中にはエミュレータ関係もあったりします。
「68K」のマックは「Basilisk II」、「PowerPC」のマックは「SheepShaver」か「PearPC」で
エミュレートするのが基本でしょうか。
これらについては詳しく解説しているサイトがあるので検索してみてください。(無責任)
それぞれにはインストールできるOSのバージョンに違いがあるので注意します。
自分はMac OS 8.5のパッケージ版を持っていたので「SheepShaver」を使っています。
ただし、実機とエミュの同時使用は規約違反ですので気をつけたほうがいいです。
もっとも、エミュ自体をあの会社がこころよく思っていないでしょうけどね。

さて、デスクトップマシンでは何の問題もなく使用出来ていたのですが、ふと思い立って
ミニノート(FMV-BIBLO LOOX U50WN)に入れてみたところ動かなかったのです。
なぜ?と思い、違うノート(これまたFMVの686)に入れたところ動いちゃう。
モバイル運用についても情報がなかったので、これも含めて頑張った(足掻いた)記録です。

FMV-BIBLO LOOX U50WN
インテルR プロセッサー A110 800Mhz
945GU Expressチップセット
1GB(DDR2 SDRAM PC2-3200)
1024×600

オプションでポートリプリケータを購入していたのでそれに乗っけて作業してます。
ちなみにタッチパネルです。

画像をクリックすると大きくなります

カセットテープと比較(いまどきカセットって・・・)
必要なのは
SheepShaver 「SheepShaver-2.3-0.20060514.1.win32.zip」 DLして解凍
SDL 「SDL-1.2.13-win32.zip」 DLして解凍 「SDL.dll」をSheepShaver本体のフォルダ内にコピー
GTK+ 「gtk-2.12.9-win32-1.exe,gtk-2.12.9-win32-2.exe」 DLして実行
MacのROM --- MAC OS 8.6 updateから抽出 - Tome Viewerを使用
OPEN VPN openvpn-2.0.9-install.exe DLして実行
SheepShaverのフォルダに抽出したROMを置きます。
[CD-ROM driversフォルダ]の中にある[cdenadle.sys]を[Windowsフォルダ] 〜 [System32] 〜 [drivers]にコピーします。
念のため再起動しておいたほうがいいかも。
「SheepShaverGUI.exe」を起動します。
インストールするためのディスク領域を確保します。(HDDを作る)
○Volumes --- create 下の欄にHDDの名前をいれて、サイズに2000(2G)くらいをいれてOK

○Boot From --- 初めての起動はCD-ROM
○グラフィックはとりあえずそのまま 640x480
○RAM Size --- メモリを本体の都合に合わせて設定。1Gあったから128Mくらいにしました。

○ROM File --- ROMの場所を入れる。
○CD-ROMドライブに場所を入れる。
○CDにOS8.5をいれてスタート。手持ちの都合です。
USBコネクタにポータブルのCDDを繋げてインストールスタートです。
まずはHDDのフォーマットを選択し、その後Mac OS 8.5 インストールを選びます。
インストール後、初期設定して一旦終了します。
初期設定ウィザードが終わらないかも知れませんが、その場合は「自動処理」の中にある記述を削除してください。
次回起動時に出てこなくなります。
LANケーブルを接続してから「SheepShaverGUI.exe」を起動します。
○ネットワーク ---「Basilisk U Router」に変更
本体側でMac OS 8.6アップデートを落としておき、「C」ドライブの適当なフォルダに置いておきます。
「Enable "My Computer"・・・」にチェックを入れ、「Mount drives」に「C」と入れておきます。
これでMac側から「C」ドライブをアクセスできるので、OSをアップデートします。
自分の環境では全てのPCにIPアドレスを振っているので、Macにも他のPCとかぶらないアドレスに設定します。
このOSで使用できるブラウザは「IE5.1」までですが、MSではDL出来ないようです。
保管しているサイトで拾ってきます。InternetExplorer517Jp.bin
デフォルトのブラウザよりはサクサク表示されます。
環境が整ったのでCDDをはずして起動・・・ しません!
何度かトライしたけどダメ。
試しに違うマシン(FMV686)にコピッて起動させたら問題なく動くと。
CDドライブの有り無しが影響してると思うんだけど・・・
「Disable CD-ROM Driver」にチェックを入れてもダメ。

結局、「CD-ROM Drive」の「E:\」を削除して空白にしたら起動しました。
CDドライブが内蔵されていないマシンはここに注意ですね。
ちなみにこの過程でわかったのですが、仮想ドライブソフトで仮想CDドライブを有効にしても使用できます。

土台のFMVは「1024x600」と変則的なサイズです。
これにあわせて画面サイズを変更します。
「Width、Height」に数値を入れますが、1ドット単位で設定できるので好きな大きさにしましょう。
LANケーブルを抜くと当然接続できません。無線LANを有効にすると接続できます。
では通信端末ではどうでしょうか?
このままでは接続できません。
「Open VPN」を使用します。
インストールしてネットワークのプロパティを開き、わかりやすい名前に変更します。ここでは「tap32」としました。
「ネットワークのプロパティ」---「ダイヤルアップ」にある、通信端末のアイコンを右クリック。プロパティを出します。
「詳細設定」--- 「ネットワークのほかのユーザーに・・・」にチェックをいれます。
「Network」 --- 「Ethernet Interface」を「Open VPN」でインストールしたネットワーク接続(ここでは「tap32」)にします。
通信端末でダイヤルアップしてからSheepShaverを起動すると、Mac側でもネットに繋がるようになります。
タッチペンで操作できるMacというのも良いものです。

CDを外して起動しなかった時はあせりました。
わかれば単純なことなんですけどね。
仮想ドライブがOKなのは収穫でした。

ダイヤルアップについてはWEBに情報がなかったので
自分でなんとか出来たときは嬉しかったです。
注意ですが、win2000の場合はSheepShaverを起動してからでないと
共有のチェックが入れられません。

「OS X」をシミュレートすることが出来るみたいですが、スペック的に無理なのが残念です。

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