中村精密 Nゲージ C51 「上下固定不可、集電不良」修理

2022/8/4


ネットオークションにて、中村精密の「C51 難あり品」を入札。
「現状品 上下固定不可、集電不良」として出品されていました。
1年以上放置していましたが、時間が出来たので修理にチャレンジ。

ボディと下回りの固定方法がなかなか決められなかったので時間が掛かりました。

いろいろな発見がありましたが、何とか修理できました。
久々の半田ゴテ作業。

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中村精密 Nゲージ C51
ケース入り。
付属品あり、スポンジは退化なし。
車両を取り出したら、トラクションゴム(黒色)が。
この車両は透明なトラクションゴムのはずだけど、なんで?
コンプレッサー部に接着剤がいっぱい。
走行させてみると、ちょっとぎこちないけど動いた。
確かに上下がプラプラと固定できていません。
接着剤がいっぱい。
ひっくり返してビスを外します。
なかなか取れなかったけど、取れたらビスに接着剤がこんもり。
集電部は自分が見たことないタイプ。
左右対称でフランジに接触して集電。
ヘニョヘニョになってます。
分離します。
集電板を整形。
一部は修正できませんでした。
まずはテンダー「動力部」から。
4軸駆動でした。自分は初めて見ました。このような構造なので下回りの片側が狭かったのですね。
各部に注油しておきます。
カプラーがちょっと変な感じがするので外します。
カプラーの奥に板がありますが、平板(真鍮)が入っていました。
いつもは湾曲したステンレス板が入っているので、入れ替えました。
上回りと合体。
本体側の上下を固定するビスにはゴム系接着剤が付いていました。
ビスから剥がします。
結局、ここにあるはずの「ボス」が抜けていました。
ビス穴を広げて、2oのナットをはめ込むことにしました。
小さなダイヤモンドヤスリで少しずつ穴を広げ、リューターでさらに広げました。
ちょっとキツ目にしておきます。
ビスにナットを嵌めた状態で上から叩いて埋め込みます。
この状態でビスとボディの間でハンダ付けします。ホワイトメタルですが大きいので長時間、コテを当てなければ溶けません。
けど、エアータンクを少し溶かしてしまいました。
余分なハンダを削ります。
車輪を見たら、詳細不明の汚れがありました。歯ブラシ等で清掃しました。
ロッド類に若干の曲がりがあったので修正。
下回りとテンダーを合体。
コンプレッサーを外し、接着剤の跡を剥がして瞬間接着剤で固定。
上下合体。
若干、キツ目でしたが固定ビスは入りました。
線路に載せて走行試験。
微妙にテンダーが腰を振ります。テンダーの車軸が曲がっているような気がしますが
修正はできないのでこれまでとします。

たしかに状態の悪い個体です。

ビスをハンダ付けする為に、端材で練習しました。
今まで、テンダー走行部の隙間はなんだろうとずっと疑問だったけど
やっと分かってスッキリした。

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