[ミューズの方舟]の会員4名と西の巨大シアター「
箱船」を訪問しました。
先月末、奇しくも長岡先生のご命日でもありました。
 
「くずてつ」船長さんのクルマで、天橋立駅から案内されたのが、西林寺です。
本堂の白いエンタシスに、とてもお洒落なセンスを感じます。
そして、裏山には、昨今、極めて珍しいアオサギのコロニーがありました。
直径が2mを超える巣が4つも5つも。
このような豊かな自然の中に聳え立つ白亜の殿堂「箱船」の一階に、シアター(スーパーネッシーを中心とするメインシステム)があります。
その空間は、約 6m(W)*8m(D)*4m(H) あって、床面積は「方舟」の半分ですが、見覚えのある椅子に坐ると、ワイドが3mの「方舟」の2倍もあるからか、断然、広く感じます。
少しオトが残りますが、「方舟」ほどでなく、会話は、まったく、フツーに聞こえます。
金色のT−300AとFE208ESのリング、そしてワインレッドの遮光カーテンが、白熱電灯に照らされて美しい。照明を少し落とせば、密教的雰囲気が醸し出されるでしょう。
さて、そのメインシステムのオトですが、全員が一致して賞賛したのは、超ハイスピードなオトの立ち上がりです。
個人的には、超低域の「風が真っ先に飛んでくる」のに、最も、仰天しました。
ドラマーがペダルを踏み込む瞬間に感じる風、ドラムにカブリついて聴くときに受ける風、各メンバーのオトを引き連れるテンポをリードする風。
この風をもたらすのは
*軽いコーンの38センチウーファー4発からなるSW
*プラス、マイナス各1本の8スケのキャブタイヤ(銅線の断面積16平方ミリ)
*スーパーネッシーより、おそらく、50cmは近いSWのセッティング
などでしょうか。
二階のサブシステムは
D−55ES中心です。
これを、D−58ESシナ・アピトンを使用して、その低域のレベル不足で悩んでいらっしゃる、フュージョン大好きのN須さんと一緒に聴きました。
このときの様子は箱船航海日誌('05/05/30、夢の如くに)に紹介されています。
また、N須さんの感想は「箱船の客室」に
投稿されています。
次の写真は船長さんから頂きました。
流石、これぞまさしく、究極のBH。
正直に申し上げて、内心
「肉薄されているなあ。[超・究極のBH]の看板も危ういなあ」
でありました。
最後に、
「
AE86さんのシステムとのオトの違いを」
とのメールを頂きましたので、僭越ながら簡単に。
東の横綱、AE86さんはエンジニア。西の横綱、船長さんは宗教家。
で、お二人のオトに向かうスタンスとワザは基本的に異なります。
AE86さんのお住まいは、「方舟」と同じ市内。で、オト的には、逆に、かなりの距離を、意図的に、保たれているように感じます。
一方、遠く離れた船長さんは、ひたすら
*より大きく(一発から二発そして三発へ、T−500AからT−300Aなど)
*より高く(天井、スパーネッシーなど)
*より重く(御影石、ナマリ、タングステンなど)
*より厚く(バーチ合板ラックなど)
*より太く(5.5スケから8スケなど)
で、まさしく、長岡先生の直伝、直系。
長岡サウンドの、継承、発展、普及に尽力されていると感じます。
今回の訪問では、船長さんには多大の心遣いを頂き、深く感謝しております。
そして、次は、拙宅での再会が楽しみです。
なお、今秋予定の[サウンド・フェスタ]で、船長さんご自身が「箱船」の全容を紹介されているビデオを上映する企画があります。これは、絶対に、見逃せませんヨ。
今月の鳥は、「箱船」の裏山から天橋立まで見送りに飛んできたアオサギです。
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「ミューズの方舟」の6月定例会は、26日(日)午後2時から
東京都中小企業振興公社 第3会議室B