『台湾通信』編集後記

<2007年6月1日付>

○予想通り、王金平・立法院長が馬英九氏の副総統候補となることを断った。5月31日の両者の会見で最終的に確定した。これで国民党は、馬英九・王金平コンビでの総統選挙への出馬がなくなったわけだが、どうもすっきりしない。最近、王金平氏は盛んにテレビコマーシャルに出演している。何かの基金会の公益広告なのだが、どうしても政治的な意図が感じられる。総統になるのをあきらめたとはとても思えない。王金平氏は馬英九氏に協力を約束したが、どうなることやら。

○李登輝・前総統が奥の細道をたどるため、日本を訪れた。そこで台湾では、「奥の細道っていったい何」ということになっている。台湾では年配の本省人ならほとんど知っているだろうが、一般には日本文学史でも勉強したことがない限り知らない人がほとんどだ。そこでマスコミは、改めて紹介している。中には旅行代理店に取材して、お勧めコースなどまで紹介していた。また、李登輝・前総統は奥の細道の出発点である深川を訪れ、松尾芭蕉の銅像を見学し、「深川に 芭蕉を慕い来 夏の夢」という自作の俳句まで披露した。そこで、「俳句っていったい何」ということになる。そこでまた解説しなければならない。ということで、テレビに知り合いの日本語文学の先生が登場して、俳句がどのようなものか説明していた。李登輝・前総統の今回の訪日、政治的な意義はともかくとして、台湾への日本文化や観光の宣伝には大いに役立っているようだ。

○梅雨の季節なのに、なかなか雨が降らない。暑い日が続いている。金門のお土産に「貢糖」というお菓子をもらった。金門はピーナッツが特産で、それで作ったお菓子が貢糖であり、いろいろなバリエーションがある。今回いただいたのは、中はピーナッツで作ったさくさくお菓子で、それをチョコレートでコーティングしてある。チョコレート好きの私としてはうれしい。創作菓子だがなかなかの味だった。ただ、このあまりの暑さでチョコが溶けてしまうので、冷蔵庫に入れる必要がある。そういえば先日、上海の浦東空港でチョココーティングされた天津甘栗を売っていた。買おうと思ったら、売り子さんがこれは本当の天津産ではないといって、天津産の普通の甘栗を勧めてきた。「チョコの方がいいんだけど」というと、「おいしくないよ」と言われた。なぜそんなものを平積みにして売っているのだ。残念だが、そうまで言われてあきらめた。(早)



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