| <2007年6月29日付> |
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○「マンゴーの里」で有名な台南県玉井郷へ行ってきた。前日に高雄で1泊して次の日の朝、レンタカーで高速道路を走った。普段見慣れた台北の窮屈な風景とは違い、遠くに入道雲を見ながら、晴れて広々と開けた景色の中のドライブは、久しぶりに心が弾む。道路わきの標識も高級ライチ「玉荷包」の産地である大樹、パイナップルで有名な関廟など、果物の産地がグラデーションのように現れる。目的地の玉井郷へ入ると、道路の両脇には白い袋をかけられてぶら下がるマンゴーが目に入った。道路の際までいっぱいに植えられていて、道端を歩く人が手を伸ばせば取れそう。ここ数年、高級果樹が盗まれるという日本を思い出した。おおらかだなぁ、としみじみ思う。よく見るとマンゴーのほかにもパパイヤ、ライチ、パイナップルと、なんでも栽培されている。マンゴーの木の間にパイナップルを植えている農家もあった。 ○玉井のマンゴーは7月が最盛期ということだったが、市場に入ると色とりどりのマンゴーがいっぱいに並んでいた。日本でもおなじみとなった愛文マンゴー(アーウインマンゴー、日本名はアップルマンゴー)以外にも、大きさや色の違う4〜5種類のマンゴーが大きなカゴいっぱいに並べられている。マンゴー以外にも、山盛りになったライチ、形よいパイナップル、バナナなども売っていて、どれもおいしそうだ。山となった果物の後ろに座る農家の売り込みは積極的でつい買いたくなるが、冷静になってみると持ち帰るのは難しく、なかなか悩ましい。買ったとしても保存がきかない。結局、1カゴ買って宅配便で台北県の自宅と台北市内に住む親戚の家へ送ってもらうことにした。 ○今年は天候に恵まれ、マンゴーをはじめ果物はどれも豊作でおいしいそうだ。しかし今年は値段が安すぎて、売っても売っても儲からないのだという。確かに、1カゴ約24キログラム、段ボール2箱分で送料込み1000元は安い。台北でこれだけ立派なものを買えば3倍以上になるだろう。ここに並べられた果物が全部売れたとして、農家の人はいったいどれだけの利益を上げることができるのか。豊作だからといって味が落ちるという訳ではなく、おいしいことに変わりはないのに、と複雑な気持ちになった。 ○市場を出てから、自動車で15分程度走ったところにある山の上に登った。頂上にあるカフェからは、盆地になっている玉井郷とその向うの山々が鮮やかに見渡せた。山を登る途中、太陽がよく当たる山の斜面にはマンゴーの木がたくさん植えられていて、白い袋をかぶり収穫を待っているマンゴーが、葉の緑色よりも目立っていた。(Neko) ○本日のニュースに狂牛病(BSE)の話があったが、農林水産省のウェッブサイトのある「国際獣疫事務局(OIE)による加盟国のBSEステータス認定について」というのを見ていたら、BSEステータスの「管理されたリスクの国」の欄に、アメリカ、カナダ、スイス、台湾、チリ、ブラジルが挙げられていた。こちらは一生懸命に気を使ってわざわざ「国・地域」などとぼかして書いているのに、台湾を「国」として承認していない日本政府の機関がはっきりと台湾を「国」と表示しているのだ。このサイトは5月23日の日付が入っているから、外務省も中国も1カ月以上これに気付いていないようだ。こんなことはよくある。いくら中国が「1つの中国」だと主張しても、日本人の間では台湾はやはり「国」という認識なのである。 ○1999年9月21日に台湾中部大地震(台湾では集集大地震)が発生した。この地震取材に日本から多くの記者が取材応援に掛け付けてきた。外報だけでなく、地震の専門家や社会記者がやってくる。その時、日本の某大手紙の支局長は、こうした応援の記者が書く記事の修正になかなか気を使ったという。というのも、外報部の記者ならともかく、国内畑の記者は台湾の取り扱い方を知らないので、みんな「国」として書いてしまうのである。台湾をどう書くのから、いちいち手ほどきする必要があったのだそうだ。 ○梅雨が終わって、午後のスコールが激しい。雷を伴って降り方が派手である。窓から眺めていると、稲妻が幾筋も光る。台湾ではこの時期のスコールを「西北雨」という。これが降ると、湿気は高くなるが確かに涼しい。今朝の天気予報では、この不安定な気候ももうそろそろ終わり、炎暑になるのだとか。(早) |
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