| <2007年9月7日付> |
|
○最近、国民党のホームページが新しくなって、中国語、英語のほかに日本語版サイトが「台北レポート」という名前で開設されている(http://www.kuomintangnews.org/client/jpn/)。総統選挙が近付いて、日本を重視しているという姿勢を示すためか。民進党は以前から日本語版サイトを設けている(http://203.73.100.102/dpp_web/index.php)。内容はともかく、今では国民党の方が充実しているようだ。比較してみると面白い。ただ、日本語のサイトを開設して、選挙に役立つのだろうか。 ○ある台湾の大学の日本語学科の学生がこの夏休み、日本に研修に行った時のことだ。たまたま同じ宿舎に中国からの学生も宿泊していた。受け入れる日本側は気を遣って宿泊する階を分けていたのだが、どうしても一部の学生が同じ階に宿泊することになった。すると台湾の学生と顔を合わせた中国の学生が、「台湾は中国の一部だ」と言い出した。これに対して台湾の学生も負けてはおらず、台湾の学生の1人が「私は台湾人だ」と言い返したという。台湾と中国の間の感情的なわだかまりは、以前よりひどくなっているように感じる。 ○最近、陳水扁総統がアメリカの不満をよそに、中国に対して強い批判を行い、台湾名義による国連加盟を主張している。そうした陳水扁総統の言動を支えるのは、中国に対する台湾の人たちの嫌悪感である。大学生たちのこの事件によって、研修に参加した台湾の若者は、中国人に対する嫌悪感を深めることになったようだ。「台湾は中国の一部だ」というのはあくまでも政治の世界でのスローガンであり、現実は紛糾が存在しているわけだ。それを学生のくせによけいなことを言わなくてもと思うが、それを言わせてしまうのが現在の中国のナショナリズムなのだろう。お互いにひざを突き合わせて討論するのならまだしも、生半可な認識に基づく主義主張をまくし立てるのは決して良いことではないだろう。そんなことをしているから、中国に対する政治上の嫌悪感が、台湾人の生活実感のレベルにまで降りてきてしまう。(早) |
このウエッブサイト(URL: http://www.iris.dti.ne.jp/~taitsu/)において公開されているドキュメント及びデータは、特に明示されている場合を除き、その著作権は通達翻譯出版有限公司にあります。無断複製、転送、配布、転載を禁じます。
Copyright(C) 通達翻訳出版有限公司『台湾通信』 <taitsu@ms17.hinet.net>