『台湾通信』編集後記

<2007年11月30日付>

○立法委員選挙が始まった。1月12日投票。20日に立候補届けが締め切られ、告示はまだだが近所にすでに候補者の選挙事務所ができていた。これからにぎやかになりそうだ。 ○先日、ある日本語スピーチコンテスト予選の審査員を務めた。日本語スピーチコンテストを聞くなど本当に久しぶりだが、参加者の日本語レベルが非常に高いのには驚かされる。日本語学科の優等生が集まったのだが、大学でここまで上達するというのはすごい。ただ、昔のコンクールの参加者は留学経験がない学生たちばかりだったが、今回の参加者の多くが交換留学など何らかの形で日本に留学しているのが違っている。日本に行くことが気軽になったのだろうし、日本の大学との交流も盛んなのだろう。留学した時の経験を話す参加者が多かった。考えてみると留学経験がない学生には不公平ではあるが、もはやそんなことが不公平にならないくらい日本語を学ぶ今の台湾の大学生は日本経験が豊富ということか。

○それはともかくとして、いつ聞いても思うのはこの種のスピーチコンテストで話の内容が面白くないことである。ステレオタイプな内容が多い。日本での経験を話すのは良いのだが、台湾に比べて日本の良いところをほめるばかり。もう聞き飽きたという感じで、あまり印象に残らない。本人たちは本当にそう感じてしゃべっているのだろうから、ほめられると身構えたり疑ったりしてしまうのは、自分の性格が悪くなった証拠かも知れない。普段でも、台湾の人が日本や日本人をほめ始めるとすぐ、まゆにつばを付けたくなるのである。称賛は批判があってこそ真実味を帯びてくるというものではなかろうか。それにしても、コンテストとはいえ、たまには涙の出るような良い話を聞いてみたいものである。

○珍しい冬台風がかすめてかなりの雨をもたらした後、28日から前線の南下で急に寒くなった。どんよりとした空に時折見える青空が、冬らしい。オフィスの中でもセーターを着ている。熱い立ち食いそばが食べたくなる季節だ。日本料理店はたくさんできたけれど、今でも台湾でこれだけは食べられない。(早)



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