| <2007年12月28日付> |
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○台湾を研究している日本の友人と台湾の総統選挙について話をしたのだが、世界の選挙の常識からから考えると、どうしても国民党の馬英九氏の勝ちとしか出ないのだという。民進党は勝てない。もちろんこうした予測の根拠となっているのは両陣営をはじめとして台湾のいろいろな人の話と観察だ。そうするとどうしても国民党の勝ちという結論になってしまうので、反論してほしいと言われたが、どう反論してもやはり馬英九氏の勝ちとなってしまう。 ○まず民進党では、国連加盟の公民投票(住民投票)、中正紀念堂の看板掛け替えなど、最近、政治的な話題をさらっているのは陳水扁総統であり、謝長廷氏の影は薄い。党内はばらばらで、前党主席の游錫コン氏は、台湾独立色の強い考えを押し通そうとして謝長廷派との党内対立を招いた。また友党とされてきた李登輝・前総統の台湾団結聯盟とは、決裂状態となっている。一方の国民党は、馬英九氏が台湾色の強い考えを打ち出しているのに対して、「深藍」、つまり強い国民党支持者で統一志向が強い人たちが不満を示しているが、これを呉伯雄・主席がなだめ役にまわって党内をまとめているという。しかも、国民党から分裂していた親民党との合流にも成功した。また、能力的な弱点が指摘される馬英九氏自身にはあまりしゃべらせず、民進党側が仕掛けてくる挑発に乗らないようにしているという。 ○世論調査でも大きくリードしているから、このままだと馬英九氏の逃げ切りという形となる。しかし、謝長廷氏がどこかで大芝居を打ってきそうな予感はあるし、選挙巧者の民進党は選挙の重要局面に差し掛かるとさまざまな手を繰り出し、劣勢を覆してきたという経験がある。しかも、台湾の選挙で重要な課題となるアイデンティティー問題で、外省人の馬英九氏は台湾の主流ではないという弱点がある。ともかく、台湾の選挙は何が起こるか分からないので、どちらが勝つとは今のところ言えないということでまとめるしかなかった。 ○最近会った「深緑」の人、つまり台湾人意識の非常に強い民進党の支持者は、国民党に有利なようだが、総統選挙では必ず民進党の謝長廷氏が勝つと予言した。理由は、統一派メディアが行う世論調査の支持率より民進党は必ず15%高いから、絶対に大丈夫というのである。「台湾人はあまり本当の気持ちを語りたがらない」という。これも以前からいわれていることで、これまでの数々の選挙結果を見るとこの説も確かに一理ある。立法委員選挙はだめかもしれないけれど、総統選挙は大丈夫だというのだ。この人は「台湾人は優しいから。中国人とは違う」と強調する。貨物代理業を営む彼は、中国でも商売をしている。中国に進出したいと考えている友人に、「そんなに簡単じゃない」と何度も繰り返していた。 ○暖かい。室内の温度計を見ると摂氏25度である。年末とは思えない陽気である。来年はこれまでと違って元日の1月1日だけが休み。新年気分は春節までお預けである。いずれにせよ、日本は新年。良いお年をお迎えください。(早) 新年快楽
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