| <2008年02月01日付> |
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○台湾人は駄洒落が好きである。メディアにも頻繁に出てくる。日本のスポーツ新聞でよく見られるものだが、台湾では一般紙までもがそれをやる。硬いニュースが軟らかくなって、なかなか楽しい時もある。だが、座布団を全部取ってしまいたくなるような下手な駄洒落も少なくない。そうした中で最近、まあまあというのがあった。それは内閣総辞職に関するものだ。立法委員選挙が終わると、これまで行政院長が総辞職し、新しい立法院の発足に合わせて新体制で臨むのが慣例となっている。今年は陳水扁総統が総辞職を差し戻した。現行憲法では総統が指名した行政院長に対して、立法院に同意権はないので総辞職する必要はないというのだ。 ○それはともかく、今回の立法委員で民進党が大負けしたことで、批判を受けた政治家の1人に謝志偉・新聞局長がいる。彼は従来の新聞局長と違って、政府スポークスマンとしては非常にズバズバと物を言う人である。ユーモアたっぷりに、駄洒落も交えて国民党や馬英九氏を批判するから、民進党のファンにとってはたまらない快感をもたらす。逆に、民進党政権を支持しない人には我慢ならない存在である。外省人だが台湾人アイデンティティーが強い。博士号を持ち、かつてはテレビの政治討論番組で活躍したことがあり、弁舌に優れている。その個性を発揮して新聞局長の役を演じてきた。ただ、民進党内部からも、閣僚がピエロになるのはどうか、という批判の声も出ていた。 ○立法委員選挙が終わって責任を問われた時、謝志偉・新聞局長は辞意を表明した。ところが、張俊雄・行政院長の総辞職が間もないこともあって、慰留された。そして総辞職が差し戻されると、そのまま留任となった。本人はこれについて、「義不容辞」(イープロンツー)と表現した。この言葉は“義を見てせざるは勇なきなり”といった意味で、道義上断行せざるを得ないとういこと。自分が必要とされている以上、責任は逃れられないというわけだ。ところがすかさず、これをもじって「不容易辞」と皮肉った人がいた。「義不容辞」は「イープロンツー」と発音するが、順番を変えて「プロンイーツー」とすると「不容易辞」となる。こちらは、“なかなか辞めない”という意味。座布団3枚くらいあげようか。 ○民進党総統候補の謝長廷氏が、国民党総統候補の馬英九氏のグリーンカード問題を取り上げて批判している。馬英九氏はこれについて、当初は「持っていない」と言っていたが、その後、「以前は持っていたが、今は失効している」に改めた。相変わらず馬英九氏の危機管理能力は低いし、民進党支持者は重大事と考えているようだ。しかしこの問題、一般の人には極めて受けが悪いようだ。人身攻撃が嫌われるのは台湾でも同じだ。攻撃する側のイメージがダウンする。やってはいけないことを「やってしまった」という感じがする。今後、謝長廷氏側にどのような玉があるのか分からないが、下手に撃つと自分に返ってくる。次々に政見を発表している馬英九氏に対して、グリーンカードばかりやっている謝長廷氏が対照的に見える。 ○来週は春節(旧正月)休みに入る。今年は2月7日が春節。休みは2月6〜11日。台湾は今が年末気分である。日本の正月にも帰省した。毎年のように2回のお正月を迎えるのは奇妙な気分である。ただ、台湾の春節を迎えないとやはり新年になったという気分が出てこないのは、台湾に長くいるためだろうか。新しい年が良い年でありますよう。今年もよろしくお願いします。(早) |
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