| <2008年04月25日付> |
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○総統選挙後、台湾は中国の話題で持ち切りだ。馬英九・次期総統が選挙で中国と関係改善を約束し、規制緩和を訴えて景気改善に対する期待感を高めたのだから、これはやらざるを得ない。台湾と中国の直行便、中国からの台湾観光解禁、台湾での人民元兌換などが、7月4日に実施される見込みとなっている。こうしたことは、すぐに実施できて効果が期待できるだけに、新政権誕生の雰囲気盛り上げにはもってこいの政策だ。民進党との違いを強調できる、象徴的な出来事になるからだ。それまでの反対の声はすっかり影を潜めている。民進党が惨敗したので、民進党とその支持者には反対する立場もないということか。これまで民進党がなぜこれを解禁しなかったのか不思議になるくらいだが、一転してすべてが中国頼みというのも気になるところだ。 ○そうした中で、今週は中国の富豪団というのが、台湾の不動産視察にやって来た。参加者の資産を合わせると5000億元。それが台湾での不動産投資に興味を持っているというのだから、注目を集めるのも無理はない。彼らの資金が台湾の不動産市場に入ってくれば、市場は大いに活性化することになる。当然、業者は大喜びである。中国資本による台湾の不動産への投資については、馬英九氏はこれも解禁すると公約している。国民党は立法院で圧倒的多数を占めているから、馬英九氏が言ったことはまず間違いなく実現することになる。これは、少数与党だった陳水扁総統と根本的に違うところだ。 ○この富豪団ツアーは、どこへ行くにもメディアに囲まれた。しかし、不動産価格の吊り上げで利益を得ようとする投機目的であり、そのために住宅が値上がりすれば台湾の庶民が自分の家を買えなくなるとの疑問も投げ掛けられた。ツアーのメンバーの1人が、「自分たちは洪水や猛獣じゃない」と反発する一幕もあった。実際、台湾の不動産価格はここ数年、値上がりを続けている。昨年末はやや減速したが、今年に入って立法委員選挙、総統選挙での国民党の勝利で、再び市場は活況を取り戻しているという。4月に入ると売り手が言い値を吊り上げすぎて、さすがに取引は減少しているようだが、それは今後の値上がりに対する売り手の期待が高いことを物語っている。それには中国資本の解禁に対する期待も含まれている。そこに来て富豪団ツアーの訪問だから、大騒ぎとなったわけだ。 ○今回の訪問で、具体的にどのような案件がまとまったのかは明らかになっていない。期待ばかりが膨らんでいるが、実際にはそれほどうまくいくものなのか。すでに現在の台湾の不動産市場はバブルだとの指摘もされている。ただし、そう指摘した政治大学の先生が脅迫されるという事件も起きているから複雑である。最近、インテリアデザインの仕事に従事している人の話を聞いたが、不動産取引は「これから半年ほど好調だろうが、それ以降は分からない」との見解である。私の観察が正しければ、彼のこの口調は総統選挙で馬英九氏に投票していない人のものだ。 ○このところ気候の変化が大きい。台湾の春である。数日前はクーラーをつけていたほどだが、昨日は気温が低下した。道行く人たちの多くは冬の姿である。それまで暑かったので油断して薄着で会社に来てしまったので寒かった。きょう(25日)もまずまずの涼しさ。暑さで頭がボーッとするより、このくらい冷たい方がキリリとして気持ちは良い。(早) |
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