『台湾通信』編集後記

<2008年06月27日付>

○『中国時報』が600人をリストラするというニュースには驚いた。『聯合報』と並んでかつての台湾2大紙の1つである『中国時報』は、以前から経営難といわれていたが、これほど多くの人員削減はこれまでになかったもの。インターネットの普及と娯楽要素の強い香港系の『蘋果日報』の進出に影響を受けたようだが、やはり腐ってもタイである。この新聞はもともと国民党系だから政治的な偏向はあるものの、貴重な情報源の1つだから何とか立て直してもらいたいものだ。

○ところでそんな騒動の中、『中国時報』や『聯合報』の記者やカメラマンのグループが、これからの台湾のメディアにはもう希望がないからと、何か商売でもやろうと相談した。そこで日本のものを台湾にということを考え、クレープ屋を思いついた。日本へ旅行に行った時に食べたのがおいしかったのだそうだ。メディアに勤めた人たちはなかなかつぶしが利かない。「武士の商法」というように、これまで高飛車にやっていた人たちが、頭を下げて商売をするのは並大抵ではないだろうと心配していたら、クレープはやめにして他を探すことになったという。

○ところでこのクレープ、台湾でも一時、人気を集めたことがある。私も何度か食べてみたが、その後は食指が動かない。というのも、皮がバリバリなのである。私のクレープのイメージにある軟らかい皮と違って、カリカリに焼き上げられていて不思議な食感である。しかも具が中華風の変なものが多い。揚げ春巻きを食べているようで、どうもピンと来ないというのが正直なところだ。彼らが考えた日本風のクレープ、確かにアイデアとしては良いのかもしれない。個人的には、具は甘い方が好みだ。(早)



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