『台湾通信』編集後記

<2008年08月29日付>

○先日、上海に住んでいる日本人が台北にやってきたので、「小籠包」(ショーロンポウ)をごちそうした。会社の近くに2軒の小籠包の店があって、日本人もよくやってくる。この料理、うそか本当か分からないが嘉定県南翔鎮、つまり今の上海市嘉定区南翔鎮が発祥の地と伝えられているから、上海料理である。上海から来た人にわざわざ食べさせることもないと思うのだが、とにかく上海の小籠包と台北のものを比べると、私は個人的に台北に軍配を上げる。営業妨害をするつもりはないが、上海に行くと旧市街の豫園にある有名な小籠包の店で食べるのだが、台北の小籠包に慣れているととても食べられない。肉がばさばさで、肉汁がにじみ出てくるようなジューシーさがない。肉の臭みも残っている。これに比べて台北のものは、口に入れるととろけるような感覚だ。どうしてこうも違うのか、不思議なくらいである。上海の人たちは、あれがおいしいと思っているのだろうか。

○この豫園の店は、1階には持ち帰りで長い列ができている。テーブルに座ることができる上の階も順番待ちである(ミニマムチャージがあって驚いた)。横のテーブルで日本人の観光客が食べている。こんな光景を見ると、思わず「ぜひ台北で食べてください」と言いたくなる。台北にも観光客で行列ができる鼎泰豊という有名店があるが、そんなレストランに行かなくても、うちの会社の近くにもあるくらいだから庶民の味である。この2軒もそれぞれ味に特徴があって、特定のファンがいるようだ。私は台湾に来たばかりのころ、一時期は毎朝、豆乳を売っている朝食屋で小籠包を食べていた。以前勤めていた放送局の裏にあった屋台の小籠包は忘れられない味である。そんなことをしていたから、かなり太ってしまったのである。上海からの客人は、上海でも鼎泰豊で食べたことがあるそうだが、値段が高かったという感想だ。台湾では気取って食べるようなものではない。

○ただ、その小籠包の店。最近、随分と値上がりした。30%くらいは値上がりしただろうか。小麦粉を使う料理だから原料価格の上昇に伴って値上がりするのは理解できるが、適正な値上げ幅なのだろうか。最近、ちょっと足が遠のいてしまっている。(早)



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