『日刊台湾通信』
2008年11月28日(金)送信



【目次】


≪日本関係≫
■エルピーダメモリ、提携相手の力晶(PSC)から瑞晶(Rexchip)の一部株式取得
■東芝、2008年度における台湾での調達額が100億ドル突破

≪経済≫
■10月の景気信号は2カ月連続の青(鎮静)、総合判断ポイントも前月と同じく12ポイントで景気回復見えず
■10月の消費者向け融資残高は昨年8月以来の最低、民間消費の伸び悩みが影響
■「最低賃金の調整見送る」労委会が決議、労組が厳しく反発
■中小企業の倒産相次ぐ、8月からは月間7000社以上が倒産
■失業者の採用、1人1カ月1万元の補助は人数無制限
■見本市「2008年自動化機械・精密電子設備展」、きょうから12月2日まで台中市経貿園区予定地で開催
■家電の東元電機(TECO)、投資先の業績が好調
■台湾のLEDメーカー各社、将来性高いUV LED市場進出を積極化
■宜蘭県が太陽光発電の研究開発センター、認証機関などの設立目指す
■東和鋼鉄(TUNG HO STEEL ENTERPRISE)、12月のH形鋼の価格を16.67%引き下げ
■全家便利商店(ファミリーマート)が3年以内に500店舗開設へ、台湾のコンビニ店舗総数の30%達成が目標
■民営銀行での預金引出額が急増、6銀行で9・10月に100億元超す
■中央銀行、12月11日に第4四半期の役員会議開催
■45〜64歳の失業人口が急増、高年齢・高職位・高給の「3高」人材がリストラの材料に
■中信金の陳総経理、来年の企業向け融資は今年より縮小を予想
■インサイダー取引法の条文改正案、立法院の初審通過
■長庚医院が董事会(取締役会)を開催、董事長(会長)に王永在氏を選任
■医薬品メーカー杏輝薬品(Sinphar)、抗がん剤新薬の2期臨床試験が短縮
■HP台湾、サーバー部門の幹部クラスが相次ぎ離職
■光ディスクドライブの広明光電(QUANTA STORAGE)が自社株買い戻しを再び実施、今回も8000枚
■テレビショップの東森得易購(ET Mall)、4年以内に年間営業収入1000億元達成目指す
■台北のホテル、情報通信製品の展示会「資訊月(ITmonth)」に向けて宿泊客が10%以上増加

≪大陸関係≫
■中国・福建省廈門(アモイ)市で「海峡両岸文化産業博覧交易会」が開幕、台湾からは150社余りが参加
■レストランの新天地(NEW PALACE)、中国・黒龍江省ハルビン市に進出へ
■対中国窓口団体「海峡交流基金会」の高孔廉・副理事長、中国に台湾系企業の製品販売拠点開設を

≪国際関係≫
■タイに足止めの台湾人観光客、中華(チャイナ)と長栄(エバー)が臨時便でチェンマイから輸送
■大西洋におけるマグロ類の漁獲、台湾は来年の漁獲枠が今年と同水準

≪政治≫
■馬英九総統の預金、今年は1200万元増加
■陳水扁・前総統がハンストを中止、おかゆとゆで卵の白身を食べる
■余政憲・元内政部長が100万元で保釈、陳水扁・前総統の疑惑に関連して身柄拘束43日間
■元大金控の杜麗萍・董事(取締役)が身柄拘束へ、第2次金融改革で陳水扁・前総統一家に贈賄の疑い

≪生活≫
■27日の正午前に玉山で初冠雪、2センチの積雪
■中・長距離バスの運賃、12月7日までに引き下げへ
■台北市のコールセンター「1999」への通話料引き下げへ、3分間でわずか1.6元に
■「今年の外国人訪台者数、目標の400万人達成は不可能」交通部観光局長が表明し390万人に下方修正
■台湾の抗日ゲリラを描いた映画『一八九五』、興行成績が1895万元に近付く
■台湾の今年1〜9月の新生児数は14万2766人、昨年同期に比べて2.6%減少
■台湾雀巣(Nestle Taiwan)、「克寧」「雀巣」ブランドの粉ミルクをニュージーランド、オーストラリア製に
■練り歯磨きの「黒人牙膏」は中国製、「国家製造」と広告

<11月27日の株と為替の動き>
■27日の株価指数、181.95ポイント上げて4453.75ポイントで引ける
■27日の外為は0.004元の元高ドル安、1ドル=33.302元で引ける

≪中国情報≫
■中国の9月末の外貨準備高は1.9兆ドル、年内に2兆ドル突破も
■2008年は9.4%、2009年7.5%…世銀が成長率見通し下方修正
■溶鉱炉の火は消えて…唐山周辺大打撃、製鋼など関連300社倒産
■北京で環境ビジネス現地化、東レが藍星集団と水処理膜製品を製販
■REACH法申請・登録で戦々恐々、対欧輸出6万社に淘汰の波
■96億人民元に及ぶ52プロジェクト、嘉定工業区で内外企業一斉着工
■失業者雇用なら経費5000人民元補てん、広州市が相次ぎ企業優遇措置
■河港と空港を一体化して保税港区開設、国務院が内陸の重慶市に認可

≪編集後記≫

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【トップニュース】
10月の景気信号は2カ月連続の青(鎮静)、総合判断ポイントも前月と同じく12ポイントで景気回復見えず

行政院経済建設委員会経済研究処が27日に発表した台湾の今年10月の景気概況によると、総合判断ポイントは前月と同じく12ポイントで、8月の修正値18ポイントより6ポイント低下のままとなった。景気警告信号は前月と同じく青(鎮静)で、ネット産業のバブル危機が発生した2001年12月以降での最低を持続した。台湾の景気後退が改善されていないことがうかがえる。総合判断ポイントと景気警告信号の関係は、9〜16ポイント:青(鎮静)、17〜22ポイント:黄青(やや鎮静)、23〜31ポイント:緑(安定)、32〜37ポイント:黄赤(やや活況)、38〜45ポイント:赤(活況)。
 景気警告信号を構成する9項目の指標(狭義のマネーサプライM1b変動率、直接および間接金融変動率、株価指数変動率、工業生産指数変動率、非農業部門の就業人口変動率、税関輸出額指数変動率、機械および電機設備の輸入変動率、製造業の営業額変動率、卸売・小売および飲食業営業額指数変動率)のうち、非農業部門の就業人口変動率が前月の黄青(やや鎮静)から緑(安定)に転じて1ポイント上昇したのに対し、機械および電機設備の輸入変動率が黄青(やや鎮静)から青に転じて1ポイント下げた。これで差し引きゼロとなり、総合判断ポイントは前月と同じく12ポイントとなった。
 9項目の指標の変動は次の通りだった。 @狭義のマネーサプライM1b変動率=前月のマイナス4.8%からマイナス4.1%に上昇、信号は青(鎮静)を維持した。
A直接および間接金融変動率=前月の3.1%を維持、信号は黄青(やや鎮静)を維持した。
B株価指数変動率=前月のマイナス31.6%からマイナス47.5%に低下、信号は青(鎮静)を維持した。
C工業生産指数変動率=前月の修正値マイナス2.2%からマイナス12.1%に低下、信号は青(鎮静)を維持した。
D非農業部門の就業人口変動率=前月の1.17%から1.24%に上昇、信号は黄青(やや鎮静)から緑(安定)に転じた。
E税関輸出額指数変動率=前月のマイナス5.2%からマイナス9.0%に低下、信号は青(鎮静)を維持した。
F機械および電機設備の輸入変動率=前月のマイナス3.5%からマイナス4.8%に低下、信号は黄青(やや鎮静)から青(鎮静)に転じた。
G製造業の営業額変動率=前月の修正値マイナス6.4%からマイナス10.1%に低下、信号は青(鎮静)を維持した。
H卸売・小売および飲食業営業額指数変動率=前月の修正値マイナス3.3%からマイナス4.5%に低下、信号は青(鎮静)を維持した。
 今後6カ月における景気動向予測を示す景気先行指標総合指数は104.0で、前月(修正値)と同じだった。また6カ月平均の年変動率はマイナス5.9%で、前月の修正値マイナス6.6%より0.7ポイント上昇した。SEMI半導体の受注出荷比率の上昇が主因。これで同指数は、昨年11月から11カ月連続した低下がストップした。
 景気先行指標総合指数を構成する7項目の指標(製造業の在庫量、工業およびサービス業の残業時間、実質的な狭義のマネーサプライM1b変動率、株価指数変動率、輸出受注指数、建物建築申請面積、SEMI半導体の受注出荷比率)のうち、工業およびサービス業の残業時間、株価指数変動率、輸出受注指数、SEMI半導体の受注出荷比率の4項目が前月比上昇、他の4項目はいずれも低下した。
 当月の景気概況を示す景気一致指標総合指数は102.7で、前月比2.8%低下した。景気一致指標総合指数を構成する7項目(工業生産指数、商工業の電力総使用量、製造業営業額、卸売・小売および飲食業営業額、非農業部門の就業人口、税関輸出額、機械および電機設備輸入額)のうち、工業生産指数、税関輸出額、製造業営業額、税関輸出額の4項目は前月比上昇したが、他の3項目はいずれも前月比低下した。
 また季節調整後の景気一致指標総合指数は90.6で、前月の修正値93.6より3.2%低下した。これで今年3月以降8カ月連続の低下となった。
 経済建設委員会は今後の見通しについて、アメリカで発生した金融危機が世界の金融市場に波及したことを受けて、IMF、OECD(経済協力開発機構)、グローバルサイトといった機関がいずれも、来年の世界全体の経済成長率予測値を下方修正しており、これが台湾の今後の貿易成長に大きな衝撃を及ぼす可能性があり、さらに投資、消費の成長にも影響すると予想している。
 同委員会は、政府が台湾市場の景気振興のため現行の財政・経済政策を基礎とし、さらに一歩進んだ経済振興案(消費券の発行、公共建設の拡大、都市再開発の推進、民間投資の奨励、産業再構築など)を進めていることを挙げ、景気の安定回復に貢献するよう望んでいる。

<最近各月の景気警告信号>
時期/景気警告信号/総合判断ポイント
2008年1月/緑(安定)/29
   2月/緑(安定)/27
   3月/緑(安定)/26
   4月/緑(安定)/27
   5月/黄青(やや鎮静)/22
   6月/黄青(やや鎮静)/20
   7月/青(鎮静)/16
   8月/黄青(やや鎮静)/18
   9月/青(鎮静)/12
   10月/青(鎮静)/12

*資料:経済建設委員会

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