『台湾通信』編集後記

<2009年01月17日付>

「どこで吸えばいいの? ある喫煙者の苦悩」

○台湾では11日に「【エン、草冠の下に於】害防制法」の新規定が施行された。これに伴い禁煙場所が広がり、禁煙場所で喫煙した場合には最高1万元の罰金が科せられるとになった。禁煙を表示していない場合には最高5万元の罰金だそうだ。灰皿も提供してはいけない。ということで、うちのビルの1階のエレベーターホールから、ごみ箱兼灰皿が消えていた。気が付いたのは私ではなく、うちの会社で唯一の喫煙者だった。彼はいつも1階に下りてたばこを吸っていたのだが、灰皿が見つからないということは禁煙となったわけなので、仕方なく寒い中を屋上に上がって吸ったのである。「でも管理人は内庭で吸っているし、一体どこがダメで、どこが良いのかよく分かりません。(私は結局、屋上に行きましたが、屋上は良かったのでしょうか?)」と困った様子である。

○実はエレベーターホールにあった灰皿は撤去されたのではなかった。中庭に移動されていたのである。ビルの管理主任によると、「吹き抜けの場所は吸っても良い」という決まりなので中庭に移し、しかも目立たないように柱の影に置いたのである。中庭といっても、ひさしが掛かっているところは「吹き抜け」ではないので、だめ。ひさしのあるところまで禁煙マークが張られていて、ひさしがないところから禁煙可能ということだった。

○この主任、「こんな決まり、変だね。旧正月前にやらなくても。旧正月がすぎて、皆が落ち着いてからにすればいいのに」と不満げだった。主任は、灰皿をどこに移動し、どう禁煙ステッカーを張るかで頭を悩ませたようだ。確かに春節(旧正月)前の慌しい時に、よけいに忙しくさせるようなことをしなくてもと思うが、法律では施行から緩衝期間を経て18カ月後に実施と定められているのだから仕方がない。法律を制定する人たちは、きっとこの時期が旧正月前ということに思いが至らなかったのだろう。

○先週末から寒かった。昨日(16日)から気温が上がって、ほっと一息である。それにしても、オフィスでじっとしているとじわじわ身にしみてくる寒さだった。ところで台湾では、冬でもバスの中でクーラーが入っているのは知られているが、今回の寒波の中でもやはり同じだったようだ。先日たまたまバスに乗っていると、窓が曇ってきた。危ないなと思っていると、運転手が車内放送で「窓が曇ってきたので、クーラーをつけます。少し寒くなりますが、しばらく我慢してください」と断った上で、クーラーのスイッチを入れた。こんなことをわざわざ車内放送する運転手も珍しいと感心した。でも、やはり寒くなった。(早)

○ゴマ油「黒麻油」。老舗の手作りによる100%ゴマ油である。「北港に行く」というと、「買ってきてくれ」という注文が大量に入るほど台湾では人気だ。何せ混ぜ物がない。普通のゴマ油はピーナッツ油などを混ぜて増量するそうだが、ここの製品にはそれがないそうだ。瓶のふたを開けると、香ばしさが立ち上る。他のゴマ油と比べると違いは歴然。そこでこのゴマ油を使って、「麻油猪」を作った。「米酒」という料理酒とゴマ油で豚肉を煮たスープ。寒い時には思いっ切り温まる料理である。普通は骨付きの鶏肉を使って「麻油鶏」にするが、今回は豚肉にしてみた。なかなかおいしかった。蔡全美油廠(雲林県北港鎮賜福街7号、TEL:05-7832350)。(市)



このウエッブサイト(URL: http://www.iris.dti.ne.jp/~taitsu/)において公開されているドキュメント及びデータは、特に明示されている場合を除き、その著作権は通達翻譯出版有限公司にあります。無断複製、転送、配布、転載を禁じます。
Copyright(C) 通達翻訳出版有限公司『台湾通信』 <taitsu@ms17.hinet.net>