指使いはピアノと同じく、親指から12345として説明します。
Purbi(東インド)スタイルでは薬指と小指をくっつけて、まっすぐに伸ばします。
TiTeとKaとTiをつなげたコンビネーション。高速でDhaにつなげる一連の練習は必須です。
五本指を揃えて、Syahiの中央を弾く場合もあります。
この時はKinarの角に打ち付けた手を残したまま、指先で弾きます。
Syahiのすぐ向こうを、34の指で噛み付くように弾きます。
また手首を押し付けたり向こう側にスライドさせて、音程変化させます。
Dhin=Tin+Ge
Dhi(Dhay)=Ti+Ge
Dhi=Tun+Ge
Kra=Ka+一瞬遅れてTi
ボール(ジャーティ)とはリズムと打法を覚えるために、叩く場所や方法にそれぞれ付けられた名称で、要は奏法のところで説明した「Ta」とか「Dha」などのことです。テーカーとは、ターラのフレーズをボールの組み合わせで記した楽譜のようなものです。演奏者はまずフレーズを「口唱歌」によって覚えます。
サムとはターラの周期の1拍目のことで、一番強調するアクセントで×と表記されます。カーリーとはサムをより強調するため、また演奏者がサムまでの目印とするために、逆に弱い調子で演奏する拍のことで○と表記されます。
タブラの演奏では「如何にかっこよく1拍目に戻るか!?」ということが非常に重要で、演奏者はターラ(拍)の周期と異なるフレーズを幾度かくり返し、ずらしてずらして溜めて溜めて「Dha!!」とサムに解決することがよくあります。一般的には3回同じことを繰り返して綺麗に1拍目に戻ることが美学とされています。これをティハイと言います。ティハイには更にティハイを3回内包する、チャッカルダール・ティハイというものもあります。インド古典音楽の演奏会では、聴衆は今が何拍目か絶対に見失わないでいようと、皆が指折り拍を数えます。ある種ジャズ的です。よくこれを数字遊び的とかパズル的と表現されます。
ターラとはリズムの周期とその区切りの定義で、例として次のようなターラがあります。
カハルワー・タール | 4 | 4拍 |
ダードラー・タール | 3+3 | 6拍 |
ルーパク・タール | 3+2+2 | 7拍 |
ジャプ・タール | 2+3+2+3 | 10拍 |
エク・タール | 4+4+2+2 | 12拍 |
チャウ・タール | 2+2+2+2+2+2 | 12拍 |
ディープチャンディー・タール | 3+4+3+4 | 14拍 |
ダマール・タール | 5+2+3+4 | 14拍 |
ジュームラー・タール | 3+4+3+4 | 14拍 |
ティーン・タール | 4+4+4+4 | 16拍 |
1 | 5 | 9 | 13 |
Dha Dhin Dhin Dha | Dha Dhin Dhin Dha | Dha Tin Tin Ta | Ta Dhin Dhin Dha |
× | 2 | ○ | 3 |
1 | 5 | 9 | 13 |
Dha Dha Ti Te | Dha Dha Tu Na | Ta Ta Ti Te | Dha Dha Dhi Na |
× | 2 | ○ | 3 |
1 | 3 | 6 | 8 |
Dhi Na | Dhi Dhi Na | Ti Na | Dhi Dhi Na |
× | 2 | ○ | 3 |
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