指使いはピアノと同じく、親指から12345として説明します。
※注意 ボール(打点の名称)はテーカー(各種パターン)や流派によって、様々に変化します。
薬指でSyahiの脇をミュートし、人さし指でKinarを叩きます。
Purbi(東インド)スタイルでは薬指と小指をくっつけて、まっすぐに伸ばします。
同じくミュートしながら、人さし指でLove(Maidan)とSyahiの間を弾きます。
345の指をセットにして、中指でSyahiの中央を叩きます。
今度は人さし指でsyahiの中央を叩きます。
TiTeとKaとTiをつなげたコンビネーション。高速でDhaにつなげる一連の練習は必須です。
手の平で、Syahiの中央を左右にこねるようにペチペチ叩きます。
高速で叩く場合は、指が開いて平たくなったり、もっと大きく左右に触れますが、基本的には手を揃えて重い音を出すのが良いとされているようです。
前後に移動させてペチペチ度合いを変化させます。
人さし指で、Taでミュートしていた位置を弾きます。
五本指を揃えて、Syahiの中央を弾く場合もあります。
この時はKinarの角に打ち付けた手を残したまま、指先で弾きます。
Maidanに手首を付け、コブラの頭のように高く構えて…
Syahiのすぐ向こうを、34の指で噛み付くように弾きます。
また手首を押し付けたり向こう側にスライドさせて、音程変化させます。
手のひら全体でミュートするように叩きます。
Katの場合は、手のひらを浮かせた状態から強調して打ち付けます。
Dhin=Tin+Ge
Dhi(Dhay)=Ti+Ge
Dhi=Tun+Ge
Kra=Ka+一瞬遅れてTi
ボール(ジャーティ)とはリズムと打法を覚えるために、叩く場所や方法にそれぞれ付けられた名称で、要は奏法のところで説明した「Ta」とか「Dha」などのことです。テーカーとは、ターラのフレーズをボールの組み合わせで記した楽譜のようなものです。演奏者はまずフレーズを「口唱歌」によって覚えます。
サムとはターラの周期の1拍目のことで、一番強調するアクセントで×と表記されます。カーリーとはサムをより強調するため、また演奏者がサムまでの目印とするために、逆に弱い調子で演奏する拍のことで○と表記されます。
タブラの演奏では「如何にかっこよく1拍目に戻るか!?」ということが非常に重要で、演奏者はターラ(拍)の周期と異なるフレーズを幾度かくり返し、ずらしてずらして溜めて溜めて「Dha!!」とサムに解決することがよくあります。一般的には3回同じことを繰り返して綺麗に1拍目に戻ることが美学とされています。これをティハイと言います。ティハイには更にティハイを3回内包する、チャッカルダール・ティハイというものもあります。インド古典音楽の演奏会では、聴衆は今が何拍目か絶対に見失わないでいようと、皆が指折り拍を数えます。ある種ジャズ的です。よくこれを数字遊び的とかパズル的と表現されます。
ターラとはリズムの周期とその区切りの定義で、例として次のようなターラがあります。
カハルワー・タール | 4 | 4拍 |
ダードラー・タール | 3+3 | 6拍 |
ルーパク・タール | 3+2+2 | 7拍 |
ジャプ・タール | 2+3+2+3 | 10拍 |
エク・タール | 4+4+2+2 | 12拍 |
チャウ・タール | 2+2+2+2+2+2 | 12拍 |
ディープチャンディー・タール | 3+4+3+4 | 14拍 |
ダマール・タール | 5+2+3+4 | 14拍 |
ジュームラー・タール | 3+4+3+4 | 14拍 |
ティーン・タール | 4+4+4+4 | 16拍 |
1 | 5 | 9 | 13 |
Dha Dhin Dhin Dha | Dha Dhin Dhin Dha | Dha Tin Tin Ta | Ta Dhin Dhin Dha |
× | 2 | ○ | 3 |
1 | 5 | 9 | 13 |
Dha Dha Ti Te | Dha Dha Tu Na | Ta Ta Ti Te | Dha Dha Dhi Na |
× | 2 | ○ | 3 |
1 | 3 | 6 | 8 |
Dhi Na | Dhi Dhi Na | Ti Na | Dhi Dhi Na |
× | 2 | ○ | 3 |
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