CBスタッド 新冠の「サラブレッド銀座」と呼ばれる通りに位置するここは、今は亡きナリタブライアンが繋養されていたのをはじめ、「ブライアンズタイム軍団」を主力とする種馬場です。 墓地 このスタッドを見下ろす丘の中腹に眠っている馬たちです。 ナリタブライアン 〜あまりに速く駆け抜けた馬生〜 1991年生まれ、新冠産。 父:ブライアンズタイム 母:パシフィカス 主な戦績 93年朝日杯3歳S、94年三冠・有馬記念。 一般に馬は火葬にするのですが、例外的に土葬されました。過去土葬された馬はシンザン、テンポイント、マルゼンスキーだけであり、彼らに続く4頭目。 頭は向かって右側に。一緒にパシフィカスのたてがみも入っています。 生前のお話を伺ったところ、父同様に、見学者にはあまり興味を示さない馬だったそうです。 ペイザバトラー 〜産駒、たった1世代〜 リヴリア 〜息子の活躍を見届けて〜 父:Riverman(リヴァーマン) 母:Dahlia(ダリア) 主な戦績 産駒ナリタタイシンの活躍を見届けたかのようにこの世を去っています。 ダンサーズイメージ イルドブルボン 先述の通り、死んだ馬を墓に納める際には、たいがいは火葬にします。 しかし、火葬にしようにもそんな大きな火葬場はなく、かといってそのままでは焼くことも出来ず、遺体を切って部分部分にしてから焼くのだと教えていただきました。 なお、ナリタブライアンが記念館のそばの墓に埋葬し直されることになり、これからはなかなかこれらの馬の墓は見学が許可されなくなるそうです。 ビワタケヒデ 〜兄と同じ血を残せ〜 1995年生まれ、 父:ブライアンズタイム 母:パシフィカス 主な戦績 98年ラジオたんぱ賞(G3) 血統の通り、早くにこの世を去ってしまったナリタブライアンの全弟です。 G1勝ちこそならなかったものの、重賞級の実力は良血の賜物といえるでしょう。 サニーブライアン 〜意外性の2冠馬の意外な好物〜 1994年生まれ、 父:ブライアンズタイム 母:サニースワロー 主な戦績 97年皐月賞・ダービー。 主戦・大西直宏騎手の逃げ宣言を忠実に実行して、2着シルクジャスティス以下メジロブライトやサイレンススズカまでも封じ込め、見事皐月・ダービーの2冠を制すも、ダービーでの骨折から再起がならず無念の引退となりました。 なお、この馬は馬房の入り口の柵をかじる(なめている?)ことがありますが、この写真で柵に塗っているのは実はチョコ。これが大好きなんだとか。 しかし、なぜ肝心の彼を撮り損ねていたのか・・・(泣)。 マーベラスサンデー 〜遅れてきた優等生〜 父:サンデーサイレンス 母:モミジダンサー 主な戦績 97年宝塚記念。 97年大阪杯での「立ちション」事件が一部で彼をお笑い馬にしていますが、戦績からすれば明らかに「遅れてきた優等生」だったのです。 ナリタタイシン 1990年生まれ、 父:リヴリア 母: 主な戦績 93年皐月賞。 種付け頭数が意外に少ないように思えますが、これは実はある程度セーブしているんだとか。 フジノマッケンオー マーベラスクラウン 父: 母:モリタ 主な戦績 94年ジャパンカップ。 シルクジャスティス 1994年生まれ、 父;ブライアンズタイム 母:ユーワメルド 主な戦績 97年有馬記念。 4歳での戦績は目覚ましいものでしたが、遅れて本格化したメジロブライトやサイレンススズカに隠れてしまったのは惜しいところです。 ツアーの同行者に「この馬に会うのが楽しみ」と言っていた方がいたのですが、なかなか顔を見せず、必死の説得(?)に応じてやっとこさ顔を出してくれました。 ブライアンズタイム 父:Roberto(ロベルト) 母; 人に興味を示さない馬。耳だけ見えていたので、証拠に。(^_^;) ナリタブライアン記念館(仮オープン期間) ナリタブライアンの思い出話を伺ったり、なかなか顔を出してくれなかったシルクジャスティスを説得(笑)してくれたりと、いろいろ案内などしていただきました。 本来の業務ではないにせよ、ここまで配慮していただき、ありがとうございました。