BRAZILvsCHILE NIGERIAvsDENMARK NETHERLANDSvsYUGOSLAVIA ARGENTINAvsENGLAND ITALYvsNORWAY FRANCEvsPARAGUAY GERMANYvsMEXICO ROMANIAvsCROATIA BRAZILvsDENMARK NETHERLANDSvsARGENTINA ITALYvsFRANCE GERMANYvsCROATIA BRAZILvsNETHERLANDS FRANCEvsCROATIA NETHERLANDSvsCROATIA BRAZILvsFRANCE
ワールドカップ -観戦メモ-
決勝トーナメント編
無敵艦隊スペイン以外は大きな波乱もなくほぼ順当に勝ちあがってきたチーム同士の白熱した戦い、 ここからが本当のワールドカップという人もいるほど、負ければ即終わりの掛け値なしの熾烈な戦いの火蓋が 切って落とされた。


決勝トーナメント

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決勝トーナメント 1回戦

”ブラジル v.s. チリ” 4−1:ブラジルの勝ち

開始直後は立ち上がりが不安定なブラジルに対し、チリがよくまとまったチームプレーで 一方的に押し気味だったが、ドゥンガからサンパイオのヘッドでゴール。 FKのこぼれをまたもサンパイオ。と、点を取って調子をあげてくるブラジル。 ロナウドはどうも孤立気味。で、自分で得たPKをロナウドが落ち着いて決める。

−−− ハーフタイム −−−

両者拮抗した展開からちょっとした隙をついてサモラノのつめからのこぼれをサラスがヘッドで押し込み1点返す。 チリのサ・サコンビはさすがと言ったところか。 だが、速攻からロナウドが落ち着いてシュートですぐに取り返す。 ここで勝負あった。他にもブラジルは決定的チャンスが結構あったが皆はずれ。 ロナウドに渡ると1点確定的な感がするが、どうも爆発しきれないようだ。 怪我か精神的なものか?。

もう一つチームとしてバラバラな現在のブラジルは実力差で勝つが、 果たしてこれがどこまで続くのか?。


決勝トーナメント 1回戦

”イタリア v.s. ノルウェー” 1−0:イタリアの勝ち

伝統のカテナチオ(鍵をかけるの意味)と言われるディフェンスからのカウンター狙いのイタリア、 対するノルウェーはほぼ1トップの194cmのフローをポストにして得点を狙うと言う両者の対決。

立ち上がりからイタリアペースでカウンター攻撃が効果的、 直線的なビエリ&柔らかなボールタッチのマジック・ デルピエロの2トップに加え、ディノ・バッジオの 飛び出しからの攻撃でノルウェーを一方的に押し、ビエリの今大会4試合連続5得点目のゴールで 勝ち越す。が、その後のチャンスを生かせずハーフタイム。

後半もイタリアペースだが、2点目が取れずに予選でブラジルを破った ノルウェーの高さを生かした猛攻にあう。 180cmでも小さい方という恐ろしいほどの高さを誇るが、176cmカンナバウロやマルディーニらの DF陣は堅実な守備。必ず相手にフリーではヘディングさせない体の寄せがすばらしい。 イタリアは終盤は押され気味で下がりすぎで、さらなる猛攻を誘ってしまうが カテナチオの集中力で守りきった

2トップだけで崩せない相手に対して、 中盤でゲームメイクできる選手がいないのが厳しいイタリア


決勝トーナメント 1回戦

”フランス v.s. パラグアイ” 0−0:延長1−0でフランスの勝ち

注目のジダンを出場停止で欠いているフランス。
前半後半を通して、フランスが押し気味だが両者決定的チャンスを逃し 今大会初のゴールデンゴール方式の 延長戦に突入。

フランスはやはり攻めるが、ゲームメイカー不足でシュートまで行けない。 バラバラな攻めのフランス。パラグアイは実力差で押され続けるも意外と組織的な組立である。 延長後半、ほとんどパラグアイ陣内でフランスが攻め続ける。さすがにパラグアイも崩れかけたところで フランスのベテラン、リベロのブランが決めて試合終了。

次の試合からはジダンも復帰できるので期待できるか?、フランス。
パラグアイのチラベルトは良いキーパーである。ただ、今大会中に1点取ると言っていたがやはり取れなかった。


決勝トーナメント 1回戦

”ナイジェリア v.s. デンマーク” 1−4:デンマークの勝ち

たいていの人がナイジェリアの勝利を予想していたが(私も含めて)、前半3分、デンマーク、メラーが DFの油断をついていきなりの先制弾。焦りからか、精彩のないナイジェリア。 FKからのこぼれを ブライアン・ラウドルップが押し込み2点目。

−−− ハーフタイム −−−

やはり元気のないナイジェリア。後半14分に変わったばかりのデンマークのサンドが3点目。 デンマークが中盤で好き勝手にやっている。またこぼれ玉を押し込んで、4点目。 直後に、変わったばかりのナイジェリア、ババンギダが左サイドからのセンタリングをダイレクトでボレーシュート。 1点返すがすでに遅し。要所要所でナイジェリアらしさが出てくるが追加点が取れず。 デンマークは守りに入らずに攻める。ヨーロッパを勝ち抜いてきたしたたかさが見える。

いつも立ち上がりに不安が残るナイジェリア、気質のせいか?。出鼻をくじかれ調子を取り戻せなかったようだ。 予選でスペインを破ったときのように組織的な面も見えてきているので、この辺が解消されれば優勝も夢ではないのに。
ブラジルとの対戦が見たかった...。


決勝トーナメント 1回戦

”ドイツ v.s. メキシコ” 2−1:ドイツの勝ち

立ち上がりから両者持ち味を出した試合。韓国を苦しめたメキシコ、ブランコのボールを両足で挟んでジャンプして DFをかわすプレーを二人がかりで難なく潰すドイツ。さすが、あれはあーいう風に飛ばさせないか、 着地点を狙うしかないがそう簡単なことではない、研究済みか。

後半2分、メキシコ、エルナンデスのペナルティーエリア内での技有のかわしからのシュートで先制。 ドイツ相手とはいえ、メキシコも一度ボールを手にすると簡単には取られない。

徐々に攻守の切り替えの速い試合展開になる。ドイツはビアホフ、メラー、へスラー、マテウス、クリンスマンと 活躍すべき人が活躍しだしてくる。 特にマテウスが結構上がってきて、良いロングパスを出す。 負けていても焦りは見えない。メキシコの選手に切れが無くなり出す。

後半30分に絶対に競り負けないビアホフの高いヘディング のこぼれをクリンスマンが詰めて同点。41分にはビアホフのヘッドで逆転。

37才マテウスを筆頭におじさんパワー炸裂のドイツ、 加えて若いビアホフがすばらしい
逆転のドイツを印象づける試合。


決勝トーナメント 1回戦

”オランダ v.s. ユーゴスラビア” 2−1:オランダの勝ち

最強オランダ vs キーパー以外スタメンはみんな”ビッチ”のユーゴ。

とにかくオランダ攻めまくり、 オーヘルマンス、セイドルフ、ベルカンプなどがガンガン来る。 ユーゴは中盤が作れない。どこを相手にしても別格の強さを誇るオランダ。 どこが優れているとか言うよりもレベルが違うという印象。 フィジカル面も強く絶対当たり負けしないオランダ。 前半38分にベルカンプが一人でシュート、1点目。ユーゴはオランダ陣内の半分ぐらいまでしか攻め入れない。

−−− ハーフタイム −−−

後半4分、ストイコビッチのFKからコムリエノビッチ(ビッチばっかり -_-;))のヘッドで同点。 さらにユーゴはPKのチャンスを獲得する。が、ミヤトビッチのシュートはバーに嫌われる。 なおもユーゴ優勢

しかし、なぜかユーゴはストイコビッチをサビチェビッチに交代。 これでゲームメイクできなくなったユーゴはロングパスを入れるばかり、 ユーゴの足が止まり、再びオランダ攻めまくり。 なかなか点が入らず延長かと思われたロスタイムの47分、 オランダのダービッツのミドルで決まり。

オランダは試合終了後、味方同士で殴り合い?。いつもの人種間の対立か?、 最強ながら、いつも自滅が心配なオランダ


決勝トーナメント 1回戦

”ルーマニア v.s. クロアチア” 0−1:クロアチアの勝ち

立ち上がりはハジを中心にルーマニア押し気味。 だが、クロアチアも盛り返す。

前半ロスタイム、アサノビッチがペナルティエリアで倒されPK。シュケルが右隅に決めるがやり直し。 解説の木村さんがこういうときはもう1回同じ所に蹴るんですよね、 と言うとおりに、シュケルがもう1度右隅に決める。

−−− ハーフタイム −−−

クロアチア、引いている。ルーマニア攻め続ける。 後半ずーっとそう。だが、タイムアップ。

ルーマニア選手は審判の判定が気に入らなかったようだ。


決勝トーナメント 1回戦

”アルゼンチン v.s. イングランド” 2−2:PK4−3でアルゼンチンの勝ち

立ち上がりから非常に激しい戦い。フォークランド紛争は関係あるのか?。 そう言うわだかまりはないとアルゼンチンのキャプテン・シメオネは言っていたようだが。

イングランドGKシーマンのプレーにPKの宣告。バティが決める。 今度は逆にイングランドのオーウェンが倒され、イングランドPK。シアラーが決める。 これで振り出しに戻る。

相変わらず白熱した戦い。18才のワンダー(イギリスではこう言われているらしい)・ オーウェンが すばらしくスピードのあるドリブルから一人で決める。 これはすごい!!。今大会でも1,2を争うほどの凄いシュート。
大会前にペレがオーウェンかロナウドが得点王だろうと言っていただけのことはある。得点王は無理だったが。

前半ロスタイム、FKでのトリックプレーからアルゼンチン、サネッティが決めて同点。
ここまでは、大会屈指の好ゲーム。

−−− ハーフタイム −−−

後半2分、イングランド、ベッカムがシメオネに倒された報復で相手を蹴って 退場。 ここからアルゼンチンが一方的に攻めるが得点できず。 アルゼンチンはバティ、ロペスを交代させるがイングランドが集中して守りきる。 延長も後半同様、攻められ続けるもイングランド守る守る。DFの疲労がはっきりと見える。

結局PK戦。二人目がともに外し、 5人目、イングランドのバティが外してアルゼンチンの勝ち。

退場が出るまでは素晴らしい好ゲーム。 オーウェンのシュートだけでも満足。
後半も退場なしで続きが見たかった。


決勝トーナメント 準々決勝

”イタリア v.s. フランス” 0−0:PK3−4でフランスの勝ち

久々に復帰のジダン。 見かけとは裏腹に柔らかいボールタッチにキープ力もある。展開力もあり倒れても何かする。 対するイタリアはやっぱりDF。個人個人が強く、しっかり競っているし、寄せも速い。

フランスもデサイーを中心にディフェンスがしっかりしていて、デルピエロ、ビエリともに完全に押さえられていて何もできない。予想通りとはいえ試合展開はフランスがジダンを中心に一方的に攻めるとにかくジダンが凄い。 が、決定力不足が否めないフランス。点が取れない。

イタリアはデルピエロをロベルト・バッジオに交代。ベテランらしく、ちょっと引いた位置からいい変化やスルーパスを見せるが決定的なチャンスにはならない。試合が荒れてきてエキサイトしだす。だが、やっぱりフランス優勢、 イタリアはカウンターのみ。カンナバーロ、マルディーニはやはりいい。

結局PK、両チームとも一人目のジダン、バッジオは冷静に決める。バッジオには4年前が蘇ったかどうかは分からないが落ち着いていた。2人目は両チームとも外し、3人目、4人目は両チームとも決めた。 そして、運命の5人目。フランスはベテラン、ブランがど真ん中?に決める。イタリアはディビアッジオがバーに当てて ジ・エンド。プレッシャーのきつい分、PKは先手が有利なのか?。
白熱したいい試合でした。


決勝トーナメント 準々決勝

”ブラジル v.s. デンマーク” 3−2:ブラジルの勝ち

ナイジェリアを立ち上がりの速攻で破ったデンマーク。 同じ策がブラジルに通用するか?。

開始2分、ブラジルの立ち上がりの気持ちの乗らないうちに、デンマークは隙をつく速いFKから ブライアン・ラウドルップが先制。狙い通り?の展開に持ち込もうとする。

しかし、さすがはブラジル。ドゥンガ−ロナウド−ベベットと繋いで同点。今ひとつ落ち着かないながらも、 サンパイオやロベカル、カフーの両サイドからの上がりを繰り返し、 知らぬ間にブラジルペース。 またもドゥンガからロナウド−リバウドで逆転。集中はしているが守りきれないデンマーク。 先制されても焦らないブラジル、ナイジェリアとは違う。デンマーク引きすぎ。が、ロナウドに切れがない。 どうも気持ちの乗らないように見えるブラジル。

−−− ハーフタイム −−−

ロベカルの軽率なオーバーヘッドクリアミスからブライアン・ラウドルップが同点弾。 レオナルドはいまいち?。またまたドゥンガからリバウドの個人技でブラジル再逆転。 とにかくドゥンガが攻守の要。 後半に入ってもやっぱりロナウドは顔色が悪い。足の怪我の影響か?。 終盤、ブラジルの足が止まるが、何とか守りきる。

やっぱり、ブラジルは本調子ではないと言うかバラバラ、数人の個人技のみで勝ってきているが、どの選手も その数人になれる実力は大したもんだ。だがロナウドに覇気がないのが気になる。 今までは相手に恵まれた感のあるブラジル。だが、中途半端な組織力だけでは破れないのはさすがか。 先制でもして調子に乗ればナイジェリアなら力で破れたかも。
次はオランダだ。どうするブラジル!!


決勝トーナメント 準々決勝

”オランダ v.s. アルゼンチン” 2−1:オランダの勝ち

立ち上がりまもなく、ベルカンプのポストプレーからクライファートが先制。 しかし、オフサイドトラップのかけ損ない からアルゼンチン、クラウディオ・ロペスが同点。 が、ずーっとオランダペース。アルゼンチン相手でも最強ぶりを発揮する。 ロナルド・デ・ブール、ダービッツらのサイド攻撃がガンガン来る。 アルゼンチンはオルテガががんばっているのみ。2トップは単調で全然怖くない。 特にバティは全くダメ。イングランド戦の疲れか?。 ただし、ベルカンプがセンシーニに押さえられていて、 追加点が取れずに前半の終わりはアルゼンチンペース。

−−− ハーフタイム −−−

後半、センシーニは前半効果的だったクライファートマークに変わったようだ。 だが、オランダ全面プレス。オランダ得意の全員攻撃、全員守備。 ヌマンの左サイドからの上がり等でほとんどアルゼンチン陣内で試合が進む。 ベルカンプだけがいまいちか?。と思っていたら、いきなリバティ。 ポストにはじかれるが、ベロンも上がりだして 危なっかしくなってきたオランダディフェンス。そこでヌマン退場。 思いっきしアルゼンチンペースに変わる。 ここでオルテガ退場。これでアルゼンチンはジ・エンド。

ベルカンプが後ろからのロングパスを正確なトラップ、一転切り返しでDFをかわし右アウトに掛けたシュートで 決まり。

次はブラジル。最強ぶりは発揮できるか?オランダ。


決勝トーナメント 準々決勝

”ドイツ v.s. クロアチア” 0−:クロアチアの勝ち

おじさん中心ながら、 確立されたスタイルのドイツ v.s. 個人のテク+甘い守備のクロアチア

ロングからビアホフのポストプレーを柱に、マテウスがよく上がってくる。 ドイツが優勢だが、 チャンスを決めきれないでいると、前半41分に ウェルンス、レッドカードで退場。 ドイツに動揺が走るが、ドイツがまだ優勢。 この辺のクラス相手だとボクシッチがいないのが痛いクロアチア。 前半を無事に終えて体勢を立て直したいドイツ。 しかし、前半ロスタイム48分にクロアチア、ヤルニのミドルがサイドネット。 1人足りないのが響いた失点。

−−− ハーフタイム −−−

後半、ドイツがエキサイト。ゲルマン魂爆発!!。 しかし、たびたびGKラディッチのファインプレーに阻まれる。 ボバンも効いている。ドイツはマテウス37才が一番元気?。クロアチアの足が止まる。体力不足か。 が、またもクロアチアのミドルがサイドネットに決まる。今度はブラオビッチ。 DF不足がここでも。
点の取られ方が悪過ぎる。 やる気をなくすような取られ方。 引き続き、この試合ではいまいちだったシュケルが意地のゴール。

ドイツの集中力が完全に切れる。こんなドイツ初めて見た。

クロアチア監督の不敵な顔つき。初出場でBest4を決めたクロアチア。 でも、フランスに勝つのは無理だろうな。

決勝トーナメントは退場者で試合が決まってしまう ケースがパラパラと見受けられる。審判の判定ももう一つ統一性が見られない気がする。


決勝トーナメント 準決勝

”ブラジル v.s. オランダ” 1−1:PK4−2でブラジルの勝ち

事実上の決勝戦か?。

いつもながら、手を繋いで入ってくるブラジル。 両者、それぞれの特色のでたいい感じの立ち上がり。ブラジルがやや単発的オランダは良くまとまった攻撃。 徐々にオランダのパスミスからブラジル優勢。ブラジルDFの読みの良さからインターセプトが多くなる。 最強オランダを前に今大会初めて本気になってきているブラジル。 出場停止のDFカフーの代わりのゼ・カルロスがブラジル唯一の穴で、 オランダのゼンデンのオーバーラップでオランダは何度か いいチャンスをつかむ。

オランダはボールを待ってもらわない。 ← 大事なポイント。
オランダはクライファートがいい。いいところに飛び込んでくる。
ブラジルは一人一人のポジショニングが良く、 全体がいいバランスになっている。 ドゥンガがいつもより下がり気味のポジション。 ロナウド、前の試合とはうって変わってすこぶる調子がよいようだ。ただちょっと持ちすぎ。

−−− ハーフタイム :0−0−−−

後半20秒。リバウドからのミドルのスルーパスをロナウドが絶妙のボールさばきで決める。 急に試合が動き出す。オランダ、CKをクライファートのヘッドからRデブールのつめで決定的 な場面。が、タファレルの巧守。 ブラジルの勝機を見極める判断力が光る。 底力を感じる。この辺が日本代表に足りないところ。 ブラジル引いて、オランダ攻勢。 後半42分。Rデブールのセンタリングからクライファートのヘッド、 叩きつける!!。 ← ヘディングの基本。 城も見習え!!。 マークのJ・バイアーノは完全に振り切られていた。

−−− 同点:1−1で延長へ −−−

ロベカルのサイド攻撃。途中から入ったデニウソンの攻撃でブラジル猛攻。 ベルカンプはもう一つ。 ロナウドはファーストトラップと次の1歩目のスピードが素晴らしい。 オランダ、途中から入ったでかいファンホイドンクの生かす攻撃をしない。 ブラジル攻める攻める。が、ここで笛。

−−− PK戦 −−−

タファレルの読みがすべて。
すべてのキックに対して、方向を読んでいた。 PK4−2でブラジルの勝ち。

関係ないかも知れないけど、フランス v.s. イタリア戦も含めて、 解説の早野宏史さんの言うことは早くて的確だな。と思った。

今大会一番の好ゲーム。かもしれない。

次はフランスだが、決定力不足のフランスには負けないだろうな。
ブラジルの連覇はないと言い続けてきたんだけど...。


決勝トーナメント 準決勝

”フランス v.s. クロアチア” 2−1:フランスの勝ち

フランス押し気味だが決定的と言うほどではない。ジダンはやはり目立つ。 クロアチアは個人能力の高さで盛り返してくる。ただ、クロアチアは作戦か?、引き気味。

−−− ハーフタイム −−−

後半30秒、アサノビッチのミドルパスからシュケルの飛び出しで決める。 ブラジル、オランダ戦といい。サッカーでは 立ち上がり&終了間際の5分はもっとも危険な時間帯 というのは間違いないな。クロアチア、前半とはうって変わって攻めてくる。

直後、フランス、テュラムが前線でボバンのボールをカットし、ジョルカエフと1,2でテュラム押し込み、同点。

押され気味だがクロアチアはチャンスには数人攻め上がってくる。 自分たちの能力とサッカーを良く知っている。 それにしても、クロアチアのミドルシュートの威力はすごい。

ボバン、マリッチと交代。怪我か?。この試合のポイント。

テュラムがまた決める、逆転。ジダン疲れ?、動きが悪い。 29分ぐらい、フランス守りの要、ブラン、レッドカードで退場。

10対11。クロアチア、猛攻。何とかフランス守りきる。

フランスは後半足が止まりがちだった。連戦の疲れか?。
クロアチアは個人能力の高さもさることながら、試合を重ねるうちにしたたかな強さを身につけてきた。

3位決定戦では実力から行けばオランダ圧倒的だが、 シュケルの得点王もかかっているし、結構いい試合が出来るかも。 ただ、オランダのやる気とボバンの怪我がポイントか。

決勝で、フランスが勝つのは想像がつかないな。 守りと中盤はいいが、決定力がない。チームとしてのまとまりは今一でも 上り調子のブラジル相手に無失点は不可能なだけに決定力不足は致命的。 ブランも出れないし。地元開催だけに期待は膨らむが...。


決勝トーナメント 3位決定戦

”オランダ v.s. クロアチア” 1−2:クロアチアの勝ち

個人的にはオランダのやる気&ボバンの怪我がポイントになると思っていた試合。 オランダ、Rデブールが怪我で出れないのが痛い。 両者激しい立ち上がり。初めは思ったよりかはオランダもやる気がありそうに見えたのだが...。

クロアチア、ヤルニのサイド突破からプロシネチキ、ペナルティエリア内でうまい反転からシュートで先制。 オランダ、ブラジル戦で活躍したゼンデン長いドリブルからシュートで追いつく。1−1同点。 ここまで、オランダで目立っていた見えたのはゼンデンだけ。 オランダの10番、セイドルフのドリブルはなかなか取れないのだが、次につながらない。

何故か、クロアチアのDFビリッチにボールが渡ると観客席から一斉にブーイング。 どうも、前回のフランス戦でフランス守りの要のブランが退場になるきっかけを作ったために フランスのファンがやっているらしいとのこと。これが試合はじめから最後まで続いた。 フランスファンはそのために来た?ようだ。結構気になる。ビリッチはかなりやりづらそう。 ちょっとね。

クロアチアは引き気味のため、オランダが終始優勢に進めるが、 ベルカンプがさっぱりで、 クライファートにもボールが集まらない。全体的に攻め手が遅いのと守りの戻りも遅い。 やはり気持ちの問題か?。

クロアチアは徹底してカウンター狙い。 きれいな1,2からアサノビッチの突っ込み、ボバンと繋ぎ、 シュケルがシュート。得点王に王手を賭ける今大会6点目。 ボバンの方が良い体勢だったのだが、 どうもシュケルに譲った?ようだ。 しかし、あそこから良く決めたという感じ、ねじ込むという印象。 それにしても、オランダGKファンデルサールの反応もいまいち。守備の守りも遅い。

ボバンはシュケルと2トップ気味。足の調子から中盤の仕事は減らしているようだった。 勝ちたいという気持ち、闘志の差が出た。 クロアチアの方が要所要所の踏ん張りが効いている。

−−−ハーフタイム−−−

オランダ、オーヘルマウス投入。すごいキレ。 クロアチアもなかなか止められない。彼が全試合に出れればオランダももう一つ上に行けたかも?。

しかし、やはりクライファートにボールがこない。ベルカンプ全く精彩が見れない。
ここでベルカンプとファンフォイドンクが交代。
クロアチア、プロシネチキをブラオビッチに交代。
クライファートが決定的なチャンスを外す。 クロアチアのGKラディッチの好プレーが光る。 この試合一番の貢献度か?。

オランダ攻め続ける。ボバンがトゥドゥルに交代。オランダ焦りからか荒れてくる。 ダービッツはスタミナが切れない。スタミナの固まりと言った感じ。

クロアチア守りきる。

ボバンを呼び、一緒に喜ぶシュケル。
日本戦の頃とは全く別のチームに仕上がったクロアチア。 個人の能力高さはもとより、徹底したカウンター狙いで守りを固めてと勝ちにこだわる気持ちの勝利。 2〜3人でも有効なカウンターが繰り出せるからこそ有効な戦術。 ブラジェビッチ監督の手腕か?。 オランダはやはり気持ちが乗り切らなかったようだ。 数少ないが決定的な弱点、仕掛けの遅さと気持ちのムラがでた。

クロアチアは元ユーゴで出ていたとはいえ、初出場3位はすごい!!。

関係ないけど、飛行機で移動しなくては行けない試合には絶対出ないと言う程の 大の飛行機嫌いのベルカンプは 「2002年は飛行機に乗らなくては」と言っていたそうだ。


決勝トーナメント 決勝

”ブラジル v.s. フランス” 0−3:フランスの勝ち

泣いても笑ってもこれが最後の試合。さぁどうなるか?。

しっかりと国歌を歌うブラジル選手。フランスはGKバルデスのつるつる頭に レッドカードで出場できないブランが口づけ。 今大会毎回やっているおまじない。

いきなりフランス、ギバルシュがいい突っ込みから粘りを見せ、フランスのやる気を見せる。 対するブラジル、45分前に登録の ロナウド、初めから足が止まっている。これは!!。

前回のオランダ戦とはうってかわって、ブラジル全体的に乗りが悪い。 だいたい立ち上がりは不安定なのだが、それにしてもと言う感じ。力を使い果たした?。 DFが簡単にマークを外される。攻撃力も高いが守りも堅いはずなのに。 さらに全く中盤が作れないブラジル。ボールを安々と渡してしまう。 ただ、フランスも持ち前の?決定力不足でシュートまで行けない。 ブラジルはカフーだけが元気。フランスは引き気味のポジションでバランスしている。

ロナウド、スピードがない。リバウドの決定的なヘディングシュート、GKバルデス止める。 おまじないの効果か?。

しかし、夜9時キックオフというのは、日本では考えられないな。

前半27分、CKからジダンがヘッド、叩きつける、先制。 気合いの入った顔つきのジダン。 実はこれまで、CKはジダンが蹴っていた。 それもあってか誰一人ジダンにマークがついていなかった。 レオナルド慌てて体を寄せるがもう遅い。 今大会初めてCKを蹴らないジダンが決めた。

ロナウド、GKバルデスと激突、動けない。ロナウドはもう代えた方が良い。 フランスはジダンに1度預ける形でいい攻めの変化が出る。ジダンは自分の突破から形が作れる。 ごつい顔つきなのに柔らかいタッチと力強いキープ力を兼ね備えている。 ただし、守備は全くと言っていいほどやらない。

解説の早野さんの解説はやはりいい。

ブラジルはドゥンガさえも冴えない。 ギバルシュ、フリーでGKと1対1,GKタファレル巧守。 CK、もう一度CK、ジョルカエフが蹴る。この試合はジダンは蹴らないようだ。 ジダンまたもやノーマーク。 前半ロスタイムの46分、ヘッドで決める。ロベカルの股を抜けて決まった。 先制点もそうだが、フランスは決定的なチャンスを外した直後に点を取っている。 これがいい流れにつながっている。

関係ないが、決定的なチャンスとは決まった試しがない。どの辺が決定的なのか?。 もう一つ、フランスGKバルデスは興奮すると何故か短パンをめくってパンツを見せる。 あずき色だった。どうでもいいって?。

−−−ハーフタイム ここまで0−2−−−

レオナルドがデニウソンに交代。やっとブラジルに流れが傾いてくる。 でもロナウドの交代無し。フランスはイエローカードがかさんでくる。

トリッキーなFKからロナウド、だがGKの巧守。 ロナウドまったく動けない。

ギバルシュ、またフリーのシュートを外す。監督怒ったのかドゥガリに交代させる。 デサイー退場。フランス10人。ジダンはお休み中なのか、後半は全く目立たない。 守りに徹している?。

ブラジル攻めるがもう一つ決定的にならない。デニウソンのシュート、バーにはじかれる。 CK、ブラジルは全員上がるが、フランスのカウンター。 47分、フランス、プティが決める。

ここで笛。試合終了。

フランス初優勝!!。7カ国目の優勝国となった。
ブラジル涙。 フランスは開催国で予選免除なのに良くチームを作ってきたという感じ。これで次回も予選免除。 ブラジルとは対照的。 大会を通してわずか2失点というのはすごい。決勝の相手がブラジルで優勝とは フランスにとっては最高の大会になった。決勝戦は慎重になりすぎてかつまらない試合が多いのだが、 今回は大いに盛り上がった。

ブラジルの方が有利かなとか思っていたのだけど、いいわけを言わせてもらうとすれば、 地元で初の決勝進出を果たし、ある程度責任を果たして決勝に望んだフランスに対し、 常勝が義務づけられるブラジルのプレッシャー&元々いいチーム作りが出来てなかったの差が 明暗を分けた。フランス、ジダンとブラジル、 ロナウドの両エースの出来の差も決定的。それとも GKバルデスの頭にキスが効いたのか?。

何故、ロナウドを交代させなかったのか?。ザガロ監督も自分のミスと認めていたようだが。 ロナウドは足の怪我だけでなく、あまりのプレッシャーからけいれんを起こす等、 相当体調を崩していたようだ。その動揺もブラジルに出たようだ。 ブラジルはもっと前に負けると思ったのだが、予選で1度負けたことで建て直しが多少出来たのと 対戦相手にも恵まれた気がする。

フランス、ジダンは間違いなく今大会ベストプレーヤーの一人だろう。

最後に、私もこれほどワールドカップの試合を見たのは初めてだが、かなり楽しませてもらった。 (まだ、予選は全部見てないけど。) 全選手に素直に「ありがとう」と言いたい。

今までサッカーをあまり見たことのない日本の人も決勝トーナメントの試合で だいぶ目が肥えたはずだ。 今回は地元フランスが優勝、前回もサッカー不毛の地アメリカが決勝トーナメント進出で大健闘と、 4年後に日本にかかる重圧は相当だと思う。 日本代表も今回ほどチヤホヤはされないと思う から是非今から気合いを入れてがんばって欲しい。

では。