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訴えて来るものは・・・
飾られている
その絵の前で 僕は何を見ているのだろう
何がそこにあるというのだ
ただ 色を付けられた 線の引かれた
両手広げたぐらいの紙があるというだけではないか
そんな紙を見て
僕は何を見つけることができるんだ
どこそこを見ろ どこそこを感じろ
絵は命令なんてしない
だから 目で見ただけでは 紙でしかない
けれど
心を揺らして 目を閉じて
真摯に紙の言葉を聞こうとすれば
きっとそこには何かある
そう 絵でもなく 写真でもない
ましてや紙でもない
見るものでも 感じるものでもない
そんな何かが きっとある
飾られた絵から離れようとすれば
袖をゆくりともなく 引っ張る存在を
きっと 信じることができる
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