読もう読もうと思いつつ未だ読んでいない、望月峯太郎「バタアシ金魚」が原作。
「平凡な」と言ってしまうとすごく語弊のある高校生カオルが、水泳部のソノコに人目ボレしてしまい、カナヅチなのに水泳部に入って、いきなりオリンピック出場を目指してしまうために起こる騒動を、なるべくさわやかに描いた青春映画らしい。
川原泉のマンガに「幸せってどうしてああも傍若無人なのだろう」といった意味の名言があったと思う。
この映画の場合、幸せであるなしに拘わらずひたすら傍若無人な愛情を注ぐ、というより撒き散らすカオルと、それに立ち向かうソノコの闘いが楽しい。
いや、自分の身に害が及ぶわけじゃないから楽しいんだけど。
筒井道隆のちょっとすっとぼけているような感じが、カオルの負けず嫌いなキャラクターとうまくかみあっててグー。
坊主頭で声変わり中の浅野忠信(現・CHARAのダンナ)が、ライバル牛若丸役で出演。 でもあまりに感じが違うので、言われないと気づかない。
その他、どの登場人物もいい味出してる。
袋入りインスタントラーメンを勉強机の引き出しに備蓄してはいけません。 ましてやそれを生でボリボリ食うなんてもってのほかです。
TVの「ストーカー」以来、母が高岡早紀のファンになってしまったらしいので、そのうちこの映画も観させてやろうと画策中。
1997-06-30