幼少の頃から「お金がすべて」だった咲子は、天職と思って就いた銀行員の仕事にもだんだん飽きがきていた。 なにせ、所詮は他人のものでしかないお金が自分の前を右から左に通り過ぎるだけなので嬉しくもなんともないのである。
そんなある日、突然の銀行強盗で人質にとられた咲子は、逃走車の爆発に巻き込まれるも九死に一生を得て奇跡的な生還を果たす。 そのとき、気を失いながらもなぜか手に握り締めていたのは一万円札だった……。
強奪された5億円は焼失したことになっていた。 しかし咲子は知っていた。 富士の樹海で水脈の中に5億円入りスーツケースが眠っていることを。
かくして、そのスーツケースを自力で回収すべく、咲子の挑戦があんまり密かにでもなく開始するのだった。 地質学、水泳、ロッククライミングなど、片っ端からその道のプロになっていく咲子の運命やいかに。
同名の有名文学作品とは一切関係無し。
漫画的展開がいやもうとにかく笑える笑える。 好きだぞコレ。
すげーなぁ、あの爆発で咲子がぶっとばされる場面の人形とか、アパートの床が抜ける場面とか、確信犯的なチャチさ加減が良し。 というわけで、このテのコメディにまでバリバリの特殊効果を期待する人はこの映画を観ないように。
ええと、加藤貴子ってLip'sの人ですか? むかーし出てたよね、テレビ東京「水着でKiss Me」。 ほら、爆笑問題も出てた、謎の深夜番組。
1999-10-31