1959年、フランス、オルレアン。 アメリカ文化に強い憧れを抱く16歳の少年パトリックは、幼なじみのマリー・ジョゼと共にいつかアメリカに行く日を夢見ていた。
ふとしたことから、米軍駐屯地のGIたちやその家族との交流が始まる。 アメリカ人少女トルーディとはときどきデートする仲になる。 フランス人と米兵の混成バンドにドラマーとして加わり、GIの一人ウィルからは彼の死んだ友人のドラムを譲り受ける。
しかしパトリックの父親は、パトリックが勉強より音楽に熱中するのを快く思っていなかった……。
少年のアメリカ文化への憧憬や父親との葛藤を通して、大人へと続く青春の一ページを描く。
なんか、日本人であるぼくから見てすら少しアメリカ文化に対して誤解があるような気がするんだが。 酒呑んでいきなり暴れ出すのがアメリカンか?
さておき、アメリカのナツメロが沢山出てくるので、そういうのが好きな人にはいいのかも知れない。 ぼくはあんまりハマれなかった。
基本的に青春(を赤裸々に描こうとした)映画であるせいか、ペッティングやらヘアヌードやら堂々と出てくる。 フランスってこういうのOKなんだろうなぁ。 そのくせベッドシーンは飛ばされてたり。
ビデオのパッケージを見ると、トルーディ役のアリシア・シルバーストーンがまるで主役のような装丁だ。 でも実際には主人公はパトリック。 トルーディは脇役でしかもどっちかってゆーと悪役(ワガママ娘、パトリックとマリー・ジョゼのおジャマ虫)だし、出番もそんなに多くない。
パッケージの写真にあったチアガール姿はラストでやっと登場。 パンチラがどうとかいうより、スリムな身体でちゃんと踊っていることの方が感動的。
前半に出てくる "PX" という言葉、終盤手前ぐらいでやっと何を指しているか解ったけど "Post Exchange" の略で、「駐屯地の売店」のことらしい。 字幕では単に PX としか出てこなかったってことは、うう、常識なんだろうか、
うーん、映画そのものは別にどうということもなく……。 アリシア出なかったら「観るほどのこともなかった」と思ったろーなー。
フランスの人はアメリカをこういうふうに思っている、という意味では参考になるかも(なんの?)。
1998-08-29