リカの同棲相手ケンゴが、ある日「他に好きな女ができた」と言って出ていった。 ケンゴへの想いを断ち切れないリカ。
そこへ今度はその相手の女であるハナコが「住むところが無い」と言って転がり込んできた。 ハナコのペースに乗せられてリカはそれを受け入れてしまい、かくして女二人の奇妙な同居生活が始まった。
やがてたびたび二人の部屋を訪れるようになるケンゴ。
リカはなんだか落着かないのだった(そりゃそうだろう)。
原作読んでない。
ほとんどいつも同じような役柄ばかりでしかも主演しかできない不器用な女優、原田知世。 この映画でもやっぱり不器用なのだが、それが彼女の持ち味、かな。
「オトコを自分から押し倒す知世」は意外な感じするけど。
「時をかける少女」のときの知世は不器用どころかヘタッピィだけど、今でも好きだなぁ。
主演も助演も器用にこなして、ときに他の出演者を完全にくってしまう女優、菅野美穂。 この映画でも、ハナコの持つ不思議な魅力に説得力を感じさせてくれる。 そしてなんつってもかわいい……ぼくの「心のベストテン」では現在日本で3位以内(あと吉田恵と水野真紀)。
ちょっとだけ木内みどり。 「イグアナの娘」では菅野の親友の母親、「君の手がささやいている」では菅野の母親だった。 この映画でも、菅野の同居相手の母親だ。 菅野と事務所が一緒なんだろうか。
観る前は、知世がカンノにすっかりくわれてんじゃないかと思ってたけど、意外とそうでもなかった。 もっとも、これは役柄のせいかも。
ハナコ(菅野)が不思議な魅力で周囲の人々をとりこにしていくのに対して、リカ(原田)は嫉妬を感じつつ自分自身もハナコにひかれてしまう(三角関係モノにありがち)という役どころで、話自体がリカの視点で語られる。
だから、観る側も 「あー、気持ちがフクザツなのね」 とリカの心中を察してしまう、ということ、かな。
でもまぁ、察してどうなるんだって感じ。
まーとにかく、ぼくはこの二人の共演だったから観ただけ。 じゃなかったら観なかったなぁ。
なんか淡々としたお話。 恋人に別れを告げられて「ハイそうですか」と言えるほど人間スッパリしてないよねーというのは共感できるけど。 特に観終わった後どうということもなかった。
知らないんだけど原作がなんか有名なの?
1999-12-25