女子校・櫻華学園の創立記念日にあたる4/14には、演劇部がチェーホフの「桜の園」を上演するのが伝統だ。
今年も例年と同じように、三年生を中心とする舞台が始まろうとしていた。
しかし、その前日に部員の杉山が喫煙で補導されたため、当日の朝になって一部の教師たちから上演中止を求める声が上がる。
さらには部長の志水がパーマかけてくるわ主役の倉田が遅刻するわと問題には事欠かない。
「太○胃酸」のCM曲をBGMに、上演当日の朝から上演までの2時間あまりの出来事を描く。
130分ほどの間の出来事を100分ほどの映画でやるので、話の進行速度はほとんどリアルタイムであり、その2時間ほどの中にいろんなエピソードやエピソード未満のネタが詰め込まれている。
別に感動ものとかハラハラドキドキとかってことは全然無いんだけど、主要登場人物である3人の三年生それぞれが抱える想いや苦悩が、わだかまり、たゆたい、からみあって、とにかく最後まで退屈しないドラマだった。
ただ、女の2時間って長いのね、とは思ったが……。
名門女子校の生徒がみんなそろって喫煙なんて当たり前みたいにしてるのがちょっとショック(幻想持ちすぎ?)。
1998-04-13