Surprise supplies

 Here am I
Chiefs and Indians
Can you hear me
All the way (With John Wayne's single handed liberation of Paris)
Very smelly grubby little Oik ~ Bobbing Wide ~ Come on back
Love in your eye ~ To catch me a brother ~ Sub sultus ~ Debouchment ~ Tilbury kicks
 
 
Pye Hastings (Gtr,Vo) , Richard Coughlan (Drs) , Jan Schelhaas (Keys) ,
Geoffrey Richardson (Viola) , Mike Wedgewood (Bass,Vocals)
輸入盤CD:HTDCD 96 国内盤CD Belle Antique MAR 99512

一体何から話して良いのか解らないのだが、99年5月に発売された本CDはまさかの内容だった。傑作「聖ダンスタンス通りの盲犬」発表後の1975年のツアーを収録しているのだが、過去に出回ったある海賊盤と内容が全く同じなのである。要はブートで出回ってしまった音源をオフィシャルで発売したものと思ってほしい。確かザッパも同じようなことをしていた気がするが・・・

収録曲は5曲目までが「聖ダンスタンス通りの盲犬」からのセレクト。スタジオ盤でも緻密なアンサンブルを聴かせていたが、曲の勢いがライヴでも削がれていないのはさすがとしか言い様がない。とにかくこの時期のキャラヴァンの演奏力は歴代最強だったと言って良いと思う。それでいて強力に人なつこいメロディを持った曲ばかり発表していたのだから凄い。

オープニング・ナンバーの「ヒア・アム・アイ」からラストの「ラヴ・イン・ユア・アイ」にかけどれもとても良く出来ているが、特に推したいのはバラード・ナンバーの「オール・ザ・ウェイ」と「ラヴ・イン・ユア・アイ」の2曲。前者での聴き物はやはりパイの歌唱で、これを聴けば彼がリチャード・シンクレアやロバート・ワイアットと比べられる名シンガーであることが解るだろう。後者は既に正規盤だけで数種類のライヴヴァージョンが存在する名曲だが、本作に収められたテイクはその中でも抜きんでた出来栄えである。特に間奏で聴ける各メンバーのインタープレイが強烈にスリリングであり、これを聴かずしてキャラヴァンを語るなかれと言いたくなるくらいだ。

ということで、海賊盤の正規化と侮らずに、ファンならば一枚買っておいてくださいね。

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