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国内盤CD:MSIF3030 輸入盤CD:CODE90 NINETY2
キャラヴァン復活の兆しが見え始めたのは1990年頃である。当時の「マーキー」誌などでも彼らが定期的にギグを行っていると載っていたが、決定打は90年にイギリスのテレビ番組「ベッドロック」にキャラヴァンが出演したという情報だった。本作はその時の演奏である。貴重な記録なのに、発売されたのは93年とけっこうな時間がかかった。配給はラジオ、テレビ用音源の復刻専門レーベル、コード90。なんでもディーモン・レーベルの系列らしい。
さて本作の内容だが、一言で言えば懐かしいなあ・・・という感じ。演奏の方も何とも言えないほのぼのした感がある。オリジナル・メンバーがそっくりそのまま集まって演奏しているんだから当たり前なんだろうが、70年代との違いはズバリ、演奏力と楽器の音色だろう。聴けばわかるが、パイ・ヘイスティングスとリチャード・コフランは明らかに楽器のテクニックが落ちており、リハビリが必要だなと思わされてしまう。特にリチャード・コフランは昔のドラミングが素晴らしかっただけに残念。パイは昔からギターで前面に出なかったからあまり目立ってないが、ところどころでしょぼいギターを弾いており熱狂的ファンとしては複雑な気分になる。だがパイ最大の魅力である繊細な声は全く昔と変わっておらず、これは素直にうれしいと言える。
活躍しているのは現役ミュージシャン組のデイヴおよびリチャード・シンクレア、そしてジミー・ヘイスティングスだ。リチャードはカンタベリー・シーンの大物だから当たり前だろうけど、デイヴが年に負けないアグレッシヴなプレイを聴かせてくれる。残念なのは本物のオルガンではなく、当時一世を風靡したコルグのM1を弾いていることか。でもよく聴いてみるとけっこういい音である。ジミー・ヘイスティングスのフルートは相変わらず見事だ。
演奏曲目についてはとやかく言うまい。初期キャラヴァンの代表曲のオン・パレードだ。個人的には「ウインター・ワイン」を演っているのがうれしい。あと、本作収録の「フォー・リチャード」はセカンドアルバムに収録されているものとほぼ同じ構成で、なかなか他のライヴ・アルバムでは聴けないヴァージョンである。
そういうわけで、本作は良く出来たライヴ・アルバムである。興味のあるうちに買っといたほうがいいぞ。
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