The battle of Hastings

It's a sad , sad , affair
Somewhere in your heart
Cold as ice
Liar
Don't want love
Travelling ways
This time
If it wasn't for your ego
It's not real
Wendy wnts anoter 6" mole
I know why you're laughing
 
 
Pye Hastings (Gtr,Vo) , Richard Coughlan (Drs,) , Jim Leverton (Bass) , Dave Sinclair(Keys)
Geoffrey Richardson (Viola,Gtr, and others), Jimmy Hastings (Flute,Sax,and oters)
国内盤CD:PCCY-00832 輸入盤CDも発売中

95年発表、懐かしい顔ぶれが集まって制作された再結成第一弾。メンバーにジョフリー・リチャードソンが復帰しているのに驚かされる。これでべーシストがリチャード・シンクレアだったりしたらまた凄かったのだろうが、新べーシストはスティーヴ・マリオットやロリー・ギャラガーと活動していたジム・リヴァートン。メンバーで一番老けているが、渋い過去を持つベテラン・ミュージシャンだ。

本作はタイトルとは裏腹に和やかなポップ・ソング集である。70年代のキャラヴァンが持っていた攻撃性はほとんど感じられない。とりあえずは最初の3曲を聴いてみて欲しい。今時珍しいぐらいポップだ。パイの声は昔のままだし、ほのぼのした曲調といいどことなく泣きの入った歌といい、まさにキャラヴァンならではという気がする。

どの曲も聴いているうちにじわじわと味が出てくるのだが、あえて推すならやはり「コールド・アズ・アイス」などのバラード・ナンバーが優れていると思う。「トラヴェリング・ウェイズ」や「イッツ・ノット・リアル」、「アイ・ノウ・ホワイ・ユーア・ラフィング」などの渋目のロックも良い感じだ。これらの曲の雰囲気は「ウォータールー・リリー」を思い出させるものがある。ただ一つだけ言うなら過去の「スタック・イン・ア・ホール」のような思い切りキャッチーなナンバーが収録されているともっと良かった。

そういえばジョフリーは15年ぶりに復帰したのにあまり目立っていない。でもよく聴くと裏方で活躍しているのが解る。相変わらず弦楽器も管楽器もこなすマルチぶりには頭が下がる。デイヴもディストーション・オルガンを随所で聴かせてくれるが、音色を聞く限りデジタル・シンセサイザーらしい。昔のように太くはないがけっこういい音してる。コルグっぽい音だが、90年のライヴでも使っていたM1か?

あと、本作の日本盤には「夜ごと太る女のために」に収録されていた名曲「ビー・オールライト〜チャンス・オブ・ア・ライフタイム」のアンプラグド・ヴァージョンが収録されている。ジャケットも英国盤よりデザインが良いし、買うならば国内盤を推薦したい。

たしかにまだ黄金期には遠く及ばないものがあるが、何はともあれキャラヴァン再活動に拍手、拍手。どうぞこの旅が長く続きますように。

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