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‘Live’Canterbury comes to LondonLiar |
輸入盤CD:HTDCD79 国内盤CDも発売中
97年冬に発売された最新作。97年9月19日のロンドン公演が収められている。
まずはメンバーが二人も増えているのに驚く。ライヴ用のサポートなのかパーマネントメンバーなのかわからないが、リード・ギターに元ロバート・プラント・バンドのダグ・ボイル。そしてもう一人、パーカッショニストのサイモン・ベントールだ。その成果は結構なもので、70年代の最盛期キャラヴァンを思い出させる力強い演奏が聴ける。
オープニングの「メモリー・レイン・ヒュー〜ヘッドロス」のメドレーからして十分な勢いがあるが、初期マテリアルの「ナイン・フィート・アンダーグラウンド」に注目してほしい。オリジナルはほとんどデイヴの一人舞台だったが、ここではギターとオルガンがソロの掛け合いを聞かせたり、ジョフリーのヴィオラ・ソロが聴けたりと盛り沢山で、とくにダグのメタリックかつテクニカルなギターが目立つ。まあ、パイに比べると上手すぎるのでキャラヴァンらしからぬ感もあるにはあるが。そういえばこの曲でジョフリーが参加したテイクってのも珍しいのだな。
個人的にうれしいのは、やはり「ザ・ドッグ・ザ・ドッグ・ヒーズ・アット・イット・アゲイン」を取り上げていることだ。エンディングで聴けるジョフリーのヴィオラ・ソロも良いが、やはりこの曲はパイの歌が最大の魅力だと思う。
前々作「ヘイスティングスの戦い」からは4曲が演奏されている。アレンジはスタジオ・テイクとあまり変わっていないが、やはりダグのギターが目立っている。「サムホェア・イン・ユア・ハート」がほのぼのしていて良い感じだ。
お約束の名曲「フォー・リチャード」も収録している。この曲は演るたびにアレンジが異なっているが、本作のテイクは前作「オール・オーヴァー・ユー」収録のものとほぼ同じアレンジである。何だってこんなハードなアレンジにしてしまったのか理解に苦しむものがあるが、パイの歌は原曲どおりのファルセット・ヴォイスで少し安心。演奏はほとんどヘヴィ・ロックだが、最後まで聴いてしまうのはやはり曲が良いからだろう。デイヴのオルガンが年甲斐もなくアグレッシヴだ。
ジャムっぽいインスト・パートを挟んで、ラストは「ゴルフ・ガール」だ。観客も興奮している。オリジナル・テイクとほぼ同じアレンジで演奏され、短いが各メンバーのソロも聴ける。「フォー・リチャード」があまりに激しかったため思わずほっとしたところでアルバムは終わる。
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