1976〜1982 

  

Left to right : Jan Shelhaas , Pye Hastings , Mike Wedgewood , Geoffrey Richardson , Richard Coughlan

1976年、キャラヴァンはデラム・レーベルを離れ、BTMレーベルより新作「聖ダンスタンス通りの盲犬」を発表する。脱退したデイヴ・シンクレアの後任には元ゲイリー・ムーア・バンドのヤン・シェルハースが迎えられていた。内容は前作のA面で聴けたポップ路線をさらに突き進めており、英国ではチャート・インも果たした。いいアルバムだが当時の日本ではあまり話題にならなかったようだ。

そして同年、初の2枚組ベスト・アルバム「カンタベリー・テイルズ」がデッカからリリースされた。その直後に行われたツアーでは新旧取り混ぜたマテリアルが演奏され盛況だったらしい。しかし、ツアー終了後にベース、ヴォーカルのみならず作編曲でも大いに貢献していたマイク・ウェッジウッドが脱退、アメリカへ移住してしまう。

マイクの後任には元ダリル・ウェイズ・ウルフのデク・メセカーが加入した。このメンバーで制作された新作「ベター・バイ・ファー」は1977年にアリスタからリリースされた。静かで落ち着いた内容の好盤だったが、この頃から彼らの活動は停滞してしまう。どうやらレコード・オファーも無い状態だったらしく、キャラヴァンはメジャー・シーンから退くことになる。

それから2年半を経た1980年、新作「ジ・アルバム」がキングダムからリリースされる。またもやメンバーの移動があり、ヤン・シェルハースが脱退、デイヴ・シンクレアが再々加入していた。内容的にはバラエティに富んだポップ・ソング集で、ジョフリーの活躍が目立つ。

そして同年、ひっそりと編集盤「ザ・ベスト・オブ・キャラヴァン・ライヴ」がリリースされた。「ロッキン・コンチェルト」発表時のメンバーによる全曲未発表のライヴ音源集である。理由は不明だがヨーロッパ(イギリスでは発売されず)のみで発売されていたらしい。内容は文句なく最高で、現在でも入手困難なのが大変に惜しいアルバムだ。

その後、ジョフリー・リチャードソンデク・メセカーが相次いでバンドを脱退。残ったメンバーは、何とオリジナル・メンバーのリチャード・シンクレアをべーシストに迎えて1982年に「バック・トゥ・フロント」を発表する。メンバー各人の持ち味が良く出たポップな曲もあれば、初期キャラヴァンを思い出させるプログレッシヴな曲も含まれたかなりの良盤である。しかし、ここでついに彼らの15年間の歴史にピリオドが打たれてしまう。後にパイはこの解散について「パンクに押されてどこへも行く場所が無くなってしまった」と語っていた。

その後、キングダムからはアルバム未収録曲を含むベスト盤「カンタベリー・コレクション」が発売された。そして彼らには、長い沈黙の時が訪れる・・・

 

<Album guide>

Blind dog at St.Dunstans

Better by far

The album

The best of Caravan “Live”

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