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ケヴィンの関連作はそのマイペースな音楽活動ゆえかそれほど多くなく、また現在廃盤でなかなか聴けないものも多い。ここでは僕の所有しているものを数作紹介するにとどめておく。他の作品は聴き次第順次アップします。


The Soft Machine / Jet Propelled Photograph (Charly CDGR188)

オリジナル・ソフト・マシーンの残した演奏が聴ける実にありがたいCD。形を変えて何度も再発されたが、僕が持っているのはここに紹介するチャーリーからのCD。メンツはケヴィン(Ba,Vo)、ロバート・ワイアット(Dr,Vo)、マイク・ラトリッジ(Key)、デイヴィッド・アレン(Gtr)だ。後にセカンドアルバムに収録される“Shooting at the moon”のオリジナル・ヴァージョンも聴ける。

 

 


The Soft Machine / Volumes One & Two (Big Beat CDWIKD 920)

ケヴィンがソフト・マシーンに在籍したのは彼らの実質的なデビュー・アルバムまでで、聴けばわかるがヴォーカリストとしてよりもベーシスト兼作曲家として活躍している。それも驚かされることに大変良いベースを弾いている。メインで使っていたのはGibsonEB-2らしいが、ケヴィンの野太いピック弾きベースとワイアットのドラミングとのコンビネーションは最高に素晴らしいと思う。ちなみに結構辛口な批評をするキャラヴァン〜ハットフィールド・アンド・ザ・ノースのリチャード・シンクレアも「Kevin Ayers was a great bass player」と言っていた。アルバムは既に言わずもがなの名作と評価されているが、ケヴィンのベーシストとしての優れた面を良く表した作品でもあることを強調しておきたい。ここではBig beatから発売された 2 in 1 のお得なCDを紹介しておこう。


KevinAyers, Mike Oldfield, Robert Wyatt (David Bedford, Lol Coxhill) / The Garden Of Love (Voiceprint VP180CD)

97年に突如発売された音源で、ケヴィン・エヤーズを始め豪華なメンツ名義ながら実際はデイヴィッド・ベッドフォードのソロ作という困ったCD。何でもデイヴィッドがウイリアム・ブレイクの詩にインスパイアされて書いた作品をこのメンツでライヴ演奏したものらしい。ステージには他にもオーケストラと6人の美少女ダンサー(とクレジットしてあります)が加わっていたようだ。ではその内容は…これが正直言って私にはわからない。アヴァンギャルドというのが良いのか、何が何だか説明不能な音楽(音?)だ。約20分の演奏のうち最後の最後にケヴィンの渋い歌声が聴けるのが唯一の救いに思える…ケヴィンのファンよりはデイヴィッドのファン向け音源であるのは間違いない。


Anthony Moore / Out (Voiceprint VP165CD)

元スラップ・ハッピーのメンバーにしてケヴィンの“Rainbow Takeaway”をケヴィンと共同プロデュースしたアンソニー・ムーアのソロ作。77年に録音されながらオクラ入りした音源だが、97年に突如復刻されマニアを喜ばせた。肝心のケヴィンは何とベーシストとして参加している。内容はスラップ・ハッピーの延長線上にあるおおらかなポップスでなかなかの佳作である。デイヴィッド・ベッドフォード、ピーター・ブレグヴァド、アンディ・サマーズ等、他の参加メンバーも実に豪華。

Lady June / Lady June's linguistic leprosy (See for miles SEECD 350)

1974年発表、マニア向け女性アーティスト、レディ・ジューンのアルバム。ケヴィンはプロデュースを担当し、さらにギタリスト、ベーシストとしても活躍している。アルバムの内容はアシッド・フォークとでも言うか?私自身この手の音楽はあまり聴かないのでよく解らないが、朗読やらメロディアスな曲やら、万華鏡の中身がとっ散らかったような印象を受ける。個人的には、夢の向こうから漂ってくるような“Everythingsnothing”の雰囲気が好きだ。イーノやピップ・パイルも参加してます。