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「恋するチョコレート」
「恋するチョコレート」の続きになります。

 

 

 

未来永劫きみのことだけを思う――

 

思ってるよ。きみに会った時からずっと。
むしろきみのことしか考えていない。

 

その夜、ジョーは執拗にフランソワーズを揺らした。


何度も


何度も


好きという気持ちが止まらない。
愛しく思う気持ちが止まらない。

自分が触れるとあがる可愛く妖艶な声を聞きたい。


もっと。


もっと。


もっとだ、フランソワーズ。


「も……だめ、ジョー……」
「駄目だ」

いやだ。離れるなんて。
それともフランソワーズ、きみは平気なのかい?

僕から離れても。

僕がいなくても。


執拗に揺らすけれども、いかせない。
今日のジョーは意地悪だった。

「お願い、ジョー」


いやだ。

忘れているかもしれないけどね、フランソワーズ。


僕はいつでも
きみのことを思っているんだよ。


果たしてそれが双方にとって良いことなのかどうかわからない。
あるいは、妄執は時に人を愚かにさせるのではないだろうか。

その原因が彼女であっていいはずはない。

しかし、そうはわかっていてもジョーには何も止められなかった。

やっと出会えた相手。
ずっとずっと欲しかったものを持っていて、そしてそれを自分にだけ与えてくれる。
他人には与えないと信じていい相手。
そんな大切な宝物のような存在を、常日頃考えずに生活できるわけがない。

だから、いいんだ。

フランソワーズを揺らし、一緒に揺れながら思う。

僕はフランソワーズのことだけ考えて生きていく。
僕の存在は彼女あってこそ意義があり、いなくなったら――後はどうでもいい。興味ない。


「フランソワーズ。お待たせしました」

ふざけたように言うと背中をつねられた。


「一緒にいこう」


ずっと遠くまで。

 

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