「三時のおやつ」
「――ハイ、ジョー。アーン」 フランソワーズがケーキをひとくち分フォークに刺してジョーの口へ運ぶ。 「――ン。フランソワーズ」 すぐにそのまま、腕の中にいるフランソワーズにキスをして、そして一緒に味わう「Audrey」のケーキ。 「あ、もうっ。ジョーの味しかしない」 今度は自分の口へケーキを運ぶ。そのまま嚥下して――を数回繰り返すと、トントンと肩をつつかれた。 「僕の分は?」 強引に唇を奪われ逃れようと体を動かすものの、ジョーにがっちり押さえ込まれてびくともしない。
数分後。 頬を紅潮させて、ぐったりと胸にもたれているフランソワーズをしっかり抱き締めながら、ジョーはにっこり笑った。 「ごちそうさま」
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2008/11/19 up , 2010/7/17 down, 2012/8/26re-up