――僕が好きなのは、君だけだから!

 

 

風に紛れて消えたジョー。
いま残していった言葉は、私の空耳?
気のせい?

 

私は見えるはずもないのに、彼が立ち去ったであろう方角を眺めていた。

戦闘中なのに。

次に彼に会った時、どんな顔をしていればいいの?

 

ただ「好き」っていうだけの、片思いだったのに。