こちらはオトナ部屋です!!
御注意ください!
「え。ちょっ、ちょっと待」 「……あのさ」 きょとんとこちらを見るスリーに、何故かナインのほうが慌ててしまう。 「え……っと」 やれやれ。 「嫌じゃ…ない。の、かな?」 そう、どちらにしても無理強いする気は全く無いのだ。 「どうして?」 そうして欲しいと言って変態扱いされるのはどうかと確かに思う。 嫌じゃないのか。 「私がしたらダメなの?」 何かを思いついたのか、スリーの頬が真っ赤になった。 「女のほうからそうするのってオカシイの?いやだ、私、全然知らなくて」 恥ずかしいっと慌ててベッドを降りようとするから、ナインのほうが慌てた。 「違うよ、そうじゃないっ」 スリーを背中から抱き締め引き戻す。 「そんなことない。ふつうだ」 鼻をすするスリーに、どうして僕は彼女をいじめるようなことばかりしてしまうんだろうと自身にうんざりした。 「ごめん。あんまり意外で」 その瞬間、スリーの体がびくんと揺れたから、ナインは早口で続けた。 「嬉しかったから」 スリーが首をめぐらせこちらを見た。目尻に涙の粒。 「本当?」 なにしろ、スリーが自らそうしてくれるのはもっとずっとずっと先だと思っていた。 「その、どうしてそうしてみようって思ったんだい?」 まさかのお返しだったとは。 「それに」 スリーは恥ずかしそうに小さく付け加えた。 「……気持ちよかったから。だから、同じことをしたらジョーも気持ちいいかしらって……」 ああもう、なんだろうこの破壊的な可愛さは。 「あの、ジョー?」 背中からきつく抱き締めている今は、彼の状態はスリーに筒抜けだろう。 「あんまり可愛いことを言うからさ、」 我慢しろと言うほうが無理だ。 「ん。……ジョー?」 熱い。 が、足りない。 ナインはスリーのなかに指を深く差し入れた。 「じ、ジョー……」 てのひらはスリーの正面を擦り、指は深く浅くスリーのなかを探索する。 「あ、」 しまった。 あんまり反応がよくてつい夢中になってやりすぎた…と思った時はもう遅い。 そのまま深く腰を沈めた。 ベッドが軋む。 スリーの手がしがみつくようにナインの腕をきつく握った。 *** スリーが相手なら何度でもなんとかなりそうだったが、 いったいどんな表情を見せてくれるのか。 そんなことを考えていたら、また準備万端になりそうだったのでナインは大きく深呼吸をした。 とりあえず今は、スリーの寝顔を見ながら九九でも唱えていることにしよう。
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ナインは慌ててスリーを止めた。
想定外もいいところである。
大体、こういうのって女性は抵抗があるものじゃないのか?
もちろん、行為そのものは単純に嬉しい。そうしてくれるなら是非お願いしたい。
ただ、ナインのなかにスリーがそれをする図というのが無い。
せいぜい、おそるおそる提案して変態呼ばわりされるくらい。間違ってもふたつ返事で肯定したりしないのだ。
「どうして、って……」
が、しかし、やはり女性にとっては普通に抵抗のあるものではないのか。
「えっ」
「あ。もしかしてそういうのって……」
「だってジョーが」
「うん。ごめん、僕が悪かった」
こうして親密な時間を過ごしているというのに。
「うん」
「女のほうからそうしてもいいの?」
「うん。むしろ嬉しい」
「でもジョー、嫌そうだったわ」
「うん……」
「いつもジョーがそうしているでしょう?だから、お返ししなくちゃって思って」
「そ、そうか」
さきほど終えたばかりだったのに、あっという間に準備万端になった。
「ん。なに?」
「なにか…当たってるんだけど」
「そうだね」
先ほどのスリーの提案はとりあえず後回しにして、ナインはいますぐ繋がろうと思った。
がしかし、自分は準備万端だけれどスリーもそうとは限らない。
でも、さっき終わったばかりだしなあとナインは手を伸ばした。
大丈夫な気もするが、事を急いて傷付けたくはない。
奥の方が潤っている。それを引き出すように抜きさしする。
スリーがはっと息を飲んだ。ぎゅっとナインの腕を握り締める。
スリーが可愛い声をあげる。
それに勇気づけられて、ナインは更に激しくスリーを責めた。
彼女のことならなんでも知っている。そう、どこが弱いのかも。
果たしてそこを重点的に責めた途端、スリーがびくんと揺れた。
苦鳴のような声を洩らし、スリーがナインの指を締め上げた。
ああ、そうじゃなかったのに。そうじゃなくて、繋がるのが大丈夫か確かめるだけのつもりだったのに。
スリーの体から力が抜けるのを待って指を引き抜くと、ナインはスリーを反転させそのままベッドに押し倒した。
彼女の足を肩にかける。
達したばかりなのに大丈夫かなと思ったが、自身も限界である。
てのひらサイズの胸が揺れる。
それを口に含むとスリーの甘い声が更に上がり、ナインはますます加速した。
そして、スリーが限界のように体を反らせたのにあわせ自らも果てた。
とりあえずスリーのしたいようにさせるのは次回以降のお楽しみとなった。