こちらはオトナ部屋です!!
御注意ください!
寝起きの顔。 お腹空いた、って少し拗ねてじゃれてくる時の指先。 泣き顔。 「しょうがないなぁ」って抱き締めてくれる時の腕。 それから、それから・・・・
「私だけが知ってる彼」って、こんなにたくさん思い浮かぶのに。 なのに、ジョーはそれしか思い浮かばなかったみたいで それって誘ってるの? そう訊いても、褐色の瞳は優しく私を見つめるだけで。 もうっ・・・ジョーのばか。
***
「・・・こんなの、きみしか知らないよ?」 あなたと昔、こういう風にしていた子たち全部が知ってるはずだから。 もちろん、ちゃんとわかってる。 だけど、あなたの過去を思うと途端にヤキモチやきになってしまう。 ねぇ、ジョー。 「・・・フランソワーズ。何か考え事してる?」 拗ねた顔して耳を噛んでくるジョーを持て余す。 「・・・フランソワーズ。ちゃんと僕を見て」 そうしてじっと見つめてくる瞳は、私の大好きな色を湛えている。 目で見るのでは、見えないこと。 「・・・ちゃんと見てるわ、よ?」 ほかの女の子たちには、絶対に見えないあなた。 それでも、いい。 だって、私はちゃんとあなたを見ているから。 私 は ち ゃ ん と あ な た を 見 て る あなたの孤独も。 全部、ちゃんとわかっているから。 愛情を注ぎたくても、誰も受け取ってくれなかった。 大丈夫。 ちゃんと全部受け止めるから。 だから、 だから安心してね。 「・・・フランソワーズ?」 そんなに不安そうに、見つめないで。 ずっとあなたのそばにいる。 「・・・ジョーはばかね」 そうして唇を寄せる。 愛情を示したら、逃げてしまうかもしれない・・・って本気で思っているあなた。
ジョーが小さく息をつく。 「・・・窒息するほどナイのが悲しい」 ばか。
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