身体の上に白い灰が降り積もる。
それは幻影であることはわかっていた。
本当は、私の身体は核爆発で一瞬のうちに消えてしまったのだから。
でも、幻影の中の私は、ジョーのそばで彼と手を繋いで眠っていた。
二人の身体を白い灰が覆ってゆく。
もう、見えない――