国語篇(その九)


改訂版

国語篇(その九)

<縄文語の基礎語彙表(200語)>

(平成17-12-1書込み。令和4-1-1最終修正(151-200)および数詞)(テキスト約21頁)


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[おことわり]

 この篇は、比較言語学において言語間の系統関係を判定するために通常用いられる基礎語彙表を縄文語について作成したものです。 

 基礎語彙数は200、言語は英語、日本語(上古語・東京方言) 、マオリ語および縄文語を対比しました。

 英語、日本語(上古語・東京方言)およびマオリ語の基礎語彙については、安本美典・本多正久『日本語の誕生』1978年、大修館書店によりました。日本語(上古語・東京方言)は、原著の発音記号付きローマ字表記を便宜ひらがな表記に改めました。(基礎語彙表の英語200語は、アメリカの言語学者モリス・スワデシュが設定したものです。)

 なお、英語に相当する日本語(上古語・東京方言)の単語でほかに適切と考えられるものがある場合には、""内にその適切と思われるものを記載しました。

 縄文語は、原則として上古語および東京方言("--"があるものはそれによることがある)について、その起源となったと推定される「後にマオリ語となる原ポリネシア語(PPN-M)」が,他の言語と接触して変化した「ピシン語(およびクレオール語)」の意味を英語および日本語によって表記しました。この場合該当するマオリ語の語彙がすでに失われているときは、その語彙に相当する「原ポリネシア語(PPN)」および「ハワイ語(Hawaii)」を表記しました。主として使用したマオリ語・ハワイ語の辞典は次の通りです。

 (1)H.W.Williams M.A,Dictionary of the Maori Language,seventh edition,1997,GP Publications.

 (2)P.M.Ryan,The Reed Dictionary of Modern Maori,1995,TVNZ.

 (3)Mary Kawena Pukui and Samuel H.Elbert,Hawaiian Dictionary, revised and enlarged edition,1986,University of Hawaii Press.  

[本表の特徴]

 基礎語彙表は、本来比較する言語の同じ意味内容の単語と単語を対比するものですが、縄文語はその多くが二以上の単語からなる複合語または合成語で、200語中の上古語または東京方言の一つ以上に一単語が対応するものは約50語にすぎません。その複合語または合成語は、1音または2音の比較的単純な基本的な単語を組み合わせて説明的に表現したものが多いことが特徴です。

 この原因としては、

1 古く新石器時代または縄文時代の初めに日本列島に渡来して住み着いたのは、シペリアとその奥地から徒歩で当時氷結していたタタール(間宮)海峡を渡り、カラフトを経由して北海道から東北に渡って来た民族であったと考えられます。また、早い時期に列島の中央部以南に、舟に乗って、朝鮮半島や、中国大陸、さらに東南アジア各地から渡来して住み着いた民族があったと考えられます。

2 その中に、中国南部に居住していた後に航海術に長けた民族としてポリネシア族となる、原ポリネシア語、とくに後にマオリ語に発展する言語を母語とする民族から分かれて日本列島に渡来した民族があったと考えられます。この民族の一部は、対馬と壱岐に住む民族で、『魏志倭人伝』の倭人条の冒頭に「良田が無いなど」の理由から「南北に市糴す」、即ち「朝鮮半島から日本列島各地で交易を行なっている」と記載されています。  この民族の一部が九州から大和へ移住してヤマト政権を樹立し、次第に勢力を拡張して日本国を支配するに至ったことは、記紀・万葉集・風土記等に明らかであり、その発祥地が対馬・壱岐であることは、延喜式の『神名帳』に記載された式内社の数が国の面積に比して異常に多数であることから疑問の余地のない事実と解されています。

3 1の民族は、それぞれの言語を使用しており、当初は列島内に共通の言語はなかったと思われるが、2の民族が半島から列島各地で交易を行うにつれて、後にマオリ語となる原ポリネシア語を主体とし、相手の理解を助けるために複雑な単語を避け、簡易な単語およびその合成語を使用すると共に、ポリネシア語の特徴である連続母音の単母音化等の変化を加えてピジン語(およびクレオール語)となった共通の交易用語が発生し、普及していったと考えられる。そしてこの民族の一部が大和に移住してヤマト政権を樹立、発展することにより、これが政権語となり、列島内に普及して「縄文語」となったと考えられます。

4 その後漢字・漢語が流入し、上古語(または万葉語)が成立し、現代日本語へとつながる日本語が熟成されてゆきます。

 ここでとくに注目していただきたいことは、現代日本語にいたるまで縄文語の発音がほとんど変化していないことです。日本語の基層には縄文語が依然として強く息づいているといってよいでしょう。

 これまで数詞(ひい、ふう、みいなど)や身体詞などは全くその語源が不明とする説が多かったのですが、これらもやはり縄文語と考えるのが適切でしょう。この200語に含まれない六から十まで、および百、千、万の数詞については、末尾に附録として一括掲載(一から五までは再掲)しました。これまでにその語源が解明されていない単語については、今後雑楽篇の追加または国語篇の補遺として逐次明らかにしていきたいと考えています。

目 次

001 all(みな・みな・"すべて")002 ashes(はひ・はい)003 bark(かは・かわ)004 belly(はら・はら・"おなか")005 big(おほ・おおきい)006 bird(とり・とり)007 to bite(かむ・かむ)008 black(くろし・くろい)009 blood(ち・ち)010 bone(ほね・ほね)

011 breast(むね・むね)012 to burn(もゆ・もえる)013 cloud(くも・くも)014 cold(さむし・さむい)015 to come(く・くる)016 to die(しぬ・しぬ)017 dog(いぬ・いぬ)018 to drink(のむ・のむ)019 dry(かわく・かわいた)020 ear(みみ・みみ)

021 earth(つち・つち)022 to eat(くふ・たべる)023 egg(こ・たまご)024 eye(め・め)025 fat(あぶら・あぶらみ・"こえる")026 feather(はね・はね)027 fire(ひ・ひ)028 fish(うを・な・さかな)029 to fly(とぶ・とぶ)030 foot(あし・あし)

031 full(みつ・いっぱい・"たくさん")032 to give(あたふ・あげる)033 good(よし・いい・"よい")034 green(あをし・あおい・"みどり")035 hair(け・け・"かみのけ")036 hand(て・て)037 head(かしら・あたま)038 to hear(きく・きく)039 heart(こころ・きも・しんぞう)040 horn(つの・つの)

041 I(われ・な・わたし・"わたくし")042 to kill(ころす・ころす)043 knee(ひざ・ひざ)044 to know(しる・しってる)045 leaf(は・は)046 to lie(こやる・ねてる・"ふす"・"ねる")047 liver(きも・きも)048 long(ながし・ながい)049 louse(しらみ・しらみ)050 man(を・おとこ)

051 many(おほし・たくさん)052 meat(しし・にく)053 moon(つき・つき)054 mountain(やま・やま)055 mouth(くち・くち)056 name(な・なまえ)057 neck(くび・くび)058 new(あらたし・あたらしい)059 night(よ・よる)060 nose(はな・はな)

061 not(ぬ・づ・ない)062 one(ひと・ひとつ)063 person(ひと・ひと)064 red(あかし・あかい)065 river(かは・かわ)066 road(みち・みち)067 root(ね・ね)068 round(まろ・まるい・"まあるい")069 saliva(つはき・つば)070 sand(いさご・すな)

071 to say(いふ・ゆう・"はなす"・"しゃべる")072 to see(みる・みる・"ながめる")073 seed(たね・たね)074 to sit(ゐる・すわってる・"すわる")075 skin(かは・かわ・"はだ")076 to sleep(いぬ・ねむる・"ねる")077 small(ちひさい・ちいさい)078 smoke(けぶり・けむり)079 to stand(たつ・たってる)080 star(ほし・ほし)

081 stone(いし・いし)082 sun(ひ・ひ)083 to swim(およぐ・およぐ)084 tail(を・しっぽ)085 that(かれ・あれ)086 this(これ・これ)087 thou(なれ・あなた)088 tongue(した・した)089 tooth(は・は)090 tree(き・き)

091 two(ふた・ふたつ)092 to walk(あゆむ・あるく)093 warm(あたたけし・あたたかい)094 water(みづ・みず)095 we(われ・わたしたち・"われわれ")096 what?(なに・なに)097 white(しろし・しろい)098 who?(た・だれ)099 woman(め・おんな)100 yellow(き・きいろい)

101 and(と・と)102 arm(かひな・うで)103 animal(いきもの・どうぶつ・"けだもの"・"よつあし")104 back(そ・せ・せなか)105 bad(あし・わるい)106 because(ゆゑ・-から)107 to blow(ふく・ふく)108 to breath(いきづく・いきをする)109 child(わらは・こども)110 to count(かぞふ・かぞえる)

111 to cut(きる・きる)112 dark(くらし・くらい)113 day(ひる・ひるま)114 to dig(ほる・ほる)115 dirty(きたなし・きたない)116 dull(にぶし・にぶい)117 dust(ちり・ほこり)118 to fall(おつ・おちる)119 far(とほし・とおい)120 father(ちち・ちち)

121 to fear(おそる・こわがる)122 few(すくなし・すくない)123 to fight(いさかふ・たたかふ・たたかう)124 five(いつ・いつつ)125 to float(うく・うかぶ)126 to flow(ながる・ながれる)127 flower(はな・はな)128 fog(きり・きり)129 four(よ・よっつ)130 to freeze(こほる・こおる)

131 fruit(み・み)132 fur(かは・けがわ)133 grass(くさ・くさ)134 he(かれ・あのひと)135 heavy(おもし・おもい)136 here(ここ・ここ)137 to hit(うつ・なぐる)138 hold(もつ・もつ)139 how(いかに・どう)140 husband(を・つま・おっと)

141 ice(こほり・ひ・こおり)142 if(もし・もし)143 lake(うみ・みずうみ)144 to laugh(わらふ・わらう)145 left(ひだり・ひだり)146 leg(あし・あし)147 lip(くちひる・くちびる)148 to live(いく・いきてる)149 mother(はは・おも・はは)150 narrow(せばし・さ・せまい)

151 near(ちかし・ちかい)152 old(ふるし・ふるい)153 other(あたし・ほかの)154 to play(あそぶ・あそぶ)155 to pull(ひく・ひく)156 to push(おす・おす)157 rain(あめ・あめ)158 right(まさし・いい)159 right(みぎ・みぎ)160 rope(つな・つな)

161 to rub(する・こする)162 salt(しほ・しお)163 to scratch(かく・かく)164 sea(うみ・うみ)165 to sew(ぬふ・ぬう)166 sharp(とし・きれる・"するどい")167 short(みぢかし・みぢかい)168 to sing(うたふ・うたう)169 sky(そら・そら)170 to smell(かぐ・かぐ)

171 smooth(なめ-・なめらか・すべっこい)172 snake(へみ・へび)173 snow(ゆき・ゆき)174 to spit(はく・はく)175 to split(さく・さける)176 to stab(つく・つきさす)177 stick((さを)・ぼうっきれ)178 straight(なほし・まっすぐな)179 to swell(はる・ふくる・ふくれる)180 there(かしこ・"あなた"・あすこ)

181 they((かれ)・あのひとたち)182 thick(あつし・あつい)183 thin(うすし・うすい)184 to think(おもふ・かんがえる)185 three(み>・みっつ)186 to throw(なぐ・なげる)187 to tie(むすぶ・むすぶ)188 to turn(まがる・まがる)189 to vomit(はく・はく)190 to wash(あらふ・あらう)

191 when?(いつ・いつ)192 where?(いずく・いずこ・どこ)193 wide(ひろし・ひろい)194 wife(つま・め・つま)195 wind(かぜ・かぜ)196 wing(はね・はね)197 to wipe(ぬぐふ・ふく)198 woods(はやし・はやし・"もり")199 ye((なれ)・なむちたち・あなたたち)200 year(とし・とし)

附録<数詞>  

01 one(ひと・ひとつ)02 two(ふた・ふたつ)03 three(み・みっつ)04 four(よ・よっつ)05 five(いつ・いつつ)06 six(むつ・むっつ)07 seven(なな・ななつ)08 eight(やつ・やっつ)09 nine(ここの・ここのつ)10 ten(と・とう)11 hundred(ひゃく)12 thousand(せん)13 ten thousand(まん)

<修正経緯>

                                                                                  

            
縄文語の基礎語彙表(200語)

(附録)数詞表


No. 英語 日本語
(1)上古語
(2)東京方言
マオリ語 縄文語
001 all (1)みな
(2)みな
(3)"すべて"
katoa (1),(2)原ポリネシア語の「ミネ・ナ」、mine-na((PPN-M)mine=(M)mine(be assembled;na=used after words and clauses to indicate position near or conection with the person addressed))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ミ(またはミン)・ナ」(「ミネ」が「ミン」、「ミ」となった)、「集められた・人々(皆)」となった
(3)原ポリネシア語の「ス・パエ・テ」、su-pae-te((PPN-M)su=(M)tu(stand,settle);(PPN-M)pae=(M)pae(be collected together);(PPN-M)te=(M)te(to emphasis))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ス・ベ・テ」(「パエ」のP音がB音に、AE音がE音に変化して「ベ」となった)、「(集められて・いる・もの)すべて」となった
002 ashes (1)はひ
(2)はい
pungarehu (1),(2)原ポリネシア語の「パヒ」、pahi((PPN-M)pahi=(M)pahi(ended,brought to a conclusion))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ハイ」(「パヒ」」の語頭のP音がF音を経てH音に変化し、語尾のH音が脱落して「ハイ」となった)、「((物が燃え尽きて)後に残るもの)灰」となった
003 bark (1)かは
(2)かわ
hiako
(kiri)
(1),(2)原ポリネシア語の「カハ」、kaha((PPN-M)kaha=(M)kaha(boundary line etc.,edge))が、ピジン語(およびクレオール語)の「カハ」(後に「カハ」が「カワ」となった)、「(縁(へり)にあるもの)皮。樹皮。」となった
004 belly (1)はら
(2)はら
(3)"おなか"
kopu (1),(2)原ポリネシア語の「パラ」、para((PPN-M)para=(M)para(bravery,spirit))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ハラ」(P音がF音を経てH音に変化して「ハラ」となった)、「(勇気(胆力、度量などが宿る場所)腹」となった
(3)原ポリネシア語の「アウ(ン)ガ・カ」、aunga-ka((PPN-M)aunga=(M)aunga(not including);(PPN-M)ka=(M)ka(screech))が、ピジン語(およびクレオール語)の「オナ・カ」(「アウ(ン)ガ」のAU音がO音に、NG音がN音に変化して「オナ」となった)、「(空くと・グーグー鳴るもの)腹」となった
005 big (1)おほ
(2)おおきい
nui (1)原ポリネシア語の「オホ」、oho((PPN-M)oho=(M)oho(surprise,arise))が、ピジン語(およびクレオール語)の「オホ」、「((驚いて)立ち上った(大きく見える))大きい」となった
(2)原ポリネシア語の「オホ・キ・イ」、oho-ki-i((PPN-M)oho=(M)oho(surprise,arise);(PPN-M)ki=(M)ki(full,very);(PPN-M)i=(M)i(past tense))が、ピジン語(およびクレオール語)の「オオ・キ・イ」(「オホ」のH音が脱落して「オオ」となった)、「(たいへん・(驚いて)立ち上っ・た(大きく見える))大きい」となった
006 bird (1)とり
(2)とり
manu (1),(2)原ポリネシア語の「ト・オリ」、to-ori((PPN-M)to=(M)to(the...of,drag,open or shut a door or a window,up to,as high as);(PPN-M)ori=(M)ori(sway,move about))が、ピジン語(およびクレオール語)の「トリ」(「ト」のO音と「オリ」の語頭のO音が連結して「トリ」となった)、「((空を)高く・飛び回るもの)鳥」または「((季節によつて)境界を越えて・行き来するもの)鳥」となった
007 to bite (1)かむ
(2)かむ
ngau
(u)
(1),(2)原ポリネシア語の「カム」、kamu((PPN-M)kamu=(M)kamu(eat,munch))が、ピジン語(およびクレオール語)の「カム」、「噛む」となった
008 black (1)くろし
(2)くろい
mangu (1)原ポリネシア語の「ク・ロ・シ」、ku-ro-si((PPN-M)ku=(M)ku(firm,stiff,thickened);(PPN-M)ro=(M)ro,roto(inside);(PPN-M)si=(M)ti(throw,cast,go))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ク・ロ・シ」、「深い・(ものの)中(闇の中)に・投げ出されているような(黒い)」となった
(2)原ポリネシア語の「ク・ロ・イ」、ku-ro-i((PPN-M)ku=(M)ku(firm,stiff,thickened);(PPN-M)ro=(M)ro,roro(inside);(PPN-M)i=(M)i(past tense,beside))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ク・ロ・イ」、「(深い・(ものの)中(闇の中)の・あたりのような)黒い」となった
009 blood (1)ち
(2)ち
toto (1),(2)原ポリネシア語の「チ・イ」、ti-i((PPN-M)ti=(M)ti(throw,overcome);(PPN-M)i=(M)i(ferment,be stirred))が、ピジン語(およびクレオール語)の「チ」(「チ」のI音と「イ」のI音が連結して「チ」となった)、「(叩きのめされると・噴き出すもの)血」となった
010 bone (1)ほね
(2)ほね
wheua
(koiwi)
(1),(2)原ポリネシア語の「ホ(ン)ガイ」、hongai((PPN-M)hongai=(M)hongai(stay,brace))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ホネ」(「ホ(ン)ガイ」のNG音がN音に、AI音がE音に変化して「ホネ」となった)、「(家の支柱のように人の身体を支えるもの)骨」となつた
011 breast (1)むね
(2)むね
uma (1),(2)原ポリネシア語の「ムア・ネイ」、mua-nei((PPN-M)mua=(M)mua(the front,the forepart);(PPN-M)nei=(M)nei,neinei(stretched forward,bobbing up and down))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ム・ネ」(「ムア」の語尾のA音が脱落して「ム」と、「ネイ」の語尾のI音が脱落して「ネ」となった)、「((身体の)前にあって・伸びているもの)胸」または「((身体の)前にあって・揺れるもの)胸(乳房)」となった
012 to burn (1)もゆ
(2)もえる
ka
(tahu)
(1)原ポリネシア語の「マウイ・ヘウ」、Maui-heu((PPN)Maui=(Hawaii)Maui(the demigod and trickster who snared the sun;(PPN-M)heu=(M)heu(separate,pull asunder)が、ピジン語(およびクレオール語)の「モユ」(「マウイ」のAU音がO音に変化して「モイ」となり、その語尾のI音と、「ヘウ」のH音が脱落し、EU音が変化したU音と連結して「モユ」となつた)、「(英雄神マウイが・もたらしたもの。火。火が)燃える」となった
(2)原ポリネシア語の「マウ・エ・ル」、mau-e-ru((PPN-M)mau=(M)mau,maumau(waste,to no purpose);(PPN-M)e=(M)e(to denote action in progress or temporary condition);(PPN-M)ru=(M)ru(shake,scatter))、ピジン語(およびクレオール語)の「モ・エ・ル」(「マウ」のAU音がO音に変化して「モ」となった)、「(燃やすことですべてを無駄に・して・しまう)燃える」となった
013 cloud (1)くも
(2)くも
kapua
(ao)
(1),(2)原ポリネシア語の「クク・モフ」、kuku-mohu((PPN-M)kuku=(M)kuku(firm,thickened);(PPN-M)mohu=(M)mohu(smoulder))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ク・モ」(「クク」の反復語尾が脱落して「ク」と、「モフ」のH音が脱落して「モ」となった)、「(厚い・煙)雲」となった
014 cold (1)さむし
(2)さむい
makariri (1)原ポリネシア語の「サハ・ムイ・シ」、saha-mui-si((PPN-M)saha=(M)taha(spasmodic twitching of the muscles);(PPN-M)mui=(M)mui(molest);(PPN-M)si=(M)ti(throw,overcome))が、ピジン語(およびクレオール語)の「サ・ム・シ」(「サハ」のH音が脱落して「サ」と、「ムイ」の語尾のI音が脱落して「ム」となった)、「(身体が震える・悩みに・さいなまれる)寒い」となった
原ポリネシア語の「サハ・ムイ」、saha-mui((PPN-M)saha=(M)taha(spasmodic twitching of the muscles);(PPN-M)mui=(M)mui(molest))が、ピジン語(およびクレオール語)の「サ・ムイ」(「サハ」のH音が脱落して「サ」となった)、「(身体が震えて・悩まされる)寒い」となった
015 to come (1)く
(2)くる
haere mai (1)原ポリネシア語の「ク・ウ」、ku-u((PPN-M)ku=(M)ku(silent);(PPN-M)u=(M)u(be fixed,reach the land,arrive by water))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ク」(「ク」のU音と、「ウ」のU音が連結して「ク」となった)、「(静かに・到着する)来(く)」となった
(2)原ポリネシア語の「ク・ウル」、ku-uru((PPN-M)ku=(M)ku(silent);(PPN-M)uru=(M)uru(enter,arrive))が、ピジン語(およびクレオール語)の「クル」(「ク」のU音と、「ウル」の語頭のU音が連結して「クル」となった)、「(静かに・到着する)来る」となった
016 to die (1)しぬ
(2)しぬ
marere (1),(2)原ポリネシア語の「シヒ・ヌイ」、sihi-nui((PPN-M)sihi=(M)tihi(moan);(PPN-M)nui=(M)nui(large))が、ピジン語(およびクレオール語)の「シ・ヌ」(「シヒ」のH音が脱落して「シ」と、「ヌイ」の語尾のI音が脱落して「ヌ」となった)、「(大いに・嘆き悲しむ)死ぬ」となった
017 dog (1)いぬ
(2)いぬ
kuri (1),(2)原ポリネシア語の「イ・ヌイ」、i-nui((PPN-M)i=(M)i(ferment,be stirred);(PPN-M)nui=(M)nui(large,many))が、ピジン語(およびクレオール語)の「イ・ヌ」(「ヌイ」の語尾のI音が脱落して「ヌ」となった)、「(たくさんの(子犬が)・湧いて出るように産まれる動物)犬」となった
018 to drink (1)のむ
(2)のむ
inu (1),(2)原ポリネシア語の「(ン)ガウ・ム」、ngau-mu((PPN-M)ngau=(M)ngau(bite,hurt,attack);(PPN-M)mu=(M)mu(silent))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ノ・ム」(「(ン)ガウ」のNG音がN音に、AU音がO音に変化して「ノ」となった)、「(静かに(音を立てずに)・噛む)飲む」となった
019 dry (1)かわく
(2)かわいた
maroke (1)原ポリネシア語の「カ・ワ・アク」、ka-wa-aku((PPN-M)ka=(M)ka(take fire,burn);(PPN-M)wa=(M)wa(definite space);(PPN-M)ita=(M)ita(tight,fast);(PPN-M)aku=(M)aku(scrape,cleanse))が、ピジン語(およびクレオール語)の「カ・ワク」(「ワ」のA音と、「アク」の語頭のA音が連結して「ワク」となった)、「(ものの表面を・火で炙って・綺麗にする、水分を飛ばす)乾く」となった
(2)原ポリネシア語の「カ・ワ・イタ」、ka-wa-ita((PPN-M)ka=(M)ka(take fire,burn);(PPN-M)wa=(M)wa(definite space);(PPN-M)ita=(M)ita(tight,fast))が、ピジン語(およびクレオール語)の「カ・ワ・イタ」、「(ものの表面を・火で炙って・(水を吸って柔らかいものを)堅くする)乾いた」となった
020 ear (1)みみ
(2)みみ
taringa (1),(2)原ポリネシア語の「ミミ(ン)ゴ」、mimingo((PPN-M)mimingo=(M)mimingo(shrivelled up))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ミミ」(「ミミ(ン)ゴ」のNGO音が脱落して「ミミ」となった)、「(身体の中の皺が寄っている部分)耳」となった
021 earth (1)つち
(2)つち
oneone (1),(2)原ポリネシア語の「ツヒ・チ」、tuhi-ti((PPN-M)tuhi=(M)tuhi(adornment of a surface by pattern or colour);(PPN-M)ti=(M)ti(throw,cast))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ツ・チ」(「ツヒ」のH音が脱落して「ツ」となった)、「(大地の)表面を飾るように・撒き散らされているもの)土」となった
022 to eat (1)くふ
(2)たべる
kai (1)原ポリネシア語の「クフ」、kuhu((PPN-M)kuhu=(M)kuhu(insert))が、ピジン語(およびクレオール語)の「クフ」、「(食物を口の中に入れる)食う」となった
(2)原ポリネシア語の「タパエ・ルイ」、tapae-rui((PPN-M)tapae=(M)tapae(lay one on another,place before a person);(PPN-M)rui=(M)rui(shake down,cause to fall in drops))が、ピジン語(およびクレオール語)の「タベ・ル」(「タパエ」のP音がB音に、AE音がE音に変化して「タベ」と、「ルイ」の語尾のI音が脱落して「ル」となった)、「(食物を次から次に積み上げて・(口の中に)落とし込む)食べる」となった
023 egg (1)こ
(2)たまご
hua manu (1)原ポリネシア語の「コ」、ko((PPN-M)ko=(M)ko(descendant))が、ピジン語(およびクレオール語)の「コ」、「(子孫となるもの)卵」となった
(2)原ポリネシア語の「タ・マカウ」、ta-makau((PPN-M)ta=(M)ta(the...of);(PPN-M)makau=(M)makau(object of affection,favourite))が、ピジン語(およびクレオール語)の「タ・マゴ」(「マカウ」のAU音がO音に変化して「マコ」となり、さらに濁音化して「マゴ」となった)、「(たいへん・好まれるもの)卵」となった
024 eye (1)め
(2)め
kanohi (1),(2)原ポリネシア語の「メイ・メ」、mei-me((PPN-M)mei=(M)mei(according to,judging by);(PPN-M)me=(M)me(thing))が、ピジン語(およびクレオール語)の「メ」(「メイ」の語尾のI音が脱落して「メ」となり、それに続く反復語尾の「メ」が脱落した)、「(見ることによって判断する・もの)目」となった
025 fat (1)あぶら
(2)あぶらみ
(3)"こえる"
ngako
(hinu)
(1)原ポリネシア語の「アプ・ラ(ン)ギ」、apu-rangi((PPN-M)apu=(M)apu(force one's way into the ground,heap upon);(PPN-M)rangi=(M)rangi,rangirangi(roast,scoach))が、ピジン語(およびクレオール語)の「アブ・ラ」(「アプ」のP音がB音に変化して「アブ」と、「ラ(ン)ギ」の語尾のNGI音が脱落して「ラ」となった)、「(炙ると・大地に滴り落ちるもの)脂」となった
(2)原ポリネシア語の「アプ・ラ(ン)ギ・アミ」、apu-rangi-ami((PPN-M)apu=(M)apu(force one's way into the ground,heap upon);(PPN-M)rangi=(M)rangi,rangirangi(roast,scoach);(PPN-M)ami=(M)ami(gather,collect))が、ピジン語(およびクレオール語)の「アブ・ラミ」(「アプ」のP音がB音に変化して「アブ」と、「ラ(ン)ギ」の語尾のNGI音が脱落した「ラ」の語尾のA音と、「アミ」の語頭のA音が連結して「ラミ」となった)、「(炙ると・大地に滴り落ちるものが・集まったもの)脂身」となった
(3)原ポリネシア語の「カウアエ・ルイ」、kauae-rui((PPN-M)kauae=(M)kauae(chin);(PPN-M)rui=(M)rui(shake down,cause to fall in drops))が、ピジン語(およびクレオール語)の「コエ・ル」(「カウアエ」のAU音がO音に、AE音がE音に変化して「コエ」と、「ルイ」の語尾のI音が脱落して「ル」となった)、「(顎が・垂れ下がる、太る)肥える」となった
026 feather (1)はね
(2)はね
huruhuru
(raukura)
(1),(2)原ポリネシア語の「ハナ・アイ」、hana-ai((PPN-M)hana=(M)hana(shine,glow,gleam);(PPN-M)ai=(M)ai(procreate,beget))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ハネ」(「ハナ」の語尾のA音と「アイ」の語頭のA音が連結して「ハナイ」となり、そのAI音がE音に変化して「ハネ」となった)、「(飾りに付けることによって華やかさを・生むもの)羽根」または「(それを付けることによって(光り輝く)尊敬される人物であることを・明らかにするもの)羽根」となった
027 fire (1)ひ
(2)ひ
ahi (1),(2)原ポリネシア語の「アヒ」、ahi((PPN-M)ahi=(M)ahi(fire))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ヒ」(「アヒ」の語頭のA音が脱落した)、「(炎をあげて燃えるもの)火」となった
028 fish (1-1)うを
(1-2)な
(2)さかな
ika (1-1)原ポリネシア語の「ウ・ワウ」、u-whau((PPN-M)u=(M)u(be fixed);(PPN-M)whau=(M)whau(roe of gurnard))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ウ・ヲ」(「ワウ」のAU音がO音に変化して「ヲ」となった)、「(成熟した・海水魚)魚」となった
(1-2)原ポリネシア語の「ナ」、na((PPN-M)na=(M)na(satisfied,content,indicating parentage or descent)、「(立派な。魚)魚」または「(親の・魚)成魚」となった
(2)原ポリネシア語の「サカ・ナ」、saka-na((PPN-M)saka=(M)saka(turn,revolve,be completely encircled);(PPN-M)na=(M)na(satisfied,indicating parentage or descent,belonging to))が、ピジン語(およびクレオール語)の「サカ・ナ」、「(網にかかった・立派な魚)魚」となった
029 to fly (1)とぶ
(2)とぶ
rere (1),(2)原ポリネシア語の「トパ・アウ」、topa-au((PPN-M)topa=(M)topa(fly,soar);(PPN-m)au=(M)au(firm,sound,certainly))が、ピジン語(およびクレオール語)の「トブ」(「トパ」のP音がB音に変化し、その語尾のA音と「アウ」の語頭のA音が連結し、さらにAU音がU音に変化して「トブ」となった)、「(キチンと・飛ぶ)飛ぶ」となった
030 foot (1)あし
(2)あし
waewae (1),(2)原ポリネシア語の「アシ」、asi((PPN-M)asi=(M)ati(offspring,descendant(atiati=drive away)))が、ピジン語(およびクレオール語)の「アシ」、「(歩いて去るもの)足」
031 full (1)みつ
(2)いっぱい
(3)"たくさん"
ki (1)原ポリネシア語の「ミイ・ツ」、mii-tu((PPN)mii=(Hawaii)mii(clasp,clutch,pinch;(PPN-M)tu=(M)tu(stand,fight with))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ミ・ツ」(「ミイ」の反復語尾のI音が脱落して「ミ」となった)、「(しっかりと・締め上げる(入る余地がない))満つ」となった
(2)原ポリネシア語の「イプ・アイ」、ipu-ai(ipu,ipuipu=pool;ai=substantive,procreate,beget)が、ピジン語(およびクレオール語)の「イッパイ」(「イプ」と「アイ」が連結して「イプアイ」から「イパイ」、゜イッパイ」となった)、「(池が・充満している)いっぱい」となった
(3)原ポリネシア語の「タク(ン)ガ・サ(ン)ガ」、takunga-sanga((PPN-M)takunga=(M)takunga(anything of no great moment,trifle);(PPN-M)sanga=(M)tanga(be assembled))が、ピジン語(およびクレオール語)の「タク・サン」(「タク(ン)ガ」の語尾のNGA音が脱落して「タク」と、「サ(ン)ガ」のNG音がN音に変化して「サナ」から「サン」となった)、「(つまらない)ものが・集まった)沢山」となった
032 to give (1)あたふ
(2)あげる
homai (1)原ポリネシア語の「アタ・アフ」、ata-ahu((PPN-M)ata=(M)ata(clearly,openly,quite);(PPN-M)ahu=(M)ahu(tend,foster))が、ピジン語(およびクレオール語)の「アタフ」(「アタ」の語尾のA音と「アフ」り語頭のA音が連結して「アタフ」となった)、「(純粋に(下心なしに)・援助する)与ふ」となった
(2)原ポリネシア語の「ア・(ン)ゲル」、a-ngeru((PPN-M)a=(M)a(the...of,belonging to);(PPN-M)ngeru=(M)ngeru,ngerungeru(smooth,soft))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ア・ゲル」(「(ン)ゲル」のNG音がG音に変化して「ゲル」となった)、「(関係を円滑にする・もの(贈り物をする)(物を)上げる)」となった
033 good (1)よし
(2)いい
(3)"よい"
pai (1)原ポリネシア語の「イオ・オシ」、io-osi((PPN-M)io=(M)io(stand firm);(PPN-M)osi=(M)oti(finished))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ヨシ」(「イオ」の語尾のO音と「オシ」の語頭のO音が連結して「イオシ」から「ヨシ」となった)、「(きちんと・納まった)良し」となった
(2)原ポリネシア語の「イ・イ」、i-i((PPN-M)i=(M)i(past tense,be stirred of the feelings(whakai=self-conceited))が、ピジン語(およびクレオール語)の「イ・イ」、「(満足し・た)良い」となった
(3)原ポリネシア語の「イオ・イ」、io-i((PPN-M)io=(M)io(stand firm);(PPN-M)i=(M)i(past tense,be stirred of the feelings(whakai=self-conceited))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ヨ・イ」(「イオ」が「ヨ」となった)、「(しっかりと・満足した)良い」となった
034 green (1)あをし
(2)あおい
(3)"みどり"
kakariki (1)原ポリネシア語の「アオ・シ」、ao-sti((PPN-M)ao=(M)ao(dayime,dawn,cloud);(PPN-M)si=(M)ti(throw,cast))が、ピジン語(およびクレオール語)の「アオ・シ」、「(昼間の・(光が)満ちている(空の色))青し」(古語の「あお(青)」は、白から黒にいたる広い範囲の色を指す語です。雑楽篇(その二)の623青馬の項を参照してください。)
(2)原ポリネシア語の「アオ・イ」、ao-i((PPN-M)ao=(M)ao(daytime,dawn,cloud);(PPN-M)i=(M)i(past tense,be stirred of the feelings(whakai=self-conceited)))、ピジン語(およびクレオール語)の「アオ・イ」、「昼間の・(光が)満ちた)青い」となった
(3)原ポリネシア語の「ミイ・タウリア」、mii-tauria((PPN)mii=(Hawaii)mii(attractive,good-looking);(PPN-M)tauria=(M)tau(loop or thong of a bush))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ミドリ」(「ミイ」の反復語尾が脱落して「ミ」と、「タウリア」のAU音がO音に変化し、語尾のA音が脱落して「トリ」から「ドリ」となった)、「(綺麗な・茂みの樹冠の色)緑」となった
035 hair (1)け
(2)け
(3)"かみのけ"
huruhuru
(makawe)
(1),(2)原ポリネシア語の「ケイ」、kei(PPN-M)kei=(M)kei(stern of a canoe,etc.))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ケ」(語尾のI音が脱落して「ケ」となった)、「(舟の舳先のように身体のてっぺんを飾っているもの、頭髪)毛」となった
(3)原ポリネシア語の「カ・アミ・ノ・ケイ」、ka-ami-no-kei((PPN-M)ka=(M)ka,kaka(fibre,single hair,line);(PPN-M)ami=(M)ami(gather,collect);(PPN-M)no=(M)no(of);(PPN-M)kei=(M)kei(stern of a canoe,etc.))が、ピジン語(およびクレオール語)の「カミ・ノ・ケ」(「カ」のA音と「アミ」の語頭のA音が連結して「カミ」と、「ケイ」の語尾のI音が脱落して「ケ」となった)、「(舟の舳先のように身体のてっぺんを飾っているもの、頭髪)毛」となった
036 hand (1)て
(2)て
ringaringa (1),(2)原ポリネシア語の「タエ」、tae((PPN-M)tae=(M)tae(touch of feelings))が、ピジン語(およびクレオール語)の「テ」(「タエ」のAE音がE音に変化して「テ」となった)、「(触って(感触を)確かめるもの)手」となった
037 head (1)かしら
(2)あたま
upoko (1)原ポリネシア語の「カハ・シラハ」、kaha-siraha((PPN-M)kaha=(M)kaha(strong,persistency);(PPN-M)siraha=(M)tiraha(face upwards,exposed))が、ピジン語(およびクレオール語)の「カ・シラ」(「カハ・シラハ」のH音が脱落して「カ・シラ」となった)、「(強い(不屈の)意志を・顔に表すもの)頭」となった
(2)原ポリネシア語の「ア・タマ」、a-tama((PPN-M)a=(M)a(the...of,belonging to);(PPN-M)tama=(M)tama(spirit,emotion))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ア・タマ」、「(精神が・宿る場所)頭」となった
038 to hear (1)きく
(2)きく
rongo (1),(2)原ポリネシア語の「キ・クフ」、ki-kuhu((PPN-M)ki=(M)ki(saying);(PPN-M)kuhu=(M)kuhu(insert))が、ピジン語(およびクレオール語)の「キ・ク」(「クフ」のH音が脱落して「ク」となった)、「(人の言うことが・(頭の)中に入る)聞く」となった
039 heart (1-1)こころ
(1-2)きも
(2)しんぞう
manawa (1-1)原ポリネシア語の「コ・コロ」、ko-koro((PPN-M)ko=(M)ko(to give emphasis);(PPN-M)koro=(M)koro(desire,intend))が、ピジン語(およびクレオール語)の「コ・コロ」、「(強い・意志)心」となった
(1-2)「キ・マウ」、ki-mau((PPN-M)ki=(M)ki(full,very);(PPN-M)mau=(M)mau(fixed,firm))が、ピジン語(およびクレオール語)の「キ・モ」(「マウ」のAU音がO音に変化して「モ」となった)、「(強く・確立した精神、心)肝(きも)」となった
(2)漢語起源につき対象外
040 horn (1)つの
(2)つの
haona (1),(2)原ポリネシア語の「ツ・(ン)ガウ」、tu-ngau((PPN-M)tu=(M)tu(fight with,energetic);(PPN-M)ngau=(M)ngau(bite,hurt,attack))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ツ・ノ」(「(ン)ガウ」のNG音がN音に、AU音がO音に変化して「ノ」となった)、「(荒々しく・攻撃するもの)角」となった
041 I (1-1)われ
(1-2)な
(2)わたし
(3)"わたくし"
ahau (1-1)原ポリネシア語の「ワレ」、ware((PPN-M)ware=(M)ware(ignorant,thoughtless))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ワレ」、「(無知な者、卑称)我(われ)」となった
(1-2)原ポリネシア語の「ナ」、na((PPN-M)na=(M)na(satisfied,content))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ナ」、「(満足している者、卑称)汝(な)」となった
(2)原ポリネシア語の「ワタ・シ」、whata-si((PPN-M)whata=(M)whata(elevate,hang,be laid);(PPN-M)si=(M)ti(throw,cast))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ワタ・シ」、「(放り出されて・横たわっている者、卑称)私(わたし)」となった
(3)原ポリネシア語の「ワタ・クシ」、whata-kusi((PPN-M)whata=(M)whata(elevate,hang,be laid);(PPN-M)kusi=(M)kuti(contract)が、ピジン語(およびクレオール語)の「ワタ・クシ」、「(放り出されて・小さくなっている者、卑称)私(わたくし)」となった
042 to kill (1)ころす
(2)ころす
patu (1),(2)原ポリネシア語の「コ・ロス」、ko-rosu((PPN-M)Ko=(M)ko(to give emphasis);(PPN-M)rosu=(M)rotu(put persons into a deep sleep by means of a spell))が、ピジン語(およびクレオール語)の「コ・ロス」、「(実に・呪文を唱えて人を深い眠りに落とす)殺す」となった
043 knee (1)ひざ
(2)ひざ
turi (1),(2)原ポリネシア語の「ヒ・ササ」、hi-sasa((PPN-M)hi=(M)hi(raise,draw up);(PPN-M)sasa=(M)tata(stalk,stem))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ヒ・ザ」(「ササ」の反復語尾が脱落し、濁音化して「ザ」となった)、「(幹のような脚を・持ち上げるもの)膝」となつた
044 to know (1)しる
(2)しってる
matau
(mohio)
(1)原ポリネシア語の「シシ・ル」、sisi-ru((PPN-M)sisi=(M)titi(peg,fasten with pegs or nails);(PPN-M)ru=(M)ru(shake,scatter))が、ピジン語(およびクレオール語)の「シ・ル」(「シシ」の反復語尾が脱落して「シ」となった)、「(散乱するもの(失われる記憶・知識)を・しっかりと記憶に留める)知る」となった
(2)原ポリネシア語の「シテイ・ル」、sitei-ru((PPN-M)sitei=(M)titei(spy);(PPN-M)ru(shake,scatter))が、ピジン語(およびクレオール語)の「シッテ・ル」(「シテイ」の語尾のI音が脱落して「シテ」から「シッテ」となった)、「(散乱するもの(失われる記憶・知識)を・ひそかに探って知る)知ってる」となった
045 leaf (1)は
(2)は
rau (1),(2)原ポリネシア語の「ワ」、wha((PPN-M)wha=(M)wha(leaf))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ハ」(「ワ」のWH音がH音に変化して「ハ」となった)、「葉(ハ)」となった
046 to lie (1)こやる
(2)ねてる
(3-1)"ふす"
(3-2)"ねる"
takoto (1)原ポリネシア語の「コヒア・ル」、kohia-ru((PPN-M)kohia=(M)kohia(be emaciated);(PPN-M)ru=(M)ru(shake,scatter))が、ピジン語(およびクレオール語)の「コヤ・ル」(「コヒア」のh音が脱落「コヤ」となった)、「(憔悴して・横たわる)こやる」となった
(2)原ポリネシア語の「ネイ・テイ・ル」、nei-tei-ru((PPN-M)nei=(M)nei,neinei(stretch foreward);(PPN-M)tei=(M)tei,teitei(high,lofty);(PPN-M)ru=(M)ru(shake,scatter))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ネ・テ・ル」(「ネイ」、「テイ」の語尾のI音が脱落して「ネ・テ」となった)、「(身体を伸ばして・高いところに・横たわる)寝てる」となった
(3-1)原ポリネシア語の「プス」、pusu((PPN-M)pusu=(M)putu(lie in a heap))が、ピジン語(およびクレオール語)の「フス」(「プス」のP音がF音を経てH音に変化して「フス」となった)、「(高いところに・横たわる)寝る」となった
(3-2)原ポリネシア語の「ネイ・ル」、nei-ru((PPN-M)nei=(M)nei,neinei(stretch foreward);(PPN-M)ru=(M)ru(shake,scatter))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ネ・ル」(「ネイ」の語尾のI音が脱落シテ「ネ」となった)、「(身体を伸ばして・横たわる)寝る」となった
047 liver (1)きも
(2)きも
ate (1),(2)原ポリネシア語の「キ・マウ」、ki-mau((PPN-M)ki=(M)ki(full,very);(PPN-M)mau=(M)mau(fixed,firm))が、ピジン語(およびクレオール語)の「キ・モ」(「マウ」のAU音がO音に変化して「モ」となった)、「(確立したもの(精神。胆力)が・満ちている場所)肝」となった
048 long (1)ながし
(2)ながい
roa (1)原ポリネシア語の「ナ・アカ・シ」、na-aka-si((PPN-M)na=(M)na(belonging to);(PPN-M)aka=(M)aka(long and thin roots of trees);(PPN-M)si=(M)ti(throw,cast))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ナガ・シ」(「ナ」のA音と「アカ」の語頭のA音が連結して濁音化し「ナガ」となった)、「(長くて細い根が・横たわっている・ように)長い」となった
(2)原ポリネシア語の「ナ・アカ・イ」、na-aka-i((PPN-M)na=(M)na(belonging to);(PPN-M)aka=(M)aka(long and thin roots of trees);(PPN-M)i=(M)i(past tense,beside,by))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ナガ・イ」(「ナ」のA音と「アカ」の語頭のA音が連結して濁音化し「ナガ」となった)、「(長くて細い根が・横たわっ・たように)長い」となった
049 louse (1)しらみ
(2)しらみ
kutu (1),(2)原ポリネシア語の「シラハ・アミ」、siraha-ami((PPN-M)siraha=(M)tiraha(slow);(PPN-M)ami=(M)ami(gather,collect))が、ピジン語(およびクレオール語)の「シラミ」(「シラハ」のH音が脱落した「シラ」の語尾のA音と「アミ」の語頭のA音が連結して「シラミ」となった)、「(ゆっくり這い回って・群集する虫)虱」となった
050 man (1)を
(2)おとこ
tangata
(tane)
(1)原ポリネシア語の「ワウ」、wau((PPN-M)wau=(M)wau(I,me))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ヲ」(「ワウ」のAU音がO音に変化して「ヲ」となった)、「(私)男」となった
(2)原ポリネシア語の「オ・トカウ」、o-tokau((PPN-M)o=(M)o(the...of);(PPN-M)tokau=(M)tokau(plain,devoid of ornament))が、ピジン語(およびクレオール語)の「オ・トコ」(「トカウ」のAU音がO音に変化して「トコ」となった)、「(装身具を着けない・者)男」となった
または「オ・トコ」、o-toko((PPN-M)o=(M)o(the...of);(PPN-M)toko=(M)toko(pole,rod(tokotoko=quater-staff))、「(六尺棒(武器)を使う・者)男」となった
                                                                                                                                                                                       

             

                                                                                                            
051 many (1)おほし
(2)たくさん
maha
(wene)
(1)原ポリネシア語の「オホ・シ」、oho-si((PPN-M)oho=(M)oho(surprise,fruitfull);(PPN-M)si=(M)ti(throw,cast))が、ピジン語(およびクレオール語)の「オオ・シ」(「オホ」のH音が脱落して「オオ」となった)、「多くの成果が・ある(多い)」となった
(2)原ポリネシア語の「タク(ン)ガ・サ(ン)ガ」、takunga-sanga((PPN-M)sanga=(M)takunga(anything of no great moment,trifle);(PPN-M)sanga=(M)tanga(be assembled))が、ピジン語(およびクレオール語)の「タク・サン」(「タク(ン)ガ」の語尾のNGA音がだつらくして「タク」と、「サ(ン)ガ゛」のNG音がN音に変化して「サナ」から「サン」となった)、「つまらない物が・集まっている(沢山)」となった
052 meat (1)しし
(2)にく
miti
(kiko)
(1)原ポリネシア語の「シシ」、sisi((PPN-M)sisi=(M)titi(go astray))が、ピジン語(およびクレオール語)の「シシ」、「((山野を)うろつく)動物。その肉>)」となった
(2)原ポリネシア語の「ニヒ・ク」、nihi-ku((PPN-M)nihi=(M)nihi(move stealthly);(PPN-m)ku=(M)ku(silent))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ニ・ク」(「ニヒ」のH音が脱落して「ニ」となった)、「(静かに・音を立てずに動くもの)その動物の肉」となった
053 moon (1)つき
(2)つき
marama (1),(2)原ポリネシア語の「ツキ」、tuki((PPN-M)tuki=(M)tuki(beat,give the time to paddlers in a canoe))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ツキ」、「((舟を漕ぐ際の拍子取のように)時間の経過を教える天体)月」
054 mountain (1)やま
(2)やま
maunga (1),(2)原ポレネシア語の「イア・マハ」、ia-maha((PPN-M)ia=(M)ia(indeed);(PPN-M)maha=(M)maha(many,abundance,majority))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ヤ・マ」(「マハ」のH音が脱落して「マ」となった)、「(実に・巨大なもの)山」となった
055 mouth (1)くち
(2)くち
mangai (1),(2)原ポリネシア語の「クチ」、kuti((PPN-M)kyti=(M)kuti(contract))、ピジン語(およびクレオール語)の「クチ」、「((普段は)閉じているもの)口」
056 name (1)な
(2)なまえ
ingoa (1)原ポリネシア語の「ナ」、na((PPN-M)na=(M)na(indicating parentage or descent))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ナ」、「(血統(または家系)を示すもの)名前」となった
(2)原ポリネシア語の「ナ・マエア」、na-maea((PPN-M)na=(M)na(indicating paretage or descent);(PPN-M)maea=(M)maea(emerge))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ナ・マエ」(「マエア」の語尾のA音が脱落して「マエ」となった)、「(血統(または家系)を・明確に表すもの)名前」となった
057 neck (1)くび
(2)くび
kaki
(ua)
(1),(2)原ポリネシア語の「クフ・ピ」、kuhu-pi((PPN-M)kuhu=(M)kuhu(thrust in,insert);(PPN-M)pi=(M)pi(eye))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ク・ビ」(「クフ」のH音が脱落して「ク」と、「ピ」が「ビ」となった)、「(眼球が・挿入されているもの)首。頸。」となった
058 new (1)あらたし
(2)あたらしい
hou (1)原ポリネシア語の「アラ・タハ・シ」、ara-taha-si((PPN-M)ara=(M)ara(rise,awake);(PPN-M)taha=(M)taha(side,edge);(PPN-M)si=(M)ti(throw,cast))が、ピジン語(およびクレオール語)の「アラ・タ・シ」(「タハ」のH音が脱落して「タ」となった)、「((時の流れの)端(最近)に・出現して・(片端から)打ち捨てられるような)新しい」となった
(2)原ポリネシア語の「ア・タラ・シヒ」、a-tara-sihi((PPN-M)a=(M)a(the...of,belonging to);(PPN-M)tara=(M)tara(rays of the sun appearing before sunrise);(PPN-M)sihi=(M)tihi(summit,top,lie in a heap))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ア・タラ・シイ」(「シヒ」のH音が脱落して「シイ」となった)、「(あの・日の出の前に射す光が・高く昇るように)新しい」となった
059 night (1)よ
(2)よる
po (1)原ポリネシア語の「イホ」、iho((PPN-m)iho=(M)iho(downwards))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ヨ」(「イホ」のH音が脱落して「イオ」から「ヨ」となった)、「((太陽が地平の)下に沈んでいるとき)夜」となった
(2)原ポリネシア語の「イホ・ル」、iho-ru((PPN-M)iho=(M)iho(downwards);(PPN-M)ru=(M)ru(shake,scatter))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ヨ・ル」(「イホ」のH音が脱落して「イオ」から「ヨ」となった)、「((太陽が地平の)下に沈んで・放り出されたとき)夜」となった
060 nose (1)はな
(2)はな
ihu (1),(2)原ポリネシア語の「ハ・アナ」、ha-ana((PPN-M)ha=(M)ha(breathe);(PPN-M)ana=(M)ana(cave))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ハナ」(「ハ」のA音と「アナ」の語頭のA音が連結して「ハナ」となった)、「(呼吸する・穴)鼻」となった
061 not (1-1)ぬ
(1-2)づ
(2)ない
ehara
(kohore)
(1-1)原ポリネシア語の「ヌヌ」、nunu((PPN)nunu=(Hawaii)nunu(greed,extort))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ヌ」(「ヌヌ」の反復語尾が脱落して「ヌ」となった)、「((相手の意志に反して)強要する)否定する」となった
(1-2)原ポリネシア語の「ツツ」、tutu((PPN-M)tutu=(M)tutu(set on fire,insubordinate))が。ピジン語(およびクレオール語)の「ツ」(「ツツ」の反復語尾が脱落して「ツ」から「ヅ」となった)、「(反抗する)否定する」となった
(2)原ポリネシア語の「ナ・ハイ」、na-hai((PPN-M)na=(M)na(belonging to);(PPN-M)hai=(M)hai(not))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ナイ」(「ナ」のA音と、「ハイ」のH音が脱落して「アイ」となった語頭のA音が連結して「ナイ」となった)、「(否定に・属する)否定する」となった
062 one (1)ひと
(2)ひとつ
tahi (1)原ポリネシア語の「ピト」、pito((PPN-M)pito=(M)pito(at first))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ヒト」(「ピト」のP音がF音を経てH音に変化して「ヒト」となった)、「(数を数える順序の)第一)一(ひと)」となった
(2)原ポリネシア語の「ピト・ツ」、pito-tu((PPN-M)pito=(M)pito(at first);(PPN-M)tu=(M)tu(stand))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ヒト・ツ」(「ピト」のP音がF音を経てH音に変化して「ヒト」となった)、「((数を数える順序の)第一に・位置している)一つ」となった
063 person (1)ひと
(2)ひと
tangata (1),(2)原ポリネシア語の「ヒ・トフ(ン)ガ」、hi-tohunga((PPN-M)hi=(M)hi(rise,raise);(PPN-M)tohunga=(M)tohunga(skilled person))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ヒ・ト」(「トフ(ン)ガ」のNGA音が脱落して「フ」となり、さらにH音が脱落して「トウ」から「ト」となった)、「(抜きんでた・能力ある者)人」となった
064 red (1)あかし
(2)あかい
whero (1)原ポリネシア語の「ア・カ・シ」、a-ka-si((PPN-M)a=(M)a(the...of,belonging to);(PPN-M)ka=(M)ka(take fire,be lighted,burn);(PPN-M)si=(M)ti(throw,cast))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ア・カ・シ」、「(燃える火の・ようなものが・(置かれて)ある)赤し」となった
(2)原ポリネシア語の「ア・カ・イ」、a-ka-i((PPN-M)a=(M)a(the...of,belonging to);(PPN-M)ka=(M)ka(take fire,be lighted,burn);(PPN-M)i=(M)i(past tense,beside))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ア・カ・イ」、「(燃える火のようなものが・(置かれて)ある)赤い」となった
065 river (1)かは
(2)かわ
awa (1)原ポリネシア語の「カハ」、kaha((PPN-M)kaha=(M)kaha(rope))tが、ピジン語(およびクレオール語)の「カハ」、「(縄のような流れ)川」となった
(2)原ポリネシア語の「カワ」、kawa((PPN-M)kawa=(M)kawa(channel,passage between rocks or shaoals))が、ピジン語(およびクレオール語)の「カワ「、「(水路)川」となった
066 road (1)みち
(2)みち
huarahi
(ara)
(1),(2)原ポリネシア語の「ミ・チ」、mi-ti((PPN-M)mi=(M)mi(river,stream);(PPN-M)ti=(M)ti(throw,cast,overcome))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ミ・チ」、「(水が・川のように流れて・平らにした跡のような)道」となった
067 root (1)ね
(2)ね
pakiaka (1),(2)原ポリネシア語の「ネイ」、nei((PPN-M)nei=(M)nei,neinei(stretch foreward))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ネ」(「ネイ」の語尾のI音が脱落して「ネ」となった)、「(下へ伸びてゆくもの)根」となった
068 round (1)まろ
(2)まるい
(3)"まあるい"
porotaka (1)原ポリネシア語の「マ・アロ」、ma-aro((PPN-M)ma=(M)ma(white,clean,for,by,to emphasis);(PPN-M)aro=(M)aro(front,face))が、ピジン語(およびクレオール語)の「マロ」(「マ」のA音と「アロ」の語頭のA音が連結して「マロ」となった)、「(清らかな(子供の)・顔のような)丸い」となった
(2)原ポリネシア語の「マ・ルル・イ」、ma-ruru-i((PPN-M)ma=(M)ma(white,clean,for,by,to emphasis);(PPN-M)ruru=(M)ruru(tie,enclose);(PPN-M)i=(M)i(past tense,beside))が、ピジン語(およびクレオール語)の「マ・ル・イ」(「ルル」の反復語尾が脱落して「ル」となった)、「(実に・(ぐるりと線で)取り囲んだ・ような)丸い」となった
(3)原ポリネシア語の「マワル・イ」、mawharu-i((PPN-M)mawharu=(M)mawharu(the moon on the twelfth or thirteenth day);(PPN-M)i=(M)i(past tense,beside))が、ピジン語(およびクレオール語)の「マアル・イ」(「マワル」のWH音が脱落して「マアル」となった)、「(十二夜から十三夜あたりの月の・ような)丸い」となった
069 saliva (1)つはき
(2)つば
huware (1)原ポリネシア語の「ツワ・キ」、tuwha-ki((PPN-M)tuwha=(M)tuwha,tuha(spit);(PPN-M)ki=(M)ki(full,very))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ツハ・キ」(「ツワ」のWH音がH音に変化して「ツハ」となった)、「(唾・そのもの)唾」となった
(2)原ポリネシア語の「ツ・パハ」、tu-paha((PPN-M)tu=(M)tu(fight with,energetic);(PPN-M)paha=(M)paha(arrive suddenly,foam etc.,attack))が、「ツ・バ」(「パハ」のH音が脱落して「パ」カラ「バ」となった)、「(強く吐く・泡のようなもの)唾」となった
070 sand (1)いさご
(2)すな
onepu (1)原ポリネシア語の「イサ・(ン)ガウ」、isa-ngau((PPN-M)isa=(M)ita(tight,fast,compact);(PPN-M)ngau=(M)ngau(bite,hurt,attack))が、ピジン語(およびクレオール語)の「イサ・ゴ」(「(ン)ガウ」のNG音がG音に、AU音がO音に変化とて「ゴ」となった)、「(細かく・砕かれたもの)砂」となった
(2)原ポリネシア語の「ス・ウ(ン)ガ」、su-unga((PPN-M)su=(M)tu(stand,settle);(PPN-M)unga=(M)unga(act or circumstance of becoming firm))が、ピジン語(およびクレオール語)の「スナ」(「ス」のU音と、「ウ(ン)ガ」のNG音がN音に変化して「ウナ」となったその語頭のU音が連結して「スナ」となった)、「(液体から固体へ固まりかけて・いるもの)砂」となった
071 to say (1)いふ
(2)ゆう
(3-1)"はなす"(3-2)"しゃべる"
ki
(korero)
(1),(2)原ポリネシア語の「イ・フ」、i-hu((PPN-M)i=(M)i(ferment,be stirred);(PPN-M)hu=(M)hu(resound,make any inarticulare sound,tenor or drift of a speech))が、ピジン語(およびクレオール語)の「イ・フ」または「ユウ」(「フ」のH音が堕落して「ウ」となり、「イ・ウ」から「ユウ」となった)、「(心の中から湧き上がるもの(思い)を・(音)声に出す)言う」となった
(3-1)原ポリネシア語の「ハ・ナス」、ha-nasu((PPN-M)ha=(M)ha(breath,tenor of speech);(PPN-M)nasu=(M)natu(scratch,stir up,tear out))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ハ・ナス」、「(感情の高まりが・声となる)話す」となった
(3-2)原ポリネシア語の「シア・ペル」、sia-peru((PPN-M)sia=(M)tia(stick in,take a vigorous stroke in paddling);(PPN-M)peru=(M)peru(fullness about the eyes and lips))が、ピジン語(およびクレオール語)の「シャ・ベル」(「シア」が「シャ」に、「ペル」が「ベル」に変化した)、「(唇を最大限に使って・元気よく話し続ける)しゃべる」
072 to see (1)みる
(2)みる
(3)"ながめる"
kite (1),(2)原ポリネシア語の「ミイ・ルル」、mii-ruru((PPN)mii=(Hawaii)mii(clasp,attractive);(PPN-M)ruru=(M)ruru(owl))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ミ・ル」(「ミイ」の語尾のI音が脱落して「ミ」と、「ルル」の反復語尾が脱落して「ル」となった)、「(ふくろうのように・視線を凝らす)見る」となった
(3)原ポリネシア語の「(ン)ガ(ン)ガ・メ・ルル」、nganga-me-ruru((PPN-M)nganga=(M)nganga(breathe heavily or with difficulty);(PPN-M)me=(M)me(as if);(PPN-M)ruru=(M)ruru(owl))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ナガ・メ・ル」(「(ン)ガ(ン)ガ」の最初のNG音がN音に、次のNG音がG音に変化して「ナガ」と、「ルル」の反復語尾が脱落して「ル」となった)、「(まるで・ふくろうのように(視線を凝らして)・息をつめる)眺める」となった
073 seed (1)たね
(2)たね
purapura
(kano)
(1),(2)原ポリネシア語の「タハ・ネイ」、taha-nei((PPN-M)taha=(M)taha(side,edge);(PPN-M)nei=(M)nei,neinei(stretch foreward))が、ピジン語(およびクレオール語)の「タ・ネ」(「タハ」のH音が脱落して「タ」と、「ネイ」の語尾のI音が脱落して「ネ」となった)、「(端から・(芽や根が)伸びるもの)種子)」となった
074 to sit (1)ゐる
(2)すわってる
(3)"すわる"
noho (1)原ポリネシア語の「ヰ・ル」、whi-ru((PPN-M)whi=(M)whi(can,able);(PPN-M)ru=(M)ru(shake,scatter))が、ピジン語(およびクレオール語)の「イ・ル」(「ヰ」のWH音が脱落してI音となった)、「(できるかぎり・足を投げ出して(そのまま)いる)居る」
(2),(3)原ポリネシア語の「ス・ワル」、su-wharu((PPN-M)su=(M)tu(stand,settle);(PPN-M)wharu=(M)wharu(concave,depressed))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ス・ワル」、「(凹みのある椅子、座布団などの・上に腰を下ろす)座る」となった
075 skin (1)かは
(2)かわ
(3)"はだ"
kiri (1)原ポリネシア語の「カハ」、kaha((PPN-M)kaha=(M)kaha(edge,boundary,strong,strength))が、ピジン語(およびクレオール語)の「カハ」、「(身体の端(外側)の部分)皮」となった
(2)原ポリネシア語の「カハ・ワ」、kaha-wa((PPN-M)kaha=(M)kaha(edge,boundary,strong,strength);(PPN-M)wa=(M)wa(definite space,area))が、ピジン語(およびクレオール語)の「カ・ワ」(「カハ」のH音が脱落して「カ」となった)、「(身体の端(外側)の・部分)皮」となった
(3)原ポリネシア語の「ハ・アタ」、ha-ata(PPN-M)ha=(M)(ha(breathe,odour);(PPN-M)ata=(M)ata(gently,clearly))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ハダ」(「ハ」のA音と、「アタ」の語頭のA音が連結し、濁音化して「ハダ」となった)、「(良い香りがする・清らかな部分)肌」となった
076 to sleep (1)いぬ
(2)ねむる
(3)"ねる"
moe (1)原ポリネシア語の「イヒ・(ン)グ」、IHI-NGU((PPN-M)ihi=(M)ihi(make a hissing or rushing noise);(PPN-M)ngu=(M)ngu(ghost,silent,dumb,speechless,greedy))が、ピジン語(およびクレオール語)の「イ・ヌ」(「イヒ」のH音が脱落して「イ」と、「「(ン)グ」のNG音がN音に変化して「ヌ」となった)、「(鼾をかくが・無言で幽霊のように)寝る」となった
(2)原ポリネシア語の「ネイ・ムル」、nei-muru((PPN-M)nei=(M)nei,neinei(stretch foreward);(PPN-M)muru=(M)muru(wipe,pluck off leaves etc.))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ネ・ムル」(「ネイ」の語尾のI音が脱落して「ネ」となった)、「(手足を伸ばして・羽根をもがれた鳥のように)眠る」となった
(3)「ネイ・ヘル」、nei-heru(nei,neinei=stretch foreward;heru=begin to flow,glide as anything floating in the water)、「(手足を)伸ばして・水に浮いたようになっている(寝る)」(「ネイ」の語尾のI音が脱落した「ネ」のE音と、「ヘル」のH音が脱落した「エル」の語頭のE音が連結して「ネル」となった)
077 small (1)ちひさい
(2)ちいさい
nohinohi
(iti,riki)
(1),(2)原ポリネシア語の「チヒ・イサ・アイ」、tihi-isa-ai((PPN-M)tihi=(M)tihi(summit,top);(PPN-M)isa=(M)ita(compact,tight,fast);(PPN-M)ai=(M)ai(substantive))が、ピジン語(およびクレオール語)の@「チヒサイ」(「チヒ」の語尾のI音と「イサ」の語頭のI音が連結して「チヒサ」となり、さらにその「チヒサ」の語尾のA音と「アイ」の語頭のA音が連結して「チヒサイ」となった)またはA「チ・イサイ」(「チヒ」のH音が脱落して「チ」と、「イサ」の語尾のA音と「アイ」の語頭のA音が連結して「イサイ」となった)、「(極めて・引き締まった・実質を持つもの)小さい」となった
078 smoke (1)けぶり
(2)けむり
auahi
(ahuahi)
(1)原ポリネシア語の「ケ・プ・ウリ」、ke-pu-uri((PPN-M)ke=(M)ke(strange,different);(PPN-M)pu=(M)pu(blow gently);(PPN-M)uri=(M)uri(dark,deep in colour))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ケ・ブリ」(「プ」が濁音化して「ブ」となり、その語尾のU音と「ウリ」の語頭のU音が連結して「ブリ」となった)、「(変わった・濃い色の・微風)煙(けぶり)」となった
(2)原ポリネシア語の「ケ・ムリ」、ke-muri((PPN-M)ke=(M)ke(strange,different);(PPN-M)muri=(M)muri(breeze,sigh))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ケ・ムリ」、「(変わった・微風)煙(けむり)」となった
079 to stand (1)たつ
(2)たってる
tu
(mekari)
(1)原ポリネシア語の「タ・ツ」、 ta-tu((PPN-M)ta=(M)ta(dash,lay);(PPN-M)tu=(M)tu(stand,be erect))が、ピジン語(およびクレオール語)の「タ・ツ」、「(元気よく・立ち上がっている)立つ」となった
(2)原ポリネシア語の「タ・ツ・テイ・ル」、 ta-tu−tei-ru((PPN-M)ta=(M)ta(dash,lay);(PPN-M)tu=(M)tu(stand,be erect);(PPN-M)tei=(M)tei,tei(high,summit,top);(PPN-M)ru=(M)ru(shake,scatter))が、ピジン語(およびクレオール語)の「タ・ッ・テ・ル」(「ツ」が「ッ」と、「テイ」の語尾のI音が脱落して「テ」となった)、「(最高に・(感動に)震えながら・元気よく・立ち上がっている)立つ」となった
080 star (1)ほし
(2)ほし
whetu (1),(2)原ポリネシア語の「ホウ・シ」、hou-si((PPN-M)hou=(M)hou(distant);(PPN-M)si=(M)ti(throw,cast))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ホ・シ」(「ホウ」の語尾のU音が脱落して「ホ」となった)、「(遠い(天上に)・放り出されているもの)星」となつた
または原ポリネシア語の「パウ・シ」、pau-si((PPN-M)pau=(M)pau(consumed,exhausted);(PPN-M)si=(M)ti(throw,cast))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ホ・シ」(「パウ」のP音がF音を経てH音に、AU音がO音に変化して「ホ」となった)、「(天上に放り出されて・消耗した(光がかすかになった)もの)星」となつた
081 stone (1)いし
(2)いし
kohatu (1),(2)原ポリネシア語の「イ・シ」、i-si((PPN-M)i=(M)i(past tense);(PPN-M)si=(M)ti(throw,cast))が、ピジン語(およびクレオール語)の「イ・シ」、「(大地から切り離されて地上に・放り出されたもの)石」
(注)岩(いわ)は、原ポリネシア語の「イ・ワ」、i-wha((PPN-M)t=(M)i(past tense);(PPN-M)wha=(M)wha(be disclosed))が、ピジン語(およびクレオール語)の「イ・ワ」、「(大地からその先端を現わし・たもの)岩」となった
082 sun (1)ひ
(2)ひ
ra (1),(2)原ポリネシア語の「ヒ」、hi((PPN-M)hi=(M)hi(rise,dawn))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ヒ」、「(天に昇って夜明けをもたらす(世を照らす)もの)日。太陽。」
083 to swim (1)およぐ
(2)およぐ
kau (1),(2)原ポリネシア語の「オイ・アウ・(ン)グ」、oi-au-ngu((PPN-M)oi=(M)oi(shudder,move continuously);(PPN-M)au=(M)au(firm,intense);(PPN-M)ngu=(M)ngu(squid,a person unable to swim,greedy))が、ピジン語(およびクレオール語)の「オヨ・グ」(「オイ」のI音と「アウ」のAU音が変化したO音と連結して「オヨ」と、「(ン)グ」のNG音がG音に変化して「グ」となった)、「(手足を必死になって・鋭く・動かし続ける)泳ぐ」となった
084 tail (1)を
(2)しっぽ
whiore
(hiku)
(1)原ポリネシア語の「ワウワウ」、wauwau((PPN-M)wauwau=(M)wauwau(a pointed pole used to loosen the earth for cultivation,etc.))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ヲ」(「ワウワウ」の反復語尾が脱落した「ワウ」のAU音がO音に変化して「ヲ」となった)、「(先が尖ったもの)尾」となった
(2)原ポリネシア語の「シ・ツポウ」、si-tupou((PPN-M)si=(M)ti(throw,cast);(PPN-M)tupou=(M)tupou(bow the head,stoop down))が、ピジン語(およびクレオール語)の「シ・ッポ」(「ツポウ」の語尾のU音が脱落して「ツポ」から「ッポ」となった)、「(体から垂れ・下がっているもの)尾」となった
085 that (1)かれ
(2)あれ
tera (1)原ポリネシア語の「カ・レ」、ka-re((PPN-M)ka=(M)ka(suggested cource of action);(PPN-M)re=(M)re(see!))が、ピジン語(およびクレオール語)の「カ・レ」、「(あの(方向に)・見えるもの)かれ」となった
(2)原ポリネシア語の「ア・レ」、a-re((PPN-M)a=(M)a(of,belonging to,at);(PPN-M)re=(M)re(see!))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ア・レ」、「(あの(あそこに)・見えるもの)あれ」となった
086 this (1)これ
(2)これ
tenei (1),(2)原ポリネシア語の「コ・レ」、ko-re((PPN-M)ko=(M)ko(of place,to,at);(PPN-M)re=(M)re(see!))が、ピジン語(およびクレオール語)の「コ・レ」、「(ここ(の場所に)・見えるもの)これ」となった
087 thou (1)なれ
(2)あなた
koe (1)原ポリネシア語の「ナ・レヘ」、na-rehe((PPN-M)na=(M)na(belonging to,by);(PPN-M)rehe=(M)rehe(expert,neat-handed deft person))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ナ・レ」(「レヘ」のH音が脱落して「レ」となった)、「(熟練者(または老練者)・である者)あなた。汝(なれ)。(尊称)」となった
(2)はらポリネシア語の「アナ・アタ」、ana-ata((PPN-M)ana=(M)ana(to denote a temporary condition or a continuing action);(PPN-M)ata=(M)ata(gently,clearly,deliverately))が、ピジン語(およびクレオール語)の「アナタ」(「アナ」の語尾のA音と「アタ」の語頭のA音が連結してアナタ」となった)、「(清らかで・いらっしゃる方)あなた(貴方)。(尊称)」となった
088 tongue (1)した
(2)した
arero (1),(2)原ポリネシア語の「シタハ」、sitaha((PPN-M)sitaha=(M)titaha(lean to one side,pass on one side))が、ピジン語(およびクレオール語)の「シタ」(「シタハ」のH音が脱落して「シタ」となった)、「(口から一方に(下に)垂れ下がるもの)舌」となった
089 tooth (1)は
(2)は
niho (1),(2)原ポリネシア語の「パ」、pa((PPN-M)pa=(M)pa(stockade,fortified place))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ハ」(「パ」のP音がF音を経てH音に変化して「ハ」となった)、「(柵を巡らした砦の柵のように並ぶもの)歯」となった
090 tree (1)き
(2)き
rakau (1),(2)原ポリネシア語の「キヒ」、kihi((PPN-M)kihi=(M)kihi(strip of branches,etc.))が、ピジン語(およびクレオール語)の「キ」(「キヒ」のH音が脱落して「キ」となった)、「(枝葉を茂らせているもの)木」となった
091 two (1)ふた
(2)ふたつ
rua (1)原ポリネシア語の「プタ」、puta((PPN-M)puta=(M)puta((two armie's)battle((M)putahi(join as two paths or streams))が、ピジン語(およびクレオール語)の「フタ」(「プタ」のP音がF音を経てH音に変化して「フタ」となった)、「(二つの軍隊に分かれて行う戦争のような)二」となった
(2)原ポリネシア語の「プタ・ツ」、puta-tu((PPN-M)puta=(M)puta((two armies)battle((M)putahi(join as two paths or streams));(PPN-M)tu=(M)tu(stand))が、ピジン語(およびクレオール語)の「フタ・ツ」(「プタ」のP音がF音を経てH音に変化して「フタ」となった)、「(二つ(の軍隊に分かれて行う戦争が)・ある)二つ」となった
092 to walk (1あゆむ
(2)あるく
haere (1)原ポリネシア語の「アイ・ウ・ム」、ai-u-mu((PPN-M)ai=(M)ai(marking the time or place of an action or event);(PPN-M)u=(M)u(be fixed,reach the land);(PPN-M)mu=(M)mu(silent))が、ピジン語(およびクレオール語)の「アユ・ム」(「アイ」の語尾のI音と「ウ」のU音が連結して「アユ」となった)、「(無言で・(歩き)続けて・目的地に達する)歩む」となった
(2)原ポリネシア語の「アル・ク」、aru-ku((PPN-M)aru=(M)aru(follow,pursue);(PPN-M)ku=(M)ku(silent))が、ピジン語(およびクレオール語)の「アル・ク」、「(無言で・(目的地へ)向かう)歩く」となった
093 warm (1)あたたけし
(2)あたたかい
mahana (1)原ポリネシア語の「アタ・タカイ・シ」、ata-takai-si((PPN-M)ata=(M)ata(gently,deliverately);(PPN-M)takai=(M)takai(wrap up,wrap round);(PPN-M)si=(M)ti(throw,cast))が、ピジン語(およびクレオール語)の「アタ・タケ・シ」(「タカイ」の語尾のAI音がE音に変化して「タケ」となった)、「(ほどよく・衣服や寝具などに包まれた・状態で放り出されている)暖たけし」となった
(2)原ポリネシア語の「アタ・タカイ」、ata-takai((PPN-M)ata=(M)ata(gently,deliverately);(PPN-M)takai=(M)takai(wrap up,wrap round))が、ピジン語(およびクレオール語)の「アタ・タカイ」、「(ほどよく・衣服や・寝具などに包まれている)暖かい」となった
094 water (1)みづ
(2)みず
wai (1),(2)原ポリネシア語の「ミ・ツ」、mi-tu((PPN-M)mi=(M)mi(stream);(PPN-M)tu=(M)tu(stand))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ミ・ヅ」(「ツ」が濁音化して「ヅ」または「ズ」となった)、「(水の流れが・静止しているもの)水」となった
095 we (1)われ
(2)わたしたち
(3)"われわれ"
tatou (1)原ポリネシア語の「ワレ」、ware((PPN-M)ware=(M)ware(ignorant))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ワレ」、「(無知な者)我(卑称)」となった
(2)原ポリネシア語の「ワタ・シ・タ・アチ」、whata-si-ta-ati((PPN-M)whata=(M)whata(elevate,hang,be laid);(PPN-M)si=(M)ti(throw,cast);(PPN-M)ta=(M)ta(the...of,dash,lay);(PPN-M)ati=(M)ati(descendant,clan))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ワタ・シ・タチ」(「タ」のA音と「アチ」の語頭のA音が連結して「タチ」となった)、「(放り出されて・横たわっている者と・同じ・部族の者)私達(卑称)」となった
(3)原ポリネシア語の「ワレワレ」、wareware((PPN-M)wareware=(M)wareware(thoughtless,mean))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ワレワレ」、「(思慮なき者達)我々(卑称)」となった
096 what? (1)なに
(2)なに
aha (1).(2)原ポリネシア語の「ナ・アネイ」、na-anei((PPN-M)na=(M)na(belonging to);(PPN-M)anei=(M)anei(here,in this case))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ナニ」(「ナ」のA音と「アネイ」の語頭のA音が連結し、語尾のEI音がI音に変化して「ナニ」となった)、「(これはどのような状況・にあるのか)何」となつた
097 white (1)しろし
(2)しろい
ma (1)原ポリネシア語の「シ・ロイ・シヒ」、si-roi-sihi((PPN-M)si=(M)ti(throw,cast);(PPN-M)roi=(M)roi(fern root);(PPN-M)sihi(M)tihi(summit,top,lie in a heap))が、ピジン語(およびクレオール語)の「シ・ロ・シ」(「ロイ」の語尾のI音が脱落して「ロ」と、「シヒ」のH音が脱落して「シ」となった)、「(盛り上げられた・(土から)掘り出された・(羊歯の)根のように色が白い)白し」となった
(2)原ポリネシア語の「シ・ロイ」、si-roi((PPN-M)si=(M)ti(throw,cast);(PPN-M)roi=(M)roi(fern root))が、ピジン語(およびクレオール語)の「シ・ロイ」、「(土から掘り出された・(羊歯の)根のような)白い」となった
098 who? (1)た
(2)だれ
wai (1)原ポリネシア語の「タ」、ta((PPN-M)ta=(M)ta(dash,lay))が、ピジン語(およびクレオール語)の「タ」、「(そこに居る者)誰」となった
(2)原ポリネシア語の「タ・レヘ」、ta-rehe((PPN-M)ta=(M)ta(dash,lay);(PPN-M)rehe=(M)rehe(expert,neat-handed deft person))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ダ・レ」(「タ」が「ダ」と、「レヘ」のH音が脱落して「レ」となった)、、「(そこに居る・熟練(または老練)者)誰(尊称)」となった
099 woman (1)め
(2)おんな
wahine (1)原ポリネシア語の「マイ」、mai((PPN-M)mai=(M)mai(clothing);(M)maimai(a dance to welcome guest at a lamentation))が、ピジン語(およびクレオール語)の「メ」(「マイ」のAI音がE音に変化して「メ」となった)、「(着飾る(または儀式で踊りを踊る)者)女」となった
(2)原ポリネシア語の「オ・ナナ」、o-nana((PPN*M)o=(M)o(the...of);(PPN-M)nana=(M)nana(tend carefully,nurse))が、ピジン語(およびクレオール語)の「オ・ンナ」(「ナナ」が「ンナ」となった)、「(人の世話(看護・育児)を・する者)女」となった
100 yellow (1)き
(2)きいろい
kowhai
(pungapunga)
(1)原ポリネシア語の「キヒヒ」、kihihi((PPN-M)kihihi=(M)kihihi(Pittosporum crassifolium))が、ピジン語(およびクレオール語)の「キ」(「キヒヒ」のH音が脱落して「キ」となった)、「(黄色の花を咲かせるトベラノキの花の色のような)黄色)」となった
(2)原ポリネシア語の「キヒヒ・ロイ」、kihihi-roi((PPN-M)kihihi=(M)kihihi(Pittosporum crassifolium);(PPN-M)roi=(M)roi(tied))が、ピジン語(およびクレオール語)の「キイ・ロイ」(「キヒヒ」のH音が脱落して「キイイ」から「キイ」となった)、「(黄色の花を咲かせるトベラノキの花に・くっついている色のような)黄色の」となった
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      
101 and (1)と
(2)と
(ma) (1),(2)原ポリネシア語の「ト」、to((PPN-M)to=(M)to(the one of,that of))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ト」、「((何か)の一つ(であるもの)と」となった
102 arm (1)かひな
(2)うで
ringaringa (1)原ポリネシア語の「カハ・ヒ(ン)ガ」、kaha-hinga((PPN-M)kaha=(M)kaha(strong,strength);(PPN-M)hinga=(M)hinga(fall from an errect position))が、ピジン語(およびクレオール語)の「カイナ」(「カハ」のH音が脱落して「カ」と、「ヒ(ン)ガ」のNG音がN音に変化して「ヒナ」となった)、「(力強く・(武器・斧などを)振り下ろすもの)腕(かひな)」となった
(2)原ポリネシア語の「ウ・テ」、u-te((PPN-M)u=(M)u(be fixed);(PPN-M)te=(M)te(crack))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ウ・デ」(「テ」が濁音化した)、「((先が裂けているもの)手を・固定しているもの)腕」となった
103 animal (1)いきもの
(2)どうぶつ
(3-1)"けだもの"
(3-2)"よつあし"
kararehe (1)原ポリネシア語の「イヒ・キ・モノ」、ihi-ki-mono((PPN-M)ihi=(M)ihi(power,authrity,charm);(PPN-M)ki=(M)ki(full,very);(PPN-M)mono=(M)mono(disable by means of incantations,an incantation to disable an army))が゛ピジン語(およびクレオール語)の「イ・キ・モノ」(「イヒのH音が脱落して「イ」となった)、「((まじないをかけるように)人を威圧する・大きな・力を持つもの)生き物」となった
(2)漢語につき対象外
(3-1)原ポリネシア語の「ケ・タ・モノ」、ke-ta-mono((PPN-M)ke=(M)ke(strange,different);(PPN-M)ta=(M)ta(dash,beat,lay);(PPN-M)mono=(M)mono(disable by means of incantations,an incantation to disable an army))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ケ・ダ・モノ」(「タ」が濁音化した)、「(変わった・(まじないをかけるように)人を威圧して・襲ってくるもの)けだもの」となった
(3-2)原ポリネシア語の「イオ・オツ・アシ」、io-otu-asi((PPN-M)io=(M)io(spur,ridge,tough,hard);(PPN-M)otu=(M)otu(the part of the figurehead or of the stern-post of a canoe which prevents water from coming into a canoe);(PPN-M)asi=(M)ati(descendant))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ヨツ・アシ」(「イオ」の語尾のO音と「オツ」の語頭のO音が連結して「イオツ」から「ヨツとなった)、「(カヌーの舷側に)そそり立つ・(舳先と艫の両側の)防水板のような(四つの)・(身体の末端にある)足を持つもの)(四つ足で歩く動物)四つ足」となった
104 back (1-1)そ
(1-2)せ
(2)せなか
tuara
(angahate)
(1-1)原ポリネシア語の「サウ」、sau((PPN-M)sau=(M)tau(turn away,look in another direction))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ソ」(「サウ」のAU音がO音に変化して「ソ」となった)、「(返す(振り返る)側)背(そ)」となった
(1-2)原ポリネシア語の「サイ」、sai((PPN-M)sai=(M)tai(the other side))が、ピジン語(およびクレオール語)の「セ」(「サイ」のAI音がE音に変化して「セ」となった)、「((正面の)反対側)背(せ)」となつた
(2)原ポリネシア語の「サイ・ナカ」、sai-naka((PPN-M)sai=(M)tai(the other side);(PPN-M)naka=(M)naka(denoting position near))が、ピジン語(およびクレオール語)の「セ・ナカ」(「サイ」のAI音がE音に変化して「セ」となった)、「((正面の)反対側(背)の・その(近い)場所)背中(せなか)」となった
105 bad (1)あし
(2)わるい
kino (1)原ポリネシア語の「アシアシ」、asiasi((PPN-M)asiasi=(M)atiati(drive away))が、ピジン語(およびクレオール語)の「アシ」(「アシアシ」の反復語尾が脱落して「アシ」となった)、「((追い返すまたは拒否するほど)悪い)悪(あ)し」となった
(2)原ポリネシア語の「ワ・ルイ」、wha-rui((PPN-M)wha=(M)wha(be disclosed);(PPN-M)rui=(M)rui(brandish))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ワ・ルイ」、「(やたらに剣を振り回す(ような悪行が)・明るみに出るような)悪(わる)い」となった
106 because (1)ゆゑ
(2)-から
no te mea
(hoki)
(1)原ポリネシア語の「イ・ウ・ワイ」、i-u-wai((PPN-M)i=(M)i(past tense);(PPN*M)u=(M)u(be firm,be fixed);(PPN-M)wai=(M)wai(who?,what?,indefinite))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ユ・ヱ」(「イ」と「ウ」が連結して「ユ」と、「ワイ」のAI音がE音に変化して「ヱ」となった)、「((誰がとか何がとか)不確定なことが・確定・したので)故(ゆゑ)」となった
(2)原ポリネシア語の「カ・ラ」、ka-ra((PPN-M)ka=(M)ka(to denote the commencement of a new action or condition);(PPN-M)ra=(M)ra(by way of))が、ピジン語(およびクレオール語)の「カ・ラ」、「((ある)理由に・よつて)(・・・)から」となった
107 to blow (1)ふく
(2)ふく
pupuhi (1),(2)原ポリネシア語の「プ・ク」、pu-ku((PPN-M)pu=(M)pu(blow gently);(PPN-M)ku=(M)ku(silent,make a low inarticulate sound))が、ピジン語(およびクレオール語)の「フ・ク」(「プ」のP音がF音を経てH音に変化して「フ」となった)、「(静かに・優しく(風が)吹く)吹く」となった
108 to breath (1)いきづく
(2)いきをする
ta te manawa (1)原ポリネシア語の「イヒ・キヒ・ツク」、ihi-kihi-tuku((PPN-M)ihi=(M)ihi(make a hissing or rushing noise);(PPN-M)kihi=(M)kihi(indistinct of sound,barely audible);(PPN-M)tuku=(M)tuku(let go,set to))が、ピジン語(およびクレオール語)の「イ・キ・ヅク」(「イヒ」・「キヒ」のH音が脱落して「イ・キ」と、「ツク」が濁音化して「ヅク」となった)、「(ようやく聞こえるほどの・かすかな音を立てて・(呼吸を)する)息づく」となった
(2)原ポリネシア語の「イヒ・キヒ・アウ・スル」、ihi-kihi-au-suru((PPN-M)ihi=(M)ihi(make a hissing or rushing noise);(PPN-M)kihi=(M)kihi(indistinct of sound,barely audible);(PPN-M)au=(M)au(firm,fast);(PPN-M)suru=(M)turu(last a short time))が、ピジン語(およびクレオール語)の「イ・キ・ヲ・スル」(「イヒ」・「キヒ」のH音が脱落して「イ・キ」と、「アウ」のAU音がO音に変化して「ヲ」となった)、「(ようやく聞こえるほどの・かすかな音を立てて・しっかりと・短く呼吸をする)息をする」となった
109 child (1)わらは
(2)こども
tamaiti
(potiki)
(1)原ポリネシア語の「ワラ・アハ」、wara-aha((PPN-M)wara=(M)wara(make an indistinct sound,desire);(PPN-M)aha=(M)aha(what?,who?,do anything whatever))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ワラハ」(「ワラ」の語尾のA音と「アハ」の語頭のA音が連結して「ワラハ」となった)、「(心のままに・何をするか分からない(習性があるもの)童(わらは)」となった
(2)原ポリネシア語の「コト・マウ」、koto-mau((PPN-M)koto=(M)koto(loathing,averse);(PPN-M)mau=(M)mau(fixed,continuing,entangled))が、ピジン語(およびクレオール語)の「コド・モ」(「コト」が濁音化して「コド」と、「マウ」のAU音がO音に変化して「モ」となった])、「(じっとしているのを・嫌う(習性があるもの))子供」となった
110 to count (1)かぞふ
(2)かぞえる
tauria(tatau) (1)原ポリネシア語の「カ・サウ・フ」、ka-sau-hu((PPN-M)ka~(M)ka(to denote the commencement of a new action or condition);(PPN-M)sau=(M)tau,tatau(count);(PPN-M)hu=(M)hu(silent,quiet,secretly))が、ピジン語(およびクレオール語)の「カ・ゾ・フ」(「サウ」のAU音がO音に変化して「ソ」となり、さらに濁音化して「ゾ」となった)、「(ひそかに・数を数え・る)数ふ」となった
(2)原ポリネシア語の「カ・サウ・ヘル」、ka-sau-heru((PPN-M)ka=(M)ka(to denote the commencement of a new action or condition);(PPN-M)sau=(M)tau,tatau(count);(PPN-M)heru=(M)heru(begin to flow,glide))が、ピジン語(およびクレオール語)の「カ・ゾ・エル」(「サウ」のAU音がO音に変化し、さらに濁音化して「ゾ」と、「ヘル」のH音が脱落して「エル」となった)、「(数を数え・流して・行く)数える」となった
111 to cut (1)きる
(2)きる
tapahi
(motu)
(1),(2)原ポリネシア語の「キヒ・ル」、kihi-ru((PPN-M)kihi=(M)kihi(cut off);(PPN-M)ru=(M)ru(shake,agitate))が、ピジン語(およびクレオール語)の「キ・ル」(「キヒ」のH音が脱落して「キ」となった)、「(切り・落とす)切る」となった
112 dark (1)くらし
(2)くらい
pouri (1)原ポリネシア語の「クフ・ラヒ・シ」、kuhu-rahi-si((PPN-M)kuhu=(M)kuhu(insert,conceal);(PPN-M)rahi=(M)rahi(great,abundant);(PPN-M)si=(M)ti(throw,cast))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ク・ラ・シ」(「クフ」・「ラヒ」のH音が脱落して「ク・ラ」となった)、「((たいへん・奥深くに入っている)暗い・状況に置かれている)暗し」となった
(2)原ポリネシア語の「クフ・ラヒ」、kuhu-rahi((PPN-M)kuhu=(M)kuhu(insert,conceal);(PPN-M)rahi=(M)rahi(great,abundant))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ク・ライ」、(「クフ」のH音が脱落して「ク」と、「ラヒ」のH音が脱落して「ライ」となった)、「(たいへん・奥深くに入っている)暗い」となった
113 day (1)ひる
(2)ひるま
ra (1)原ポリネシア語の「ヒ・ル(ン)ガ」、hi-runga((PPN-M)hi=(M)hi(rise,raise);(PPN-M)runga(the top))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ヒ・ル」(「ル(ン)ガ」の名詞形語尾のNGA音が脱落して「ル」となった)、「((太陽が)昇って・上にある(時間))昼間」となった
(2)原ポリネシア語の「ヒ・ル(ン)ガ・マ」、hi-runga-ma((PPN-M)hi=(M)hi(rise,raise);(PPN-M)runga=(M)runga(the top);(PPN-M)ma=(M)ma(white,clean))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ヒ・ル・マ」(「ル(ン)ガ」の名詞形語尾のNGA音が脱落して「ル」となった)、「((太陽が)昇って・上にあり・(あたりが白い)明るい(時間))昼間」となった
114 to dig (1)ほる
(2)ほる
keri (1),(2)原ポリネシア語の「ホウ・ル」、hou-ru((PPN-M)hou=(M)hou,houhou(dig up);(PPN-M)ru=(M)ru(shake,agitate))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ホ・ル」(「ホウ」のOU音がO音に変化して「ホ」となった)、「(掘り・上げる)掘る」となった
115 dirty (1)きたなし
(2)きたない
paruparu (1)原ポリネシア語の「キ・タ(ン)ガイ・シ」、ki-tangai-si((PPN-M)ki=(M)ki(full);(PPN-M)tangai=(M)tangai(bark,peel);(PPN-M)si=(M)ti(throw,cast))が、ピジン語(およびクレオール語)の「キ・タナ・シ」(「タ(ン)ガイ」のNG音がN音に変化し、語尾のI音が脱落して「タナ」となった)、「(木の皮が・あたりにたくさん・放り出されている)汚し」となった
(2)原ポリネシア語の「キ・タ(ン)ガイ」、ki-tangai((PPN-M)ki=(M)ki(full);(PPN-M)tangai=(M)tangai(bark,peel))が、ピジン語(およびクレオール語)の「キ・タナイ」(「タ(ン)ガイ」のNG音がN音に変化して「タナイ」となった)、「(木の皮が・あたりに充満している)汚い」となった
116 dull (1)にぶし
(2)にぶい
puhuki (1)原ポリネシア語の「ヌイ・プホイ・シ」、nui-puhoi-si((PPN-M)nui=(M)nui(large,many);(PPN-M)puhoi=(M)puhoi(slow,dull,blunt);(PPN-M)si=(M)ti(throw,cast))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ニ・ブ・シ」(「ヌイ」のUI音がI音に変化して「ニ」と、「プホイ」のP音がB音に変化し、H音が脱落して「ブ」となった)、「(非常に・鈍い・状態に置かれている)鈍い」となつた
(2)原ポリネシア語の「ヌイ・プホイ」、nui-puhoi((PPN-M)nui=(M)nui(large,many);(PPN-M)puhoi=(M)puhoi(slow,dull,blunt1))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ニ・ブイ」(「ヌイ」のUI音がI音に変化して「ニ」と、「プホイ」のP音がB音に変化し、H音が脱落して「ブオイ」となり、その語尾のOI音がI音に変化して「ブイ」となった)、「(非常に・鈍い)鈍い」となった
117 dust (1)ちり
(2)ほこり
puehu (1)原ポリネシア語の「チ・イリ」、ti-iri((PPN-M)ti=(M)ti(throw,cast);(PPN-M)iri=(M)iri(be elevated on something,hang))が、ピジン語(およびクレオール語)の「チリ」(「チ」の語尾のI音と「イリ」の語頭のI音が連結して「チリ」となった)、「(投げ捨てられて・(ものの)上につもるもの)塵」となった
(2)原ポリネシア語の「ホカ・ウリ」、hoka-uri((PPN-M)hoka=(M)hoka(soar,fly);(PPN-M)uri=(M)uri(dark,descendant))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ホコリ」(「「ホカ」の語尾のA音と「ウリ」の語頭のU音が連結してO音に変化して「ホコリ」となった)、「((空中に)舞い上がる・黒い(汚れた)もの)埃」となった
118 to fall (1)おつ
(2)おちる
hinga (1)原ポリネシア語の「オ・ツア」、o-tua((PPN-M)o=(M)o(the...of,of,from);(PPN-M)tua=(M)tua(fell,cut down))が、ピジン語(およびクレオール語)の「オ・ツ」(「ツア」の語尾のA音が脱落して「ツ」となった)、「(倒される)落つ」となった
(2)原ポリネシア語の「オチ・ルイ」、oti-rui((PPN-M)oti=(M)oti(finished);(PPN-M)rui=(M)rui(shake down,cause to fall in drops))が、ピジン語(およびクレオール語)の「オチ・ル」(「ルイ」の語尾のI音が脱落して「ル」となった)、「(落ちて・終わってしまう)落ちる」となった
119 far (1)とほし
(2)とおい
tawhiti
(taitua)
(1)原ポリネシア語の「ト・ホイ・シ」、to-hoi-si((PPN-M)to=(M)to(drag);(PPN-M)hoi=(M)hoi(far off,distant);(PPN-M)si=(M)ti(throw,cast))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ト・ホ・シ」(「ホイ」の語尾のI音が脱落して「ホ」となった)、「(遠い場所に・引かれて・置かれてある)遠し」となった
(2)原ポリネシア語の「ト・ホイ」、to-hoi((PPN-M)to=(M)to(drag);(PPN-M)hoi=(M)hoi(far off,distant))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ト・オイ」(「ホイ」のH音が脱落して「オイ」となった)、「(遠い場所に・引かれている)遠い」となった
120 father (1)ちち
(2)ちち
matua
(papa)
(1),(2)原ポリネシア語の「チヒ・チ」、tihi-ti((PPN-M)tihi=(M)tihi(summit,top);(PPN-M)ti=(M)ti(throw,overcome))が、ピジン語(およびクレオール語)の「チ・チ」(「チヒ」のH音が脱落して「チ」となった)、「((家庭内で)最高の地位に・いる者)父」となった
または「チチ」、titi((PPN-M)titi=(M)titi(peg,adorn by sticking feathers into the hair)) が、ピジン語(およびクレオール語)の「チチ」、「((頭に)羽根飾りをしている者)父」となった
121 to fear (1)おそる
(2)こわがる
wehi (1)原ポリネシア語の「オ・サウ・ウル」、o-sau-uru((PPN-M)o=(M)o(the...of,of,from);(PPN-M)sau=(M)tau(attack);(PPN-M)uru=(M)uru(be anxious))が、ピジン語(およびクレオール語)の「オ・ソル」(「サウ」の語尾のU音と「ウル」の語頭のU音が連結して「サウル」となり、そのAU音がO音に変化して「ソル」となった)、「((敵の)攻撃が・あることを・心配する)恐る」となった
(2)原ポリネシア語の「コハ・(ン)ガルル」、koha-ngaruru((PPN-M)koha=(M)koha(pain,effort,scar,defect);(PPN-M)ngaruru=(M)ngaruru(surfeited,dislike,abundant))が、ピジン語(およびクレオール語)の「コワ・ガル」(「コハ」が「コワ」と、「(ン)ガルル」のNG音がG音に変化し、反復語尾が脱落して「ガル」となった)、「(大きな・苦痛があることを恐れる)怖がる」となった
122 few (1)すくなし
(2)すくない
torutoru
(ouou)
(1)原ポリネシア語の「スク・ナシ」、suku-nasi((PPN-M)suku=(M)tuku(let go,give up);(PPN-M)nasi=(M)nati(pinch or contract,as by means of a ligature,etc.))が、ピジン語(およびクレオール語)の「スク・ナシ」、「((品物の供給を増やすことが)制限されて・断念した)少なし」となった
(2)原ポリネシア語の「スク・ヌイ」、suku-nui((PPN-M)suku=(M)tuku(let go,give up);(PPN-M)nui=(M)nui(large,many))が、ピジン語(およびクレオール語)の「スク・ナイ」(「ヌイ」のUI音がAI音に変化して「ナイ」となった)、「((品物を)大量に集めることは・断念した(残りが少ない))少ない」となった)
123 to fight (1-1)いさかふ
(1-2)たたかふ
(2)たたかう
whawhai (1-1)原ポリネシア語の「イサ・カハ・フ」、isa-kaha-hu((PPN-M)isa=(M)ita(compact,fast);(PPN-M)kaha=(M)kaha(strong,strength);(PPN-M)hu=(M)hu(resound,make any inarticulate sound))が、ピジン語(およびクレオール語)の「イサ・カ・フ」(「カハ」のH音が脱落して「カ」となった)、「(小さな・強い・叫び声を上げる(争う))いさかふ」となった
(1-2)原ポリネシア語の「タタ・カハ・フ」、tata-kaha-hu((PPN-M)tata=(M)tata(beat down,strike repeatedly);(PPN-M)kaha=(M)kaha(strong,strength);(PPN-M9hu=(M)hu(resound,make any inarticulate sound))が、ピジン語(およびクレオール語)の「タタ・カ・フ」(「カハ」のH音が脱落して「カ」となった)、「((互いに)攻撃を加えて・強い・叫び声を上げる)戦ふ」となった
(2)原ポリネシア語の「タタ・カハ・フ」、tata-kaha-hu((PPN-M)tata=(M)tata(beat down,strike repeatedly);(PPN-M)kaha=(M)kaha(strong,strength);(PPN-M)hu=(M)hu(resound,make any inarticulate sound))が、ピジン語(およびクレオール語)の「タタ・カ・ウ」(「カハ」のH音が脱落して「カ」と、「フ」のH音が脱落して「ウ」となった)、「((互いに)攻撃を加えて・強い・叫び声を上げる)戦う」となった
124 five (1)いつ
(2)いつつ
rima (1),(2)原ポリネシア語の「イ・ツツ」、i-tutu((PPN-M)i=(M)i(ferment,turn sour);(PPN-M)tutu=(M)tutu(Coriaria arborea,a shrub))が、ピジン語(およびクレオール語)の「イ・ツ」(「ツツ」の反復語尾が脱落して「ツ」となった)または「イ・ツツ」、「(甘)酸っぱい(猛毒がある)・ドクウツギの核果(五つの稜・五つの種子に分かれる)のような)五(い)つまたは五(いつ)つ」となった
125 to float (1)うく
(2)うかぶ
manu
(tere)
(1)原ポリネシア語の「ウア・ク」、ua-ku((PPN-M)ua=(M)ua(backbone);(PPN-M)ku=(M)ku(silent))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ウ・ク」(「ウア」の語尾のA音が脱落して「ウ」となった)、「(背骨を・静かにする(身体から力を抜く))浮く」となった
(2)原ポリネシア語の「ウカ・プ」、uka-pu((PPN-M)uka=(M)uka(hard,be fixed);(PPN-M)pu=(M)pu(tribe,bunch,make into a bundle))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ウカ・ブ」(「プ」のP音がB音に変化して「ブ」となった)、「(荷物に・なりきる(身体から力を抜く))浮かぶ」となった
126 to flow (1)ながる
(2)ながれる
rere (1)原ポリネシア語の「ナ・(ン)ガルエ」、na-ngarue((PPN-M)na=(M)na(belonging to,satisfy);(PPN-M)ngarue=(M)ngarue(shake,move to and fro))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ナ・ガル」(「(ン)ガルエ」のNG音がG音に変化し、語尾のE音が脱落して「ガル」となった)、「(満足して・ふらふらと動く(流れに身をゆだねている))流る」となった
(2)原ポリネシア語の「ナ・(ン)ガレ・ル」、na-ngare-ru((PPN-M)na=(M)na(belonging to,satisfy);(PPN-M)ngare=(M)ngare(send,urge);(PPN-M)ru=(M)ru(shake,agitate))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ナ・ガレ・ル」(「(ン)ガレ」のNG音がG音に変化して「ガレ」となった)、「(満足して・(流れが)送る・のを助ける)流れる」となった
127 flower (1)はな
(2)はな
putiputi
(pua)
(1),(2)原ポリネシア語の「ハナ」、hana((PPN-M)hana=(M)hana(shine,glow))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ハナ」、「((光り輝くように)咲くもの)花」となった
または原ポリネシア語の「ハ・アナ」、ha-ana((PPN-M)ha=(M)ha(breath,flavour);(PPN-M)ana=(M)ana(denoting continuance of action or state))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ハナ」(「ハ」の語尾のA音と「アナ」の語頭のA音が連結して「ハナ」となった)、「((香しい)香りを・放ち続けるもの)花」となった
128 fog (1)きり
(2)きり
kohu (1),(2)原ポリネシア語の「キヒ・イリ」、kihi-iri((PPN-M)kihi=(M)kihi(indistinct of sound,barely audible);(PPN-M)iri=(M)iri(hang,be suspended))が、ピジン語(およびクレオール語)の「キリ」(「キヒ」のH音が脱落シテ「キ」となり、その語尾のI音と「イリ」の語頭のI音が連結して「キリ」となった)、「(かすかな(細かい雨のような水滴が)・空中に漂っている状態)霧」となった
129 four (1)よ
(2)よっつ
wha (1)原ポリネシア語の「イオ・オツ」、io-otu((PPN-M)io=(M)io(spur,ridge,tough,hard);(PPN-M)otu(the part of the figurehead or of the stern-post of a canoe which prevents water from coming into a canoe))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ヨ」(「イオ」が「ヨ」となり、「オツ」が脱落した)、「((カヌーの舷側に)そそり立つ・(舳先と艫の両側の)四枚の防水板のような)四(よ)となった」
または原ポリネシア語の「イオ・ツフヒ」、io-tuhuhi((PPN-M)io=(M)io(tough,hard,obstinate);(PPN-M)tuhuhi=(M)tuhuhi(Eugenia maire,a tree))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ヨ」(「イオ」が「ヨ」となり、「ツフヒ」が脱落した)、「(堅い・(4弁の花弁をもつ)フトモモのような)四(よ)」となった
(2)原ポリネシア語の「イオ・オツ」、io-otu((PPN-M)io=(M)io(spur,ridge,tough,hard);(PPN-M)otu=(M)otu(the part of the figurehead or of the stern-post of a canoe which prevents water from coming into a canoe))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ヨッツ」(「イオ・オツ」が「ヨオツ」から「「ヨッツ」となった)、「((カヌーの舷側に)そそり立つ・(舳先と艫の両側の)四枚の防水板のような)四つ」となった
または原ポリネシア語の「イオ・ツフヒ」、io-tuhuhi((PPN-M)io=(M)io(tough,obstinate);(PPN-M)tuhuhi=(M)tuhuhi(Eugenia maire,a tree))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ヨッツ」(「ツフヒ」のH音が脱落して「ツ」となり、「イオ・ツ」が「ヨツ」から「ヨッツ」となった)、「(堅い・(4弁の花弁をもつ)フトモモのような)四つ」となった
写真:フトモモの花(4弁の十字花)
130 to freeze (1)こほる
(2)こおる
whaka-
hukapapa
(1),(2)「カウ・ハウ・ル」、kau-hau-ru(kau=alone,only(whakakau=come gradually into view or appear);(Hawaii)hau=cool,ice,frost;ru=shake,agitate)、「徐々に・氷に・なってゆく(凍る)」(「カウ・ハウ」のAU音がO音に変化して「コ・ホ」となった。後にその「ホ」のH音が脱落して「オ」となった)
131 fruit (1)み
(2)み
hua (1),(2)原ポリネシア語の「ミ」、mi((PPN)mi=(Hawaii)mi(urine,make water))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ミ」、「((中に)水を貯えているもの)実(み)」となった
または原ポリネシア語の「ミイ」、mii((PPN)mii=(Hawaii)mii(clasp,clump,trap,pinch))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ミ」(「ミイ」の反復語尾が脱落して「ミ」となった)、「((中に成分を)凝縮しているもの)実(み)」となった
132 fur (1)かは
(2)けがわ
huruhuru (1)原ポリネシア語の「カハ」、kaha((PPN-M)kaha=(M)kaha(strong,strength))が、ピジン語(およびクレオール語)の「カハ」、「(強い(布。皮))皮」となった
(2)原ポリネシア語の「ケ・カハ」、ke-kaha((PPN-M)ke=(M)ke(strange,different);(PPN-M)kaha=(M)kaha(strong,strength))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ケ・ガワ」(「カハ」が濁音化して「ガワ」となった)、「(奇妙な・強い(布。毛皮))毛皮」となった
133 grass (1)くさ
(2)くさ
patiti
(taru)
(1),(2)原ポリネシア語の「クサ」、kusa((PPN-M)kusa=(M)kuta(encumbrance))が、ピジン語(およびクレオール語)の「クサ」、「(邪魔なもの)草」となった
または原ポリネシア語の「ク・サ」、ku-sa((PPN-M)ku=(M)ku,kuku(thickened);(PPN-M)sa=(M)ta(dash,lay))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ク・サ」、「(しつこく・繁茂するもの)草」となった
134 he (1)かれ
(2)あのひと
ia (1)原ポリネシア語の「カハ・レヘ」、kaha-rehe((PPN-M)kaha=(M)kaha(strong,strength);(PPN-M)rehe=(M)rehe(tattoo marks over the eyebrows,expert))が、ピジン語(およびクレオール語)の「カ・レ」(「カハ・レヘ」のH音が脱落して「カ・レ」、「(専門家(尊称))彼」となった
(2)原ポリネシア語の「アノ・ピタウ」、ano-pitau((PPN-M)ano=(M)ano(quite,just,same);(PPN-M)pitau=(M)pitau(figurehead of a canoe))が、ピジン語(およびクレオール語)の「アノ・ヒト」(「ピタウ」のP音がF音を経てH音に変化し、AU音がO音に変化して「ヒト」となった)、「(あの・(カヌーの舳先に取り付けられる魔除けの英雄神の)彫像のような人(尊称))あ0の人」となった
135 heavy (1)おもし
(2)おもい
taumaha (1)原ポリネシア語の「オ・マウ・シ」、o-mau-si((PPN-M)o=(M)o(the...of,belonging to);(PPN-M)mau=(M)mau(carry,bring);(PPN-M)si=(M)ti(throw,cast,overcome))が、ピジン語(およびクレオール語)の「オ・モ・シ」(「マウ」のAU音がO音に変化して「モ」となった)、「(運ぶのを・投げ出す・ようなもの)重し」となった
(2)原ポリネシア語の「オ・マウ・ウイ」、o-mau-ui((PPN-M)o=(M)o(the...of,belonging to);(PPN-M)mau=(M)mau(carry,bring);(PPN-M)ui=(M)ui(disentangle,disengage))が、ピジン語(およびクレオール語)の「オ・モイ」(「マウ」の語尾のU音と「ウイ」の語頭のU音が連結して「マウイ」となり、そのAU音がO音に変化して「モイ」となった)、「(運ぶのを・放り出す・ようなもの)重い」となった
136 here (1)ここ
(2)ここ
konei
(anei)
(1),(2)原ポリネシア語の「コ・コ」、ko-ko((PPN-M)ko=(M)ko(to give emphasis);(PPN-M)ko=(M)ko(of place,at,to))が、ピジン語(およびクレオール語)の「コ・コ」、「(正に・この場所)此処」となった
137 to hit (1)うつ
(2)なぐる
patu (1)原ポリネシア語の「ウ・ツ」、u-tu((PPN-M)u=(M)u(be firm,strike home of weapons or blows);(PPN-M)tu=(M)tu(fight with,energetic))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ウ・ツ」、「(激しく・打撃を与える)打つ」となった
(2)原ポリネシア語の「ナ・クル」、na-kuru((PPN-M)na=(M)na(by,belonging to);(PPN-M)kuru=(M)kuru(strike with the fist))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ナ・グル」(「クル」が濁音化して「グル」となった)、「(拳骨で打つ・ような(打撃を与える))殴る」となった
138 to hold (1)もつ
(2)もつ
pupuri (1),(2)原ポリネシア語の「マウ・ツ」、mau-tu((PPN-M)mau=(M)mau(carry,bring);(PPN-M)tu=(M)tu(stand,settle))が、ピジン語(およびクレオール語)の「モ・ツ」(「マウ」のAU音がO音に変化して「モ」となった)、「(運んできて・置いておく)持つ」となった
139 how (1)いかに
(2)どう
pehea (1)原ポリネシア語の「イ・カニ」、i-kani((PPN-M)i=(M)i(beside,in comparison with,by,at);(PPN-M)kani=(M)kani(rub backwards and forwards,saw))が、ピジン語(およびクレオール語)の「イ・カニ」、「((行ったり来たりの)試行錯誤(または検討)を・重ねる)いかに」となった
(2)原ポリネシア語の「トフ」、tohu((PPN-M)tohu=(M)tohu(point out,show,think))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ドウ」、「((どうするかの方針を)明示する(または考える)どう(する))」となった
140 husband (1-1)を
(1-2)つま
(2)おっと
tane
(hoa)
(1-1)原ポリネシア語の「ワウ」、wau((PPN-M)wau=(M)wau(foolish,silly))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ヲ」(「ワウ」のAU音がO音に変化して「ヲ」となった)、「(愚か者(卑称))夫(男。を))」となった
(1-2)原ポリネシア語の「ツ・ウマ(ン)ガ」、tu-umanga((PPN-M)tu=(M)tu(stand,settle,fight with,energetic);(PPN-M)umanga=(M)umanga(pursuit,occupation,food,accustomed))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ツマ」(「ツ」のU音と「ウマ(ン)ガ」の語頭のU音と連結し名詞形語尾のNGA音が脱落して「ツマ」となった)、「(仕事に・精励する者)夫」または「(夫婦の関係に)馴れ・きつている者)夫。妻」となつた
なお、以上の解釈の外、「妻」については、「(夫に)必死に・すがりつく者」または「食事の支度に・励む者」と解することもできる。
(2)原ポリネシア語の「オ・ツ・ト」、o-tu-to((PPN-M)o=(M)o(the...of,belonging to);(PPN-M)tu(stand,settle,fight with,energetic);(PPN-M)to=(M)to(drag))が、ピジン語(およびクレオール語)の「オ・ツ・ト」、「(実に・一生懸命に・(妻を)引っ張つて行く者)夫」となった
141 ice (1-1)こほり
(1-2)ひ
(2)こおり
huka (1-1)原ポリネシア語の「カウ・ハウ・リ」、kau-hau-ri((PPN-M)kau=(M)kau(alone,only(whakakau=come gradually into view or appear));(PPN)hau=(Hawaii)hau(cool,ice,frost);(PPN-M)ri=(M)ri(screen,protect,bind))が、ピジン語(およびクレオール語)の「コ・ホ・リ」(「カウ・ハウ」のAU音がO音に変化して「コ・ホ」となった)、「(徐々に姿を見せる・板(衝立)のような・冷たい氷)氷」となった
(1-2)原ポリネシア語の「ヒ」、hi((PPN-M)hi=(M)hI(raise,draw up,rise))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ヒ」、「((水よりも軽いので水に)浮くもの)氷」となった
(2)原ポリネシア語の「カウ・ハウ・リ」、kau-hau-ri((PPN-M)kau=(M)kau(alone,only(whakakau=come gradually into view or appear));(PPN)hau=(Hawaii)hau(cool,ice,frost);(PPN-M)ri=(M)ri(screen,protect,bind))が、ピジン語(およびクレオール語)の「コ・オ・リ」(「カウ」のAU音がO音二篇かして「コ」と、「ハウ」のH音が脱落し、AU音がO音に変化シテ「オ」となった)、「(徐々に姿を見せる・板(衝立)のような・冷たい氷)氷」となった
142 if (1)もし
(2)もし
ki te mea (1),(2)原ポリネシア語の「モシ」、mosi((PPN-M)mosi=(M)mosi(consumed,scarce))が、ピジン語(およびクレオール語)の「モシ」、「(稀な(仮定の)こと)もし」となった
143 lake (1)うみ
(2)みずうみ
roto
(moana)
(1)原ポリネシア語の「ウミ」、umi((PPN)umi=(Hawaii)umi(to strangle,suffocate(humi=abundant))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ウミ」、「((窒息して)溺れる場所(海。湖)」となった
(2)原゜リネシア語の「ミ・ツ・ウミ」、mi-tu-umi((PPN-M)mi=(M)mi(stream,water);(PPN-M)tu=(M)tu(stand);(PPN)umi=(Hawaii)umi(to strangle,suffocate(humi=abundant))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ミ・ヅ・ウミ」(「ツ」が濁音化して「ヅ」となった)、「((淡)水が・ある・(窒息して)溺れる場所)湖」となった
144 to laugh (1)わらふ
(2)わらう
kata (1),(2)原ポリネシア語の「ウ・アラ・フ」、U-ARA-HU((PPN-M)u=(M)u(representing an inarticulate sound);(PPN-M)ara=(M)ara(rise,rise up,raise);(PPN-M)hu=(M)hu(resound,hiss,bubble up))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ワラ・フ」(「ウ」と「アラ」が連結して「ワラ」となった)または「ワラ・ウ」(「ウ」と「アラ」が連結して「ワラ」と、「フ」のH音が脱落して「ウ」となった)、「(言葉ではない・高い音(笑い声)が・湧いて出る)笑ふ・笑う」となった
145 left (1)ひだり
(2)ひだり
maui (1),(2)原ポリネシア語の「ヒタリ」、hitari((PPN-M)hitari=(M)hitari(sieve(hita=move convulsively or spasmodically;ri=bind))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ヒダリ」(濁音化して「ヒダリ」となった)、「((左手に持って揺する)篩(ふるい)(を持つ方))左」となった
146 leg (1)あし
(2)あし
waewae (1),(2)原ポリネシア語の「アシ」、asi((PPN-M)asi=(M)asi(offspring,descendant))が、ピジン語(およびクレオール語)の「アシ」、「((身体の子孫のような)末端にあるもの)足」となった
147 lip (1)くちひる
(2)くちびる
ngutu (1),(2)原ポリネシア語の「クチ・ピヒ・ル」、kuti-pihi-ru((PPN-M)kuti=(M)kuti(contract,pinch);(PPN-M)pihi=(M)pihi(cut,split);(PPN-M)ru=(M)ru(shake,agitate))が、ピジン語(およびクレオール語)の「クチ・ビ・ル」(「ピヒ」のP音がB音に変化し、H音が脱落して「ビ」となった)、「((いつもは閉じている)口の・割れ目の・動くところ)唇」となった
148 to live (1)いく
(2)いきてる
ora (1)「イ・ク」、i-ku(i=past tense,be stirred;ku=make a low inarticulate sound,coo,etc.)、「(低い音を立てる)呼吸を・している(生く)」
(2)「イ・キヒ・テ・ル」、i-kihi-te-ru(i=past tense,be stirred;kihi=indistinct of sound,barely audible;te=to make an emphatic statement;ru=shake,agitate)、「(かすかな音を立てる)呼吸を・して・脈を・打っている(生きてる)」(「キヒ」のH音が脱落して「キ」となった)
149 mother (1-1)はは
(1-2)おも
(2)はは
whaea (1-1),(2)原ポリネシア語の「パパ」、papa((PPN-M)papa=(M)papa(flat,foundation,name of Rangi's wife))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ハハ」(「パパ」のP音がF音を経てH音に変化して「ハハ」となった)「(創造神ランギの妻の名である)母」となった
または原ポリネシア語の「ハハ」、haha((PPN-M)haha=(M)haha(savoury,luscious))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ハハ」、「(美味しい(食事を作る人)母」となった
(1-2)原ポリネシア語の「オモ」、omo((PPN-M)omo=(M)omo,omoomo(gourd(whakaomoomo=tend a child or invalid)))が、ピジン語(およびクレオール語)の「オモ」、「(子供や病人の世話をする者)母」となった
150 narrow (1-1)せばし
(1-2)さ
(2)せまい
whaiti (1-1)原ポリネシア語の「セ・パハ・シ」、se-paha-si((PPN-M)se=(M)te(crack);(PPN-M)paha=(M)paha(arrive suddenly);(PPN-M)si=(M)ti(throw,cast))が、ピジン語(およびクレオール語)の「セ・バ・シ」(「パハ」のP音がB音に変化し、H音が脱落して「バ」となった)、「(割れ目(川など)が・あっという間に対岸に着く・(近い距離に)置かれている)狭い」となった
(1-2)原ポリネシア語の「サ」、sa((PPN-M)sa=(M)ta(dash,beat,lay))が、ピジン語(およびクレオール語)の「サ」、「((割れ目が打たれて)狭くなった)狭(さ)」となった
(2)原ポリネシア語の「セ・ヘマ・イ」、se-hema-i((PPN-M)se=(M)te(crack);(PPN-M)hema=(M)hema(bevel,tapering,empty);(PPN-M)i=(M)i(past tense))が、ピジン語(およびクレオール語)の「セマ・イ」(「セ」のE音と、「ヘマ」のH音が脱落した語頭のE音が連結して「セマ」となった)、「(割れ目(川など)が・先細になって・いる)狭い」となった
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                 
151 near (1)ちかし
(2)ちかい
tata (1)原ポリネシア語の「チカ・シ」、tika-si((PPN-M)tika=(M)tika(straight,direct);(PPN-M)si=(M)ti(throw,cast))が、ピジン語(およびクレオール語)の「チカ・シ」、「(すぐ(最短距離)の・場所にある)近し」となった
(2)原ポリネシア語の「チカ・イ」、tika-i((PPN-M)tika=(M)tika(straight,direct);(PPN-M)i=(M)i(past tense,beside))が、ピジン語(およびクレオール語)の「チカ・イ」、「(すぐ(最短距離)に・ある)近い」となった
152 old (1)ふるし
(2)ふるい
tawhito (1)原ポリネシア語の「フ・ルイ・シ」、hu-rui-si((PPN-M)hu=(M)hu(silent);(PPN-M)rui=(M)rui(shake down as fruit from the tree,cause to fall in drops,scatter);(PPN-M)si=(M)ti(throw,cast))が、ピジン語(およびクレオール語)の「フ・ル・シ」(「ルイ」の語尾のI音が脱落して「ル」となった)、「((静かに(揺らさなくとも)・果物が木から落ちて・散乱する(状態にある))古し」となった
(2)原ポリネシア語の「フ・ルイ」、hu-rui((PPN-M)hu=(M)hu(silent);(PPN-M)=(M)rui(shake down as fruit from the tree,cause to fall in drops,scatter))が、ピジン語(およびクレオール語)の「フ・ルイ」、「(静かに(揺らさなくとも)・果物が木から落ちる(状態にある))古い」となった
153 other (1)あたし
(2)ほかの
ke(atu) (1)原ポリネシア語の「ア・タハ・シ」、a-taha-si((PPN-M)a=(M)a(the ...of,belonging to);(PPN-M)taha=(M)taha(side,edge,part);(PPN-M)si=(M)ti(throw cast))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ア・タ・シ」(「タハ」のH音が脱落して「タ」となった)、「(或るものの・傍らに・ある(別のもの))あたし(または濁音化してあだし)、他の」となった
(2)原ポリネシア語の「ホカ・ノ」、hoka-no((PPN-M)hoka=(M)hoka(fly,run out as a net from a moving canoe);(PPN-M)no=(M)no(of))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ホカ・ノ」、「((カヌーから流出した網のように)手元から離れてしまつたもの・の)他の」となった
154 to play (1)あそぶ
(2)あそぶ
takaro (1),(2)原ポリネシア語の「ア・サウプア」、a-saupua((PPN-M)a=(M)a(the...of,belonging to);(PPN-M)saupua=(M)taupua(rest,support oneself))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ア・ソブ」(「サウプア」のAU音がO音に、P音がB音に変化し、語尾のA音が脱落して「ソブ」となった)、「(休息をとる(心身をリラツクスさせる)・類のもの)遊ぶ」となった
155 to pull (1)ひく
(2)ひく
kukume (1),(2)原ポリネシア語の「ヒ・ク」、hi-ku((PPN-M)hi=(M)hi(raise,draw up);(PPN-M)ku=(M)ku(silent))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ヒ・ク」、「(静かに・引き上げる)引く」となった
156 to push (1)おす
(2)おす
pana
(tute)
(1),(2)原ポリネシア語の「アウア・ス」、aua-tu((PPN-M)aua=(M)aua(far advanced,far on);(PPN-M)su=(M)tu(stand,settle,fight with,energetic))が、ピジン語(およびクレオール語)の「オ・ス」(「アウア」のAU音がO音に変化し、語尾のA音が脱落して「オ」となった)、「(遠く離れた場所に・置く)押す」となった
157 rain (1)あめ
(2)あめ
ua (1),(2)原ポリネシア語の「アワ・マエ」、awha-mae((PPN-M)awha=(M)awha(storm,rain);(PPN-M)mae=(M)mae(languid,withered))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ア・メ」(「アワ」のWH音が脱落して「ア」と、「マエ」のAE音がE音に変化して「メ」となった)、「(元気のない・(台風の)雨)雨」となった
158 right (1)まさし
(2)いい
tika (1)原ポリネシア語の「マサ・シ」、masa-si((PPN-M)masa=(M)mata(medium of communication with the spirit,charm,prophetic song);(PPN-M)si=(M)ti(throw cast))が、ピジン語(およびクレオール語)の「マサ・シ」、「(神の啓示が・与えられている(とおりの))正し」となった
(2)原ポリネシア語の「イヒ・ヒ」、ihi-hi((PPN-M)ihi=(M)ihi(power,auyhority,rank);(PPN-M)hi=(M)hi(raise,rise))が、ピジン語(およびクレオール語)の「イ・イ」(「イヒ」のH音が脱落して「イ」と、「ヒ」のH音が脱落して「イ」となった)、「(権威あるものが・現れた(とおりの))良い」となった
159 right (1)みぎ
(2)みぎ
matau
(katau)
(1),(2)原ポリネシア語の「ミ(ン)ギ」、mingi((PPN-M)mingi=(M)mingi(curled,twisted,Cyathodes juniperina,a shrub))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ミギ」(「ミ(ン)ギ」のNG音がG音に変化して「ミギ」となった)、「(右廻りに瓦を重ねたように花弁が筒状に形成される)エパクリス科の灌木の花冠のような)右(廻り)の」となった
160 rope (1)つな
(2)つな
taura (1),(2)原ポリネシア語の「ツ(ン)ガ」、tunga((PPN-M)tunga(frequently turanga)=(M)tunga(circumstance,time,etc. of standing))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ツナ」(「ツ(ン)ガ」のNG音がN音に変化して「ツナ」となった)、「(人々の名誉を賭けて行う綱引きの行事に用いるもの)綱」となった
161 to rub (1)する
(2)こする
muku
(miri)
(1)原ポリネシア語の「ス・ル」、su-ru((PPN-M)su=(M)tu(fight with,energetic);(PPN-M)ru=(M)ru(shake,agitate,scatter))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ス・ル」、「(躍起になって・(振るように)擦る)擦(す)る」となった
(2)原ポリネシア語の「コ・ス・ル」、ko-su-ru((PPN-M)ko=(M)ko(to give emphasis);(PPN-M)su(M)tu(fight with,energetic);(PPN-M)ru=(M)ru(shake,agitate,scatter))が、ピジン語(およびクレオール語)の「コ・ス・ル」、「(実に・躍起になって・(振るように)擦る)擦(こす)る」となった
162 salt (1)しほ
(2)しお
tote
(mataitai)
(1),(2)原ポリネシア語の「シ・ホ」、si-ho((PPN-M)si=(M)ti(throw,cast,overcome);(PPN-M)ho=(M)ho(put out the lips,shout))が、ピジン語(およびクレオール語)の「シ・ホ」または「シ・オ」(「ホ」のH音が脱落して「オ」となった)、「(嘗めると)口を・しかめるもの(塩)」または原ポリネシア語の「シ・ハウ」、si-hau((PPN-M)si=(M)ti(throw,cast);(PPN-M)hau=(M)hau(food used in the ceremonies of removing tapu))が、ピジン語(およびクレオール語)の「シ・ホ」(「ハウ」のAU音がO音に変化して「ホ」となった)または「シ・オ」(「ハウ」のH音が脱落し、AU音がO音に変化して「オ」となった)、「(穢れを祓う儀式の際に・ばらまく食物)塩」となった
163 to scratch (1)かく
(2)かく
rakuraku
(natu)
(1),(2)原ポリネシア語の「カハ・アク」、kaha-aku((PPN-M)kaha=(M)kaha(strong,persistency);(PPN-M)aku=(M)aku(scrape out,cleanse))が、ピジン語(およびクレオール語)の「カク」(「カハ」のH音が脱落して「カ」となり、その語尾のA音と「アク」の語頭のA音が連結して「カク」となった)、「(強く・掻きむしる)掻く」となった
164 sea (1)うみ
(2)うみ
moana (1),(2)原ポリネシア語の「ウミ」、umi((PPN)umi=(Hawaii)umi(to strangle,throttle))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ウミ」、「((入ると窒息する)溺れる場所)海」となった
165 to sew (1)ぬふ
(2)ぬう
tuitui (1),(2)原ポリネシア語の「ヌイ・ウフ」、nui-uhu((PPN-M)nui=(M)nui(large,many);(PPN-M)uhu=(M)uhu(cramp,stiffness))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ヌフ」(「ヌイ」の語尾のI音が脱落した後の語尾のU音と、「ウフ」の語頭のU音が連結して「ヌフ」となった)または「ヌウ」(「ヌイ」の語尾のI音が脱落した後の語尾のU音と、「ウフ」の語頭のU音が連結して「ヌフ」となった後に、H音が脱落して「ヌウ」となった)、「(何回も何回も・(布を糸で)堅く結合する)縫ふ。または縫う。」となった
166 sharp (1)とし
(2)きれる
(3)"するどい"
koi (1)原ポリネシア語の「トイ・シ」、toi-si((PPN-M)toi=(M)toi(tip,point,move quickly);(PPN-M)si=(M)ti(throw,cast,overcome))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ト・シ」(「トイ」の語尾のI音が脱落して「ト」となった)、「(尖った先端が・ある)利し」または「((刃が)速く動いて・(物を)切り裂く)利し」となった
(2)原ポリネシア語の「キ・レイ・ル」、ki-rei-ru((PPN-M)ki=(M)ki(full,very);(PPN-M)rei=(M)rei(rush,run);(PPN-M)ru=(M)ru(shake,agitate,scatter))が、ピジン語(およびクレオール語)の「キ・レ・ル」(「レイ」の語尾のI音が脱落して「レ」となった)、「((刃が)非常に・速く走り・動く)切れる」となった
(3)原ポリネシア語の「ス・ル・トイ」、su-ru-toi((PPN-M)su=(M)tu(fight with,energetic);(PPN-M)ru=(M)ru(shake,agitate,scatter);(PPN-M)toi=(M)toi(tip,point,move quickly))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ス・ル・ドイ」(「トイ」が濁音化して「ドイ」となった)、「((刃が)力強く・動き・速く走る)鋭い」となった
167 short (1)みぢかし
(2)みぢかい
poto (1)原ポリネシア語の「ミ・チカ・シ」、mi-tika-si((PPN-M)mi=(M)mi(stream,river);(PPN-M)tika=(M)tika(straight,direct);(PPN-M)si=(M)ti(throw,cast))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ミ・ヂカ・シ」(「チカ」が濁音化して「ヂカ」となった)、「(水路の・すぐ(最短距離)の・場所にあるような)短い」となった
(2)原ポリネシア語の「ミ・チカ・イ」、mi-tika-i((PPN-M)mi=(M)mi(stream,river);(PPN-M)tika=(M)tika(straight,direct);(PPN-M)i=(M)i(past tense,by,beside))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ミ・ヂカ・イ」(「ヂカ」が濁音化して「ヂカ」となった)、「(水路の・すぐ(最短距離)に・あるような)短い」となった
168 to sing (1)うたふ
(2)うたう
waiata
(tau)
(1)原ポリネシア語の「ウ・タフ」、u-tahu((PPN-M)u=(M)u(representing an inarticulate sound);(PPN-M)tahu=(M)tahu(set on fire,cook,sacred rites))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ウ・タフ」、「(不明瞭な声で・神聖な儀式の祝詞を唱える)歌ふ」となった
(2)原ポリネシア語の「ウ・タウ」、u-tau((PPN-M)u=(M)u(representing an inarticulate sound);(PPN-M)tau=(M)tau(sing,bark))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ウ・タウ」、「(不明瞭な声で・歌を歌う)歌う」となった
169 sky (1)そら
(2)そら
rangi (1),(2)原ポリネシア語の「サウラ(ン)ギ」、saurangi((PPN-M)saurangi=(M)taurangi(unsettled,changing))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ソラ」(「サウラ(ン)ギ」のAU音がO音に変化し、名詞形語尾のNGI音が脱落して「ソラ」となった)、「((天気が)変わりやすいもの)空」となった
170 to smell (1)かぐ
(2)かぐ
hongi
(rongo)
(1),(2)原ポリネシア語の「カ・ア(ン)ギ・ウ」、ka-angi-u((PPN-M)ka=(M)ka(to denote the commencement of a new action or condition);(PPN-M)angi=(M)angi(fragment smell,light air);(PPN-M)u=(M)u(be fixed))が、ピジン語(およびクレオール語)の「カグ」(「カ」のA音と「ア(ン)ギ」の語頭のA音が連結し、その連結した後のNG音がG音に変化し、さらにその語尾のI音と「ウ」のU音が連結してU音に変化して「カグ」となった)、「(匂いを・(感覚に)定着・させる)嗅ぐ」となった
171 smooth (1^1)なめ-
(1-2)なめらか
(2)すべっこい
maeneene (1-1)原ポリネシア語の「ナ・マエ」、na-mae((PPN-M)na=(M)na(belonging to);(PPN-M)mae=(M)mae(languid,withered))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ナ・メ」(「マエ」のAE音がE音に変化して「メ」となった)、「(弱っている(抵抗がない)・ような)滑(なめ)」となつた
(1-2)原ボリネシア語の「ナ・マエ・ラカ」、na-mae-raka((PPN-M)na=(M)na(belonging to);(PPN-M)mae=(M)mae(languid,withered);(PPN-M)raka=(M)raka(spread about,scrape))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ナ・メ・ラカ」(「マエ」のAE音がE音にヘンナかして「メ」となった)、「(弱っている(抵抗がない)・(表面が)広がっている・ような)滑らか)」となった
(2)原ポリネシア語の「スペ・ツ・コイ」、supe-tu-koi((PPN-M)supe=(M)tupe,whakatupe(frighten by shouting);(PPN-M)tu=(M)tu(stand,be placid,be set);(PPN-M)koi=(M)koi(sharp,move about,good))、ピジン語(およびクレオール語)の「スベ・ツ・コイ」(「スペ」のP音がB音に変化して「スベ」となった)、「(びっくりして・しまうほど・(表面が滑らかで)動きやすいょすべっこい」となった
172 snake (1)へみ
(2)へび
nakahi (1)原ポリネシア語の「ハエ・ミヒ」、hae-mihi((PPN-M)hae=(M)hae(slit,ill feeling,fear);(PPN-M)mihi=(M)mihi(sigh for,greet,admire,express discomfort))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ヘ・ミ」(「ハエ」のAE音がE音に変化して「ヘ」と、「ミヒ」のH音が脱落して「ミ」となった)、「(脱皮する・気味が悪い(動物))蛇」となった
または「ヘミ」、hemi((PPN-M)hemi=(M)hemi(back of the head))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ヘミ」、「((巫女の)後頭部(の頭髪を住処とするもの)蛇」となった
(2)原ポリネシア語の「ハエ・ピヒ」、hae-pihi((PPN-M)hae=(M)hae(slit,ill feeling,fear);(PPN-M)pihi=(M)pihi(split,begin to grow))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ヘ・ビ」(「ハエ」のAE音がE音に変化して「ヘ」と、「ピヒ」のP音がB音に変化し、H音が脱落して「ビ」となった)、「(恐ろしい・(定期的に)脱皮する(動物))蛇」となった
173 snow (1)ゆき
(2)ゆき
huka (1),(2)原ポリネシア語の「ヰウ・キ」、whiu-ki((PPN-M)whiu=(M)whiu(throw,be gathered together);(PPN-M)ki=(M)ki(full,very))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ユ・キ」(「ヰウ」のWH音が脱落してIU音が「ユ」となった)、「((大地に)たくさん・(空から投げ出されて)降り積むもの)雪」となった)
174 to spit (1)はく
(2)はく
tuhaina (1),(2)原ポリネシア語の「ハ・クヒ」、ha-kuhi((PPN-M)ha=(M)ha(breathe);(PPN-M)kuhi=(M)kuhi(gush forth))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ハ・ク」(「クヒ」のH音が脱落して「ク」となった)、「(息とともに・噴き出す)吐く」となった
175 to split (1)さく
(2)さける
wawahi
(titore)
(1)原ポリネシア語の「サハ・アク」、saha-aku((PPN-M)saha=(M)taha(side,edge);(PPN-M)aku=(M)aku(scrape,cleanse))が、ピジン語(およびクレオール語)の「サク」(「サハ」のH音が脱落して「サ」となった語尾のA音と、「アク」の語頭のA音が連結して「サク」となった、)、「(端を・剥ぎ取る)裂く」となった
(2)原ポリネシア語の「サ・アケ・ヘル」、sa-ake-heru((PPN-M)sa=(M)ta(dash,beat,cut);(PPN-M)ake=(M)ake(forthwith,upwards);(PPN-M)heru=(M)heru(begin to flow,glide))が、ピジン語(およびクレオール語)の「サケル」(「サ」のA音と「アケ」の語頭のA音が連結して「サケ」となったその語尾のE音と、「ヘル」のH音が脱落したその語頭のE音が連結して「サケル」となった)、「(流れるように・(一方向に)向かって・切る)裂ける」となった
176 to stab (1)つく
(2)つきさす
okaina
(pumuka)
(1)原ポリネシア語の「ツ・クフ」、tu-kuhu((PPN-M)tu=(M)tu(fight with,energetic);(PPN-M)kuhu=(M)kuhu(thrust in,insert))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ツ・ク」(「クフ」のH音が脱落して「ツ・ク」となった)、「(力強く・突き入れる)突く」となった
(2)原ポリネシア語の「ツキ・サ・ス」、tuki-sa-su((PPN-M)tuki=(M)tuki(pound,but,attack);(PPN-M)sa=(M)ta(dash,beat);(PPN-M)su=(M)tu(fight with,energetic))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ツキ・サ・ス」、「(力強く・当てて・押す)突き刺す」となった
177 stick (1)(さを)
(2)ぼうっきれ
rakau
(tokotoko)
(1)原ポリネシア語の「サワオ」、sawhao((PPN-M)sawhao=(M)tawhao(brushwood(tawhaowhao=driftwood,etc.))が、ピジン語(およびクレオール語)の「サヲ」(「サワオ」のAO音がO音に変化して「サヲ」となった)、「((切った)小枝の類)竿」となった
または原ポリネシア語の「サオ」、sao((PPN-M)sao=(M)tao(spear))が、ピジン語(およびクレオール語)の「サオ」、「(槍に用いるような棒)竿」となった
(2)原ポリネシア語の「ポウ・キ・レレ」、pou-ki-rere((PPN-M)pou=(M)pou(post,pole);(PPN-M)ki=(M)ki(full,very);(PPN-M)rere=(M)rere(flow,fly,exactly,quite))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ボウ・キ・レ」(「ポウ」のP音がB音に変化して「ボウ」と、「レレ」の反復語尾が脱落して「レ」となった)、「(実に・たくさんの・棒)棒切れ」となった
178 straight (1)なほし
(2)まっすぐな
tika
(tohitu)
(1)原ポリネシア語の「ナ・ハウ・シ」、na-hau-si((PPN-M)na=(M)na(belonging to);(PPN-M)hau=(M)hau(eager,seek);(PPN-M)si=(M)ti(throw,cast))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ナ・ホ・シ」(「ハウ」のAU音がO音に変化して「ホ」となった)、「(ひたすら・(目的物や目的地を)求めて行動する・状態にある)直し」となった
(2)原ポリネシア語の「マ・アス・ウ(ン)グ」、ma-atu-ungu((PPN-M)ma atu=(M)ma atu(go,come);(PPN-M)ungu=(M)unga(place etc. of arrival))が、ピジン語(およびクレオール語)の「マッスグ」(「マ」のA音と「アス」の語頭のA音が連結して「マス」となったその語尾のU音と、「ウ(ン)グ」の語頭のU音が連結し、NG音がG音に変化して「マスグ」から「マッスグ」となった)、「(到着場所へ・直行する)真っ直ぐ」となった
179 to swell (1-1)はる
(1-2)ふくる
(2)ふくれる
pupuhi (1-1)原ポリネシア語の「ハ・ル」、ha-ru((PPN-M)ha=(M)ha(breath);(PPN-M)ru=(M)ru(shake,agitate,scatter))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ハ・ル」、「(呼吸を・振るって満たす)張る」となった
(1-2)原ポリネシア語の「プク・ル」、puku-ru((PPN-M)puku=(M)puku(swelling,swell);(PPN-M)ru=(M)ru(shake,agitate,scatter))が、ピジン語(およびクレオール語)の「フク・ル」(「プク」のP音がF音を経てH音に変化して「フク」となった)、「(膨れ・上がる)膨(ふく)る」となった)
(2)原ポリネシア語の「プク・レイ・ル」、puku-rei-ru((PPN-M)puku=(M)puku(swelling,swell);(PPN-M)rei=(M)rei(rush,run);(PPN-M)ru=(M)ru(shake,agitate))が、ピジン語(およびクレオール語)の「フク・レ・ル」(「プク」のP音がF音を経てH音に変化して「フク」と、「レイ」の語尾のI音が脱落して「レ」となった)、「(どんどん・膨れ・上がる)膨れる」となった
180 there (1-1)かしこ
(1-2)あなた
(2)あすこ
kora
(ana)
(1-1)原ポリネシア語の「カ・シ・コ」、ka-si-ko((PPN-M)ka=(M)ka(to denote the commencement of a new action or condition);(PPN-M)si=(M)ti(throw,cast);(PPN-M)ko=(M)ko(yonder place))が、ピジン語(およびクレオール語)の「カ・シ・コ」、「(打ち捨て・られた・向こうの場所)此拠(かしこ)」となった
(1-2)原ポリネシア語の「アナ・タ」、ana-ta((PPN-M)ana=(M)ana(there);(PPN-M)ta=(M)ta(stand,settle))が、ピジン語(およびクレオール語)の「アナ・タ」、「(あすこに・ある場所)彼方(あなた)」となった
(2)原ポリネシア語の「アス・コ」、asu-ko((PPN-M)asu=(M)atu(to indicate a direction or motion onwards);(PPN-M)ko=(M)ko(yonder place))が、ピジン語(およびクレオール語)の「アス・コ」、「(あそこの・向こうの場所)彼処(あすこ)」となった
181 they (1)(かれ)
(2)あのひとたち
ratou (1)原ポリネシア語の「カハ・レヘ」、kaha-rehe((PPN-M)kaha=(M)kaha(strong,strength);(PPN-M)rehe=(M)rehe(tattoo marks over the eyebrows,expert))が、ピジン語(およびクレオール語)の「カ・レ」(「カハ・レヘ」のH音が脱落して「カ・レ」となった)、「(強い・専門家(尊称))彼(かれ)」(「カハ・レヘ」のH音が脱落して「カ・レ」となった)
(2)原ポリネシア語の「アノ・ピタウ・タ・アチ」、ano-pitau-ta-ati((PPN-M)ano=(M)ano(quite,just,same);(PPN-M)pitau=(M)pitau(figurehead of a canoe);(PPN-M)ta=(M)ta(the...of,lay);(PPN-M)ati=(M)ati(descendant,clan))が、ピジン語(およびクレオール語)の「アノ・ヒト・タチ」(「ピタウ」のP音がF音を経てH音に、AU音がO音に変化して「ヒト」と、「タ」のA音と「アチ」の語頭のA音が連結して「タチ」となった)、「(あの・(カヌーの舳先に取り付けられる魔除けの英雄神の)彫像のような人(尊称。あの人)が・(群れて)いる・仲間)あの人達」となった
182 thick (1)あつし
(2)あつい
matotoru (1)原ポリネシア語の「アツ・ウヰ・シ」、atu-uwhi-si((PPN-M)atu=(M)atu(to indicate a direction or motion onwards,to indicate reciprocated action);(PPN-M)uwhi=(M)uwhi(cover,spread out);(PPN-M)si=(M)ti(throw,cast))が、ピジン語(およびクレオール語)の「アツ・シ」(「アツ」の語尾のU音と「ウヰ」の語頭のU音が連結し、WHI音が脱落して「アツ」となった)、「(何回となく・重ねられて・置かれたような)厚し」となった
(2)原ポリネシア語の「アツ・ウヰ」、atu-uwhi((PPN-M)atu=(M)atu(to indicate a direction or motion onwards,to indicate reciprocated action);(PPN-M)uwhi=(M)uwhi(cover,spread out))が、ピジン語(およびクレオール語)の「アツイ」(「アツ」の語尾のU音が「ウヰ」の語頭のU音と連結し、WH音が脱落して「アツイ」となった)、「(何回となく・重ねられたような)厚い」となった
183 thin (1)うすし
(2)うすい
rahirahi
(kohoi,
maiaka)
(1)原ポリネシア語の「ウス・ウイ・シ」、utu-ui-si((PPN-M)utu=(M)utu(return for anything,make response);(PPN-M)ui=(M)ui(disentangle,unravel);(PPN-M)si=(M)ti(throw,cast))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ウス・シ」(「ウス」の語尾のU音と「ウイ」の語頭のU音が連結したその語尾のI音が脱落して「ウス」となった)、「((重ねたものを)剥ぎ・取って・置いたような)薄し」となった
(2)原ポリネシア語の「ウス・ウイ」、usu-ui((PPN-M)usu=(M)utu(return for anything,make response);(PPN-M)ui=(M)ui(disentangle,unravel))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ウスイ」(「ウス」の語尾のU音と「ウイ」の語頭のU音が連結して「ウスイ」となった)、「((重ねたものを)剥ぎ・取ったような)薄い」となった
184 to think (1)おもふ
(2)かんがえる
mahara
(whakaaro)
(1)原ポリネシア語の「オ・マウ・オフ」、o-mau-ohu((PPN-M)o=(M)o(the...of,belonging to);(PPN-M)mau=(M)mau(fixed,firm,entangled);(PPN-M)ohu=(M)ohu(stoop))が、ピジン語(およびクレオール語)の「オ・モフ」(「マウ」のAU音がO音に変化して「モ」となり、その語尾のO音と「オフ」の語頭のO音が連結して「モフ」となった)、「((考えが)混乱して・(決めかねて)しゃがみ込んで・いるような)思ふ」となった
(2)原ポリネシア語の「カハ(ン)ガ・ヱル」、kahanga-wheru((PPN-M)kahanga=(M)kahanga(evidence of strength);(PPN-M)wheru=(M)wheru(inactive,weary,mope))が、ピジン語(およびクレオール語)の「カンガ・エル」(「カハ(ン)ガ」のHA音が脱落し、NG音がN音とG音に分解して「カンガ」と、「ヱル」のWH音が脱落して「エル」となった)、「(長い時間・ふさぎ込む)考える」となった
185 three (1)み
(2)みっつ
toru (1),(2)原ポリネシア語の「アミ・ツツ」、ami-tutu((PPN)ami tutu=(Hawaii)ami kuku(a hula step with hip revolutions;like the ami-kahela except that the revolutions are smaller and faster and in groups of three))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ミ・ツツ」(「アミ」のA音が脱落して「ミ」となった)「((腰を小さく)三回振る(フラダンスの動作。三回)三または三つ」となった
186 to throw (1)なぐ
(2)なげる
maka (1)原ポリネシア語の「ナ・(ン)ゲイ(ン)ゲイ」、na-ngeingei((PPN-M)na=(M)na(belonging to);(PPN-M)ngeingei=(M)ngeingei(stretching forth))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ナグ」(「(ン)ゲイ(ン)ゲイ」の反復語尾が脱落し、NG音がG音に、EI音がU音に変化して「グ」となった)、「((手元から)遠くへ(放る)・ような)投ぐ」となった
(2)原ポリネシア語の「ナ・(ン)ゲイ(ン)ゲイ・ル」、na-ngeingei-ru((PPN-M)na=(M)na(belonging to);(PPN-M)ngeingei=(M)ngeingei(stretching forth);(PPN-M)ru=(M)ru(shake,agitate))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ナ・ゲ・ル」(「(ン)ゲイ(ン)ゲイ」の反復語尾が脱落し、NG音がG音に変化し、語尾のI音が脱落して「ゲ」となった)、「((手元から)遠くへ(放る)・出す・ような)投げる」となった
187 to tie (1)むすぶ
(2)むすぶ
here (1),(2)原ポリネシア語の「ム・スプ」、mu-supu((PPN-M)mu=(M)mu(silent);(PPN-M)supu=(M)tupu(be firmly fixed))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ム・スブ」(「スプ」のP音がB音に変化して「スブ」となった)、「(静かに・固定する)結ぶ」となった
188 to turn (1)まがる
(2)まがる
huri
(tahuri)
(1),(2)原ポリネシア語の「マ・ア(ン)ガ・ル」、ma-anga-ru((PPN-M)ma=(M)ma(to emphasis,for,by way of);(PPN-M)anga=(M)anga(turn to);(PPN-M)ru=(M)ru(shake,agitate))が、ピジン語(およびクレオール語)の「マガ・ル」(「マ」のA音と「ア(ン)ガ」の語頭のA音が連結し、NG音がG音に変化して「マガ」となった)、「(実に・曲が・る)曲がる」となった
189 to vomit (1)はく
(2)はく
ruaki (1),(2)原ポリネシア語の「ハ・クヒ」、ha-kuhi((PPN-M)ha=(M)ha(breathe);(PPN-M)kuhi=(M)kuhi(gush forth,make a rushing voice))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ハ・ク」(「クヒ」のH音が脱落して「ク」となった)、「((息とともに・吐く)吐く」となった
190 to wash (1)あらふ
(2)あらう
horoi (1),(2)原ポリネシア語の「ハラ・ウフ」、hara-uhu((PPN-M)hara=(M)hara(violate tapu,sin,offence);(PPN-M)uhu=(M)uhu(perform certain ceremonies over the bones of the dead to remove tapu))が、ピジン語(およびクレオール語)の「アラ・ウ」(「ハラ・ウフ」のH音が脱落して「アラ・ウ」となった)、「((禁忌を犯した)穢れ(汚れ)を・祓う(除く。洗ふ))洗う」となった
191 when? (1)いつ
(2)いつ
ahea
(inahea)
(1),(2)原ポリネシア語の「イ・ツ」、i-tu((PPN-M)i=(M)i(be stirred of the feelings(whakai=presumption));(PPN-M)tu=(M)tu(stand))が、ピジン語(およびクレオール語)の「イ・ツ」、「((分からないことを推測する)気持ちが湧いて・出る)何時」となった
192 where? (1-1)いずく
(1-2)いずこ
(2)どこ
hea(kei hea) (1-1)原ポリネシア語の「イ・ツク(ン)ガ」、i-tukunga((PPN-M)i=(M)i(be stirred of the feelings(whakai=presumption));(PPN-M)tukunga=(M)tukunga(place into which one may be received))が、ピジン語(およびクレオール語)の「イ・ヅク」(「ツク(ン)ガ」の名詞形語尾のNGA音が脱落し、濁音化して「ヅク」となった)、「(何処(に人が受け入れられる)か・(分からないことを推測する)気持ちが湧く)何拠(いづく)」となった
(1-2)原ポリネシア語の「イ・ツ・コ」、i-tu-ko((PPN-M)i=(M)i(be stirred of the feelings(whakai=presumption));(PPN-M)tu=(M)tu(stand);(PPN-M)ko=(M)ko(of place,at))が、ピジン語(およびクレオール語)の「イ・ヅ・コ」(「ツ」が濁音化して「ヅ」となった)、「(どの場所か・(分からないことを推測する)気持ちが湧いて・出る)何拠(いづこ)」となった
(2)原ポリネシア語の「ト・コ」、to-ko('PPN-M)to=(M)to(thy,the...of);(PPN-M)ko=(M)ko(of place,at))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ド・コ」(「ト」が濁音化して「ド」となった)、「(その・場所)何処(どこ)」となった
193 wide (1)ひろし
(2)ひろい
whanui (1)原ポリネシア語の「ヒア・ロア・シ」、hia-roa-ti((PPN-M)hia=(M)hia(how many?,several);(PPN-M)roa=(M)roa(long,tall,length);(PPN-M)si=(M)ti(throw,cast))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ヒ・ロ・シ」(「ヒア・ロア」のそれぞれの語尾のA音が脱落して「ヒ・ロ」となった)、「(いかにも・長い・(場所に)置かれている)広し」となった)
(2)原ポリネシア語の「ヒア・ロア・イ」、hia-roa-i((PPN-M)hia=(M)hia(how many?,several);(PPN-M)roa=(M)roa(long,tall,length);(PPN-M)i=(M)i(past tense,beside))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ヒ・ロ・イ」(「ヒア・ロア」のそれぞれの語尾のA音が脱落して「ヒ・ロ」となった)、「(いかにも・長い・(場所に)ある)広い」となった
194 wife (1-1)つま
(1-2)め
(2)つま
wahine
(hoa)
(1-1),(2)原ポリネシア語の「ツ・ウマ(ン)ガ」、tu-umanga((PPN-M)tu=(M)tu(stand,settle,fight with,energetic);(PPN-M)umanga=(M)umanga(pursuit,occupation,food,accustomed))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ツマ」(「ツ」のU音と「ウマ(ン)ガ」の語頭のU音が連結し、名詞形語尾のNGA音が脱落して「ツマ」となった)、「((夫に)ひたすら・すがりつく者(妻)」または「食事の支度に・精励する者(妻)」または「(夫婦の関係に)馴れ・きつている者(夫。妻)」または「仕事に・精励する者(夫)」となった
(1-2)原ポリネシア語の「マイ」、mai((PPN-M)mai=(M)mai(clothing;maimai(a dance to welcome guest at a lamentation)))が、ピジン語(およびクレオール語)の「メ」(「マイ」のAI音がE音に変化して「メ」となった)、「(着飾る(または儀式で踊りを踊る)者(女))妻(つま)または夫(つま)」となった
195 wind (1)かぜ
(2)かぜ
hau (1),(2)原ポリネシア語の「カハ・セ」、kaha-se((PPN-M)kaha=(M)kaha(strong,able);(PPN-M)se=(M)te(crack))が、ピジン語(およびクレオール語)の「カ・ゼ」(「カハ」のH音が脱落して「カ」と、「セ」が濁音化して「ゼ」となった)、「(強い力で・(草木を)吹き分けるもの)風」となった
または原ポリネシア語の「カハ・サイ」、kaha-sai((PPN-M)kaha=(M)kaha(strong,able);(PPN-M)sai=(M)tai(wave,anger))が、ピジン語(およびクレオール語)の「カゼ」(「カハ」のH音が脱落して「カ」と、「サイ」のAI音がE音に変化し、濁音化して「ゼ」となった)、「 強い力で・荒波を起こすもの)風」となった
196 wing (1)はね
(2)はね
parirau (1),(2)原ポリネシア語の「ハネネ」、hanene((PPN-M)hanene=(M)hanene(blowing gently))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ハネ」(「ハネネ」の反復語尾が脱落して「ハネ」となった)、「(静かな・風を起こすもの)羽根」となった
197 to wipe (1)ぬぐふ
(2)ふく
ukui
(miri)
(1)原ポリネシア語の「ヌイ・ウクイ・フ」、nui-ukui-hu((PPN-M)nui=(M)nui(large,many);(PPN-M)ukui=(M)ukui(scour,rub,wipe);(PPN-M)hu=(M)hu(silent))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ヌグ゙・フ」(「ヌイ」の語尾のI音が脱落した後の語尾のU音と、「ウクイ」の語頭のU音が連結し、さらにその語尾のI音が脱落し濁音化して「ヌグ」となった)、「(何回も・静かに・拭く)拭く」となった
または原ポリネシア語の「ヌイ・(ン)グ・ウフ」、nui-ngu-uhu((PPN-M)nui=(M)nui(large,many);(PPN-M)ngu=(M)ngu(silent,greedy);(PPN-M)uhu=(M)uhu(perform certain ceremonies over the bones of the dead to remove tapu))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ヌ・グフ」(「ヌイ」の語尾のI音が脱落シテ「ヌ」と、「(ン)グ」のNG音がG音に変化して「グ」となったその語尾のU音と、「ウフ」の語頭のU音が連結して「グフ」となった)、「(何回も・根気強く・(穢れを祓うお祓いをする)汚れを除く)拭ふ」となった
(2)原ポリネシア語の「フクイ」、hukui((PPN-M)hukui=(M)ukui(scour,rub,wipe))が、ピジン語(およびクレオール語)の「フク」(「フクイ」の語尾のI音が脱落して「フク」となった)、「(拭く)拭く」となった
198 woods (1)はやし
(2)はやし
(3)"もり"
ngahere (1),(2)原ポリネシア語の「パ・イア・シヒ」、pa-ia-sihi((PPN-M)pa=(M)pa(clump);(PPN-M)ia=(M)ia(indeed);(PPN-M)sihi=(M)tihi(summit,top))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ハ・ヤ・シ」(「パ」のP音がF音を経てH音に変化して「ハ」と、「イア」が「ヤ」と、「シヒ」のH音が脱落して「シ」となった)、「(小木立が・実に・大きくなったような)林」となった
(3)原ポリネシア語の「マウリ」、mauri((PPN-M)mauri=(M)mauri(a variety of totara timber valued for making canoes))が、ピジン語(およびクレオール語)の「モリ」(「マウリ」のAU音がO音に変化して「モリ」となった)、「((カヌーを造るのに適した)大木(その大木の集まり)森」となった
199 ye (1-1)(なれ-)
(1-2)なむちたち
(2)あなたたち
koutou (1-1)原ポリネシア語の「ナ・レヘ」、na-rehe((PPN-M)na=(M)na(belonging to,by);(PPN-M)rehe=(M)rehe(expert,neat-handed deft person))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ナ・レ」(「レヘ」のH音が脱落して「レ」となった)、「(熟練者(または老練者)・である(あなた))汝(なれ。尊称)」となった
(1-2)原ポリネシア語の「ナナム・チ・タ・アチ」、nanamu-ti-ta-ati((PPN-M)nanamu=(M)nanamu(flash,glitter);(PPN-M)ti=(M)ti(throw,cast);(PPN-M)ta=(M)ta(lay);(PPN-M)ati=(M)ati(descendant,clan))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ナム・チ・タチ」(「ナナム」の反復語頭が脱落して「ナム」と、「タ」のA音と「アチ」の語頭のA音が連結して「タチ」となった)、「(光を・あたりに放つ者(尊称。汝)の・お仲間が・いる)汝達」となった)
(2)原ポリネシア語の「アナ・アタ・タ・アチ」、ana-ata-ta-ati((PPN-M)ana=(M)ana(plural of definite pron. tana(his,her));(PPN-M)ata=(M)ata(gently,clearly,deliverately);(PPN-M)ta=(M)ta(lay);(PPN-M)ati=(M)ati(descendant,clan))が、ピジン語(およびクレオール語)の「アナタ・タチ」(「アナ」の語尾のA音と「アタ」の語頭のA音が連結して「アナタ」と、「タ」のA音と「アチ」の語頭のA音が連結して「タチ」となった)、「(清らかで・いらっしゃる(あなた(貴方)(尊称))の・お仲間が・いる)貴方達」となった
200 year (1)とし
(2)とし
tau (1),(2)原ポリネシア語の「タウ・シ」、tau-si((PPN-M)tau=(M)tau(season,year);(PPN-M)si=(M)ti(throw,cast))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ト・シ」(「タウ」のAU音がO音に変化して「ト」となった)、「(四季が・ある)年」となった
                                                                                                                                                                  
附録<数詞>
数詞の1から5までは、上記基礎語彙表から再掲(写真・図を除く。)しました。
No. 英語 日本語
(1)上古語
(2)東京方言
マオリ語 縄文語
01 one (1)ひと
(2)ひとつ
tahi (1)原ポリネシア語の「ピト」、pito((PPN-M)pito=(M)pito(at first))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ヒト」(「ピト」のP音がF音を経てH音に変化して「コト」となった)、「((数を数える順序の)第一)一(ひと)」となった
(2)原ポリネシア語の「ピト・ツ」、pito-tu((PPN-M)pito=(M)pito(at first);(PPN-M)tu=(M)tu(stand))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ヒト・ツ」(「ピト」のP音がF音を経てH音に変化して「ヒト」となった)、「((数を数える順序の)第一に・位置している)一つ」となった
02 two (1)ふた
(2)ふたつ
rua (1)原ポリネシア語の「プタ」、puta((PPN-M)puta=(M)puta((two armie's)battle);(M)putahi(join as two paths or streams);(M)putaihu(nostril(two holes))が、ピジン語(およびクレオール語)の「フタ」(「プタ」のP音がF音を経てH音に変化して「フタ」となった)、「(二つの軍隊に分かれて行う戦争のような)二(ふた)」となった
(2)原ポリネシア語の「プタ・ツ」、puta-tu((PPN-M)puta=(M)puta((two armies)battle);(M)putahi(join as two paths or streams);(M)putaihu(nostril(two holes));(M)tu(stand))が、ピジン語(およびクレオール語)の「フタ・ツ」(「プタ」のP音がF音を経てH音に変化して「フタ」となった)、「(二つ(の軍隊に分かれて行う戦争が)・ある)二つ」となった
03 three (1)み
(2)みっつ
toru (1),(2)原ポリネシア語の「アミ・ツツ」、ami-tutu((PPN)ami-tutu=(Hawaii)ami-kuku(a hula step with hip revolutions;like the ami-kahela except that the revolutions are smaller and faster and in groups of three))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ミ・ツツ」(「アミ」の語頭のA音が脱落して「ミ」と、「ツツ」が「ッツ」となった)、「((腰を小さく)三回振る(フラダンスの動作))三つ」となった
04 four (1)よ
(2)よっつ
wha (1)原ポリネシア語の「イオ・オツ」、io-otu((PPN-M)io=(M)io(spur,ridge,tough,hard);(PPN-M)otu=(M)otu(the part of the figurehead or of the stern-post of a canoe which prevents water from coming into a canoe))が、ピジン語(およびクレオール語の「ヨ」(「イオ」が「ヨ」となり、「オツ」が脱落した)、「((カヌーの舷側に)そそり立つ・(舳先と艫の両側の)防水板のような(四つある)四つ」となった
または原ポリネシア語の「イオ・ツフヒ」、io-tuhuhi((PPN-M)io=(M)io(tough,hard,obstinate);(PPN-M)tutuhi=(M)tuhuhi(Eugenia maire,a tree))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ヨ・ッツ」(「イオ」が「ヨ」と、「ツフヒ」のH音が脱落して「ツ」となって脱落した)、「(堅い・(4弁の花弁をもつ)フトモモのような)四つ」となった(「ツフヒ」が脱落して「ヨ」となった)
(2)原ポリネシア語の「イオ・オツ」、io-otu((PPN-M)io=(M)io(spur,ridge,tough,hard);(PPN-M)otu=(M)otu(the part of the figurehead or of the stern-post of a canoe which prevents water from coming into a canoe))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ヨッツ」(「イオ」が「ヨ」となり、「ヨオツ」から「ヨッツ」となった)、「((カヌーの舷側に)そそり立つ・(舳先と艫の両側の)防水板のような(四つある))四つ)」となった
または原ポリネシア語の「イオ・ツフヒ」、io-tuhuhi((PPN-M)io=(M)io(tough,obstinate);(PPN-M)tuhuhi=(M)tuhuhi(Eugenia maire,a tree))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ヨッツ」(「イオ」が「ヨ」となり、「ツフヒ」のH音が脱落して「ツ」となり、「ヨツ」から「ヨッツ」となった)、「(堅い・(4弁の花弁をもつ)フトモモのような)四つ」となった
05 five (1)いつ
(2)いつつ
rima (1),(2)原ポリネシア語の「イ・ツツ」、i-tutu((PPN-M)i~(M)i(ferment,turn sour);(PPN-M)tutu=(M)tutu(Coriaria arborea,a shrub))が、ピジン語(およびクレオール語)の「イツ」(「ツツ」の反復語尾が脱落して「ツ」となった)または「イツツ」、「((甘)酸っぱい(猛毒がある)・ドクウツギ(の核果のような)五つの稜がある、五つの種子に分かれる)五つ」となった
06 six (1)むつ
(2)むっつ
ono (1),(2)原ポリネシア語の「ムア・ウツ」、mua-utu((PPN-M)mua=(M)mua(of place,the front,in front);(PPN-M)utu=(M)utu(return for anything,make response))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ムツ」(「ムア」の語尾のA音が脱落して「ム」となったそのU音と「ウツ」の語頭のU音が連結して「ムツ」となった)または「ムッツ」(「ムア」の語尾のA音が脱落して「ム」となったそのU音と「ウツ」の語頭のU音が連結して「ムツ」から「ムッツ」となった)、「(数を数える基準(例えば片手)である五つの一つ)先に・進んだ(数))六つ」となった
07 seven (1)なな
(2)ななつ
whitu (1),(2)原ポリネシア語の「ナナ・アツ」、nana-atu((PPN-M)nana=(M)nana(tend carefully,nurse);(PPN-M)atu=(M)atu(to denote a direction or motion onwards))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ナナ」(「アツ」が脱落した)または「ナナツ」(「ナナ」の語尾のA音と「アツ」の語頭のA音が連結して「ナナツ」となった)、「((六つの数に)きちんと連続した・次の(数))七。七つ。」となった
08 eight (1)やつ
(2)やっつ
waru (1),(2)「イア・アツ」、ia-atu(ia=indeed,current;atu=to denote a direction or motion onwards)、「(七つの次に)流れに乗って・その先の(数。八。八つ)」(「イア」のA音と「アツ」の語頭のA音が連結して「ヤツ」となり、後に「ヤッツ」となった)
09 nine (1)ここの
(2)ここのつ
iwa (1),(2)原ポリネシア語の「コカウ・(ン)ガウ・ツ」、kokau-ngau-tu((PPN-M)KOKAU=(M)kokau(unfinished,not filled out);(PPN-M)ngau=(M)ngau(bite,hurt,attack);(PPN-M)tu=(M)tu(stand,settle))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ココ・ノ」(「コカウ」のAU音がO音に変化して「ココ」と、「(ン)ガウ」のNG音がN音に、AU音がO音に変化して「ノ」となり、「ツ」が脱落した)または「ココ・ノ・ツ」(「コカウ」のAU音がO音に変化して「ココ」と、「(ン)ガウ」のNG音がN音に、AU音がO音に変化して「ノ」となった)、「(終わり(の十)でない・(一つ)欠けている・場所にある(数))九つ」となった
10 ten (1)と
(2)とう
tekau,
ngahuru
(1),(2)原ポリネシア語の「トウ」、tou((PPM-M)tou=(M)tou(posteriors,lower end of anything,tail of a bird))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ト」(「トウ」の語尾のU音が脱落して「ト」となった)または「トウ」、「((尻尾の)最後の(数))十」となった
11 hundred (1)ひゃく
(2)ひゃく
rau (1),(2)原ポリネシア語の「ヒ・アク(ン)ガ」、hi-akunga((PPN-M)hi=(M)hi(raise,rise);(PPN-M)akunga=(M)akunga(rank and file))が、ピジン語(およびクレオール語)の「ヒャク」(「アク(ン)ガ」の名詞形語尾のNGA音が脱落して「アク」となり、「ヒ・アク」から「ヒャク」となった)、「(桁が・上がった(数))百」となった
12 thousand (1)せん
(2)せん
mano (1),(2)原ポリネシア語の「セ(ン)ガ」、senga((PPN-M)senga=(M)tenga(Adam's apple,distended))が、ピジン語(およびクレオール語)の「セン」(「セ(ン)ガ」NG音がN音に変化して「セナ」から「セン」となった)、「((百からさらに)膨らんだ(数))千」となった
13 ten thousand (1)まん
(2)まん
kotahi mano (1),(2)原ポリネシア語の「マノ」、mano((PPN-M)mano=(M)mano(thousand,indefinitely large number))が、ピジン語(およびクレオール語)の「マン」(「マノ」が「マン」となった)、「((千よりもさらに)大きな(数))万」となった

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<修正経緯>

 

1 平成18年2月1日

 103よつあしの解釈の一部、129よっつの項および数詞04の項を一部修正しました。

2 平成18年4月1日

 069つはきの項および180かしこの項を一部修正しました。

3 平成18年5月1日

 162しほの項に別解釈を追加しました。

4 平成19年2月15日

インデックスのスタイル変更に伴い、本篇のタイトル、リンクおよび奥書のスタイルの変更などの修正を行ないました。本文の実質的変更はありません。

5 平成24年7月1日

 017いぬ(犬)の項および076いぬ(寝る)の項を修正しました。

6 平成26年4月1日

 002はひ・はい(灰)の項を修正しました。

7 平成26年12月1日

 198はやしの項を一部修正しました。

8 平成28年12月15日

 144わらうの項の解釈を修正しました。

9 令和3年11月15日

 001から050までの項を修正しました。

10 令和3年12月1日

 051から100までの項を修正しました。 

11 令和3年12月15日

 101から150までの項を修正しました。

12 令和4年1月1日 

 151から200までと数詞の項を修正し、改訂版としました。  

国語篇(その九)終り


U R L:  http://www.iris.dti.ne.jp/~muken/
タイトル:  夢間草廬(むけんのこや)
       ポリネシア語で解く日本の地名・日本の古典・日本語の語源
作  者:  井上政行(夢間)
Eメール:  muken@iris.dti.ne.jp
ご 注 意:  本ホームページの内容を論文等に引用される場合は、出典を明記してください。
(記載例  出典:ポリネシア語で解く日本の地名・日本の古典・日本語の語源
http://www.iris.dti.ne.jp/~muken/timei05.htm,date of access:05/08/01 など)
 このHPの内容をそのまま、または編集してファイル、電子出版または出版物として
許可なく販売することを禁じます。
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