Averoigne


アヴェロワーニュの著名人

ガスパール・デュ・ノール
 クトゥルフ神話としてのアヴェロワーニュにおいて、もっとも神話と関連の深い人物はヴィヨンヌのガスパール・デュ・ノールでしょう。『エイボンの書』を中世フランス語版に翻訳したとされる人物。死霊術師ナテールの元弟子であり、彼自身も魔術師です。
 「イルーニュの巨人」事件を解決した人物です。「イルーニュの巨人」事件はアヴェロワーニュ史上最大の事件であると目されることから、事件関連で他作品にその名が登場することもあります。
 主な登場作品:「イルーニュの巨人」

アゼダラク司教
 クシムの司教にして妖術師でもあるアゼダラクはクトゥルフ神話の神々(特にヨグ=ソトース?)に仕えています。
 アヴェロワーニュの守護聖人でもあるアゼダラクは非常に魅力的な悪役であり、複数のアヴェロワーニュ譚の中にヴィランとして登場したり、その悪名が語られたりします。
 主な登場作品:「アゼダラクの聖性」、「アゼダラクの破滅」、「歌う炎の教団」、「アヴェロワーニュに迷い込んで」

イルーニュの巨人
 死霊術師ナテールが死体を集めて造り上げた巨人。禁断の死霊魔術によって生み出された巨人はイルーニュの廃城からヴィヨンヌを目指して進み、その途上にあった町や村に大破壊をもたらしました。その顛末は短編「イルーニュの巨人」で詳しく語られます。
 その存在感からかフォロワーも多く、複数の作品で後日談等が語られています。ドイツ軍が兵器として再利用しようとするなど、戦争に絡めて復活をもくろむ輩が多いようです。
 主な登場作品:「イルーニュの巨人」、「巨人の復活」、「穢れた地、不浄の肉」、「死者たちの骨」

リュック・ル・ショードロニエ
 クシムに住む老魔術師。クシムの司教、またヴィヨンヌの大司教からの信頼も厚い善の魔術師。ペリゴン修道院周辺で発生した「アヴェロワーニュの獣」事件の解決に力を貸した功績により、異端審問からは終生逃れたといわれています。
 後年、「イルーニュの巨人」事件の残滓にも関わります。
 主な登場作品:「アヴェロワーニュの獣」、「穢れた地、不浄の肉」


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