巴比崙の大淫婦


キーパーの言い訳。

 プレイ時間はだいたい5時間くらいです。朝7時からプレイ開始しました。
 『Tainted Legacies』収録の「The Usurpers」に触発されて作り始めたシナリオでしたが、なんだかまったく想定外の地点に着地しました。あるある。

 今回、シナリオの構造として「事件」、「現象」、「悪役」の三つがあることをプレイヤーにあらかじめ提示し、それを当てるとボーナス(1正気度ポイント、1幸運ポイント)を報酬としてもらえるというミニゲームをしました。
 キーパーとしては、演繹法が苦手なプレイヤーたちにシナリオ全体の流れを常に意識してプレイしてもらおうという計画でしたが、まったくの失敗に終わりました(笑)。特に「悪役」という項目の存在により、プレイヤーたちは登場するすべてのNPCが「悪役」なのではないかという偏執狂的な思考に陥り、キーパー側で推し進めたかった「味方を探す」という目論見の逆を行ってしまいました。
 また、目の前で起きている事象(シナリオ内の出来事)よりも、最初に提示したシナリオの構造に目が行きすぎ、澄山夫妻の護衛を買って出た新城(ダイス運が悪く死亡)と追手の分散を図った山田(ダイス運が悪くて女王の間へ直行)は別として、泰野先生宇乃は自身の生還を優先して「澄山阿紀を救出する」という単純明快な目的すらも見失ってしまったようです。もっとも、女王の間へたどり着く探索者がいなければ“巴比崙の大淫婦”は登場しない可能性があったので、「往路で目印をつけ、復路でその目印をたどる」というNGアクション(罠)にまんまとはまってくれた探索者は、キーパー的にはありがたいです(山田は単なる不幸でした)。
 今回の試みはまったくうまく機能せず、失敗に終わりました。この試みを続けるのであれば、発想を練り直して改良するか、あるいは新しい手法を考案する必要があるでしょう。
 なお、最初の質問の想定模範解答は「事件」=シナリオ全体、現象=玃(ゾ・トゥルミ=ゴ)たち、悪役=イスキリ教会でした。

【参考文献】
『闇の展覧会2』収録「王国の子ら」T.E.D.クライン
『[超図解]竹内文書』高坂和導

【素材提供サイト】
 びたちー素材館
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