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![]() プレイ時間は約5時間です。クトゥルフ神話の神格としてのバーストの凶悪さを担保するために作り始めたはずですが、なんだか想定とは少し違った地点に着地しました。 エジプト神話、日本の妖怪譚、アーサー王伝説、クトゥルフ神話を1つに束ねて作ったシナリオです。このシナリオに有味が考えたオリジナル設定はほとんどなく、既存の設定やデータ(いわゆる“あり物”)で構築されています。 失敗したエジプト展と白凰市を徘徊する恐ろしい妖怪の話を終盤にクロスさせる想定でしたが、探索者たちは予想以上に展覧会のテーマがコーンウォールになった理由の究明にこだわりました。キーパーとしては白凰民俗資料保存協会の活動として、白凰市の古譚に登場する妖怪を追ってくれるものと思い込んでいたのですが、探索者たちはテーマをコーンウォールにした理由(あるいはそのテーマが失敗であったと認める発言)を丸川教授自身の口から聞き出すことに拘泥したため、何度も丸川教授の元へ足を運び、成果を上げられずに悩んでいました。 1937年にロバート・ブロックが「The Brood of Bubastis」を発表して以降、コーンウォールにエジプトのバースト神官が流れ着いたのはクトゥルフ神話的には史実であるため、ウズラホテップが「ずーっと昔から」コーンウォールに興味を持っていたのはまったくの真実であり、その点に関して彼の信念は揺らぎません。 結局強引に(〈アイデア〉ロールをさせて)化け猫事件を追わせることにしましたが、もっと早期に判断すれば、より自然な誘導ができたのではないかと反省しています。今後に活かします。 【参考文献】 『暗黒界の悪霊』、「猫神ブバスティス」(シナリオ全般) 『The Unspeakable Oath #03』、「You Are Cordially Invited」(儀式用遊覧船のおもちゃ、ウズラホテップ) 『仏語仏文学研究』第46号、「アーサー王によるローザンヌ湖の怪猫退治とその神話的背景(『アーサー王の最初の武勲』787~794節)」(キャス・パリーグ) 『アーサー王と中世騎士団』、「門番は誰だ」(キャス・パリーグ) 『仏語仏文学研究』については地元の大学図書館まで閲覧に行きました。貴重な体験でした。 【素材提供サイト】 びたちー素材館
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