#1 帯刀 祐二
アクション1:
まず1アクション目で学校に登校します、学生ですから。
そこで月辺鈴姫と合流して意見&情報交換、できるのならば同盟を申し入れます。
その際こちらからは赤室翔彦を以前にマンションで見かけたことがあることを情報提供します。
またNo.12まであったことに対する疑問(5番目が抜けていた)も提示します。
2アクション目 第1回の召集発動場所の第1白凰ビルの3階に行きます。
此処に現れなかった12人目が訪れた痕跡がないかどうか捜します。
3アクション目 家に戻ります。同じマンションである世羅の部屋の捜索をしようと思います。その際杏里が居てくれればスムーズに進むと思われるので連絡を取って中に入れるようにします。
リアクション1:
【帯刀祐二・成否判定結果】
ロールに1回失敗しています。
「幸運のお守り」を使って失敗を成功に変える事が出来ます。
「幸運のお守り」を使うかを決めて申請してください。
アクション2:
使用します。成功に変えてください。
リアクション2:
【白凰高校】
かつて白かったであろうその外壁は、風雨に晒されて黒ずみ、所々に苔の緑が混じっている。増築された最も新しい校舎でも築15年は経過しており、程度の差はあるものの、その外見は似たり寄ったりだ。経年の風格ある第1体育館、2年前に建てられたばかりの真新しい第2体育館、屋外プール、武道館等に囲まれたグラウンド。規模こそ白凰市最大ではあるが、外観に際立つ特徴のないこの場所が県立白凰高校、現在あなたの通う学舎である。
月辺鈴姫との会談を取り付けるのは容易な事だった。昨晩交換した携帯電話を利用して呼び出すだけで良かった。非常階段の2階と3階の間の踊り場という場所と、3時限目が終わった後の短い休み時間というタイミングを指定してきたのは鈴姫の方だった。
約束の時間に約束の場所へと行くと、既に鈴姫は来ていて、あなたを待っていた。階段の手すりに両肘をつくようにしてもたれ、風に黒髪を弄ばせている。
まずカードを切ったのはあなたの方だった。招待状の欠番・5について指摘した後、下衆な勘繰りに聞こえないように軽く赤室翔彦の目撃に関する情報を付け加えた。そして出来ることなら互いに協力し合えないか、とも。
あなたの言葉を、鈴姫は黙って聞いていた。時折風に乱された髪を整える他は、目に見える反応は示さない。
カードを提示し終えたあなたは、鈴姫が手の内を明かすのを待った。しかし鈴姫は手の内を明かす事無く、その場を降りたような返答を返してきたのであった。
「正直言って、今はそういう余裕、無いんだ」
手すりに肘をついた姿勢のまま、月辺鈴姫はぼんやりとそうこぼした。
真贋不明の招待状から始まった、陵世羅にまつわるこの騒動。熱心に探求を続ける者がいる反面、鈴姫のように半信半疑で探索に身が入らない者もいる。当初から「個人の出来る範囲で」が取り決めだっただけに、これを責める事は出来ない。
しかも、鈴姫は11日の土曜日に新体操の国体選考会を控えているという。放課後は選考会の練習に費やされ、学生の身分である彼女が夜遅くまで世羅を探しに歩き回る事も出来ない。
「陵先輩は私を応援してくれていたから、先輩のためにも選考会は疎かに出来ないの。ごめんなさい」
鈴姫は小さく頭を下げると踊り場から立ち去った。
最後まで、彼女は目を合わそうとはしなかった。
【廃ビル(第1白凰ビル)】
騒動の最初の舞台となった第1白凰ビルに足を運ぶ。建設途中のまま放置された無人の建造物は、吹き抜ける風の音をもってあなたを迎えた。
昨夜の召集に現れなかった12人目の人物の痕跡を探して、埃っぽい廃ビルを歩き回る。階段についた真新しい足跡は昨日あなたたちが付けたものだ。更に、他の誰か(おそらくは地元の不良たち)が付けたと思われる足跡も幾つか見つかる。
注意深く、そして辛抱強く、あなたは足跡の判別を試みた。形や大きさの違う足跡を丹念に見分け、己の記憶力と携帯のカメラを駆使して、足跡の種類をカウントする。そして、自分でも信じられないほどの至難の壁を乗り越えて、あなたは足跡の判別をやり遂げた。
真新しい、昨日あなたたちが付けたと思われる足跡は11種類。つまり、昨夜この場に集合した人数と一致する。導き出される結論。
“No.5の人物は廃ビルには足を運んでいない”
理由、原因がどうであれ、それだけは間違いない。
(ロールに1回成功しています)
【自宅・マンション】
陵世羅の部屋を探索しようと思い、自宅へ戻る。世羅の部屋の入り口は施錠されているであろうから、鍵を持っていると思われる人物、彼女の妹・杏里に連絡を取ってみる。しかし杏里の携帯電話は留守番電話になっており、連絡は取れない。
【出題】
陵杏里に連絡は取れませんでした。このまま世羅の部屋を訪れてもかまいませんし、行動を決めなおしてもかまいません。
3アクション目の行動を決定して申請してください。
アクション3:
3アクション目の再申請をします。
当初の予定通り世羅の部屋に行きます。鍵がないでしょうから管理人室にて鍵を借ります。陵さんに貸していた本を返してもらいたいからとか適当な理由を付けて。その際管理人同伴でも構いません。
以上宜しくお願いします。
リアクション3:
【陵世羅のマンション】
ドアノブを捻ると、カチャと音がして抵抗なく扉が開く。鍵がかかっていないらしい。先客でもいるのか? 部屋の奥に向かって声を掛けると、慌てた様子で一人の男性が姿を現す。茶色のスーツを着た赤室翔彦だった。
「労災の手続きなど、まだ整理の終わらない事があってね。会社として陵君の部屋はそのまま保存してもらっているんだよ、うん。会社としてね」
少し慌てた様子でまくし立てるように説明すると、翔彦は荷物をまとめて玄関へと出てくる。
「ちょうど出ようと思っていた所なんだ。鍵を閉めるので、済まないが君も出てくれるかい?」
翔彦はあなたを押し出すようにして玄関から出すと、自らも出て扉に鍵を閉める。そしてあなたからの問いは受け付けないとばかりに「では失礼するよ」と言い残してエレベータに飛び乗ってしまう。
何やらただならぬ様子を感じながらも、あなたは翔彦を見送るしかなかった。
しかし、翔彦はきっと気付いていないのだろう。自分が上手くやりおおせたと考えているのであろう。書類鞄の影に隠した「それ」を見咎められたとは思っていないのだろう。
彼が必死になって隠し、持ち出した2冊の書物。その所有者が彼自身なのか、それとも世羅なのかはまだ分からない。しかし、明らかに彼は何かをあなたの目から隠したかった。それだけは間違いない。
(ロールに1回成功しています)