第2回 情報開示





 プレイヤーの皆さんは今回のアクションに対するリアクションで知り得た情報を開示してください。方法はこの発言に対するコメント(RE:)の形でお願いします。

 手に入れた情報、気になった出来事、出会ったNPCとその素性等、なんでも結構です。
 最低一つは情報を開示して下さい。



帯刀 祐二
 こんな事態に巻き込まれなければ別に気にもとめなかったであろう、学校で一つの噂が流れていた。
「夜間に万座殿にたむろする不良グループの何人かが行方不明となる事件が連続して起こっている。消えた不良たちは最後に目撃された際、若い女性が一緒に歩いていた・・・」
 しかもどうやら行方不明事件は事実であるらしく、無人区画の多いB12区画やそれに通じる地下道での目撃が最後と言う。
 B12区画は当然ながら事故現場のB13の隣だ故にこんな噂がまことしやかに囁かれる。
“崩落事故で行方不明になった女が、若い男を死出の道連れにしているのだ”
 やはり世羅さんの事と何か関係があるのだろうか?

 クサカベ、
 水晶、
 結晶化・・・

 一介の高校生には少々手に余る。常識外の事態を目の前で繰り広げた赤室氏、あんな事態を見せられて月辺先輩は大丈夫だろうか? 明日大会なのに・・・



出羽 清虎
 朝は日課のロクスケのための餌を置きに行く。昨晩持ってきた白米&鯖缶は綺麗に平らげられていたようだ。よかった。
 しかし9月9日朝に杏里さんと共に野良猫ロクスケにあげた餌の鯵の干物が、一日たってもロクスケや他の野良猫たちも口にしていないまま放置してあるという不思議な現象が起きている。
 ロクスケはまー解るけど、他の野良猫・野良犬・カラスが口を付けないという事に不安を覚える。どこかで調べてもらった方がいいかな?

 昼から世羅さんの妹・杏里さんが勤めているというブティック「キルケゴール」をたずねに行く途中、英東児さんと一緒になり共に向う。
 ・・・しかしそこで知った事は『杏里さんは二年前に交通事故で亡くなっている』という事実・・・。いったいどうなってるんだ! しかし、自分の目の前に広がった不思議な出来事は、自分の好奇心を刺激する面白そうなことばかり。因果な性格だよな〜。

 しかしそんな自分の甘い気持ちを打ち砕くように、夜の集合場所で赤室さんが奇怪な死(?)を遂げる。

 ・・・恐ろしい、なんて恐ろしいんだ! ありえないそんな事ありえない! 人の体があんな風に! あんな風に!!
 赤室さんが言っていた「全て罠だったんだ!! 水晶を誤って使うと」もう後戻りはできない・・・

 胸騒ぎがする・・・ざわざわ、と・・・



長内 香織
 巧美と言う少女と、エーリッヒと言うお爺さん。
 なぜだか、心に引っ掛かる2人。
 世羅さんとは、何の関わりがあるとも思えないのに。
 だから、図書館で調べてみた。
 オーゼイユ街。
 ムトゥーラ。
 雲の帳。
 何も判らなかった。

 白凰高校へも行ってみた。
 久しぶりに訪れた母校。
 巧美は、そこにいた。
 でも。
 彼女は、昨日文化ホールへは行っていないと言う。
 辻褄が合わない。
「こんな所で時間を無駄にしていて良いの?」
 立ち去り際に私の耳元で囁いたのは、巧美?
 ぞっとするような笑みを浮かべていたのは、錯覚?

 そして。
 赤室さんが、死んだ。
 招待状の番号から行くと、次は私だろうか?
 ・・・笑えない冗談だ。
 今夜は眠れそうもない。

 それにしても。
 廃ビルに来なかった柚織ちゃんの事が、気に掛かる。
 あの娘が「あんな場面」を見ずに済んだことは、幸いだけど。

 水晶の首飾り。
 何となく、幸運のお守りのように思っていた。
 でも。
 私なりに、調べてみる必要がありそうな気がする。



鈴原 志郎
 開発メンバー中生き残りの一人、日下部矢尋。
 彼に会ってみる必要があると思った。
 事故について聞くだけでない。
 陵世羅との関わりから、彼がNo.5だろうと思ったからだ。
 聞く限り、出身だけでなく実力で若くして開発チームのリーダーに抜擢されたと言うエリートで、現在は事故の後処理に忙殺されているということから、なかなか会えないのでは思ったが、オフィスに直接行ってみて、杞憂に終わった。
 思ったよりあっさり会えた矢尋は、ある意味予想通りのエリートだが、思っていたよりしたたかな一面も持っていた。話していて、陵との微妙な関係を感じさせたが、それゆえか彼も調査に参加することになった。後は知っての通りだ。
 仮に彼が参加しなくても、水晶だけでも入手できればと思ったが、これはうまくいかなくて良かったかもしれない。赤室の最期を見てしまった今となっては・・・。
 考えたいことは多々あるが、今必要なのは、一杯の酒と睡眠だ。うちで一番強い酒をやって寝ることにしよう。あとは明日の朝起きてからだ。

 水晶になって砕けてさえいなければ、の話だが。



英 東児
 なんて1日だ。陵世羅からの手紙の真贋を調べていたら、とんでもないものにぶち当たっちまった。
 生物に近い性質を持つ水晶、2年前に死亡していた陵杏里、水晶化した赤室翔彦。
 自分で見聞きしなければ信じられないことばかりだ。
 不謹慎かもしれないが興奮している。新聞記者になってはじめてのことだ。

 だが、こんなに恐ろしい思いをしてるのもはじめてだ。
 赤室のアレは、やっぱりあの水晶が原因なのか?
 だとしたら手紙の主はとんだブラック・ユーモアの持ち主だ。何が幸運のお守りだ。
 次に水晶になるのは・・・。くそっ、考えてもどうにもならないことは考えるな、英東児。

 それよりも今後のことだ。
 あの手紙にまつわる事件は異常だ。手を引いたほうがいいのは分かっている。
 だが、それと同じくらい面白い。取材のしがいもクサカベに牛耳られてる白凰日報の仕事とは比べ物にならない。
 記事には出来ないがそんなことは糞喰らえ、毒喰らわば皿まで、だ。

 しかし、人間が水晶にねえ・・・、巳堂英一はなんて説明するのかな?



久遠 奨
 最近どうも判らないことが多い。
 過去の記憶を辿るため昔の友人に電話を掛けてみる。
 どうやら日下部矢尋と陵世羅は昔、付き合っていたらしい。
 なるほど。よくよく思い出してみれば当時からそのような気配はあった。
 ということは二人は別れてからも同じチームで仕事をしていたのか。
 礼を言って電話を切り、ソファーに体を沈めた。
 考えをまとめようとして手を組もうとしたが、何故かそれが出来ない。
 見てみると、両手の指が小刻みに震えている。
 嫉妬? そんなはずは無い。
 認めない。