#2a 帯刀 祐二
アクション1:
1アクション目 学校に行きます、高校生ですからw
例によって月辺鈴姫と接触を持ちます。そして昨日の赤室の怪しい行動(世羅の部屋から本を持ち出した&合い鍵を持っていた)ことを報告します。
「大会前だし月辺先輩動けないでしょ? 調べたいことがあれば俺が代わりに調べるよ。陵さんの生死とかには関係なくどうも彼女絡みで何かおかしな事が起こってるのは確かなようだから、調べてみるつもり。どうせ暇だし。何か気になることがあったら言ってください」
と彼女に伝えておきます。
2アクション目 またもや学校で調べものです。学生ですからw
世羅はこの学校の卒業生と言うことですから、彼女の記録を調べます。卒業アルバム、文集、住所録、OB名簿その他・・・また彼女の妹である杏里もこの学校出身かも知れないのでそれについても調べます。世羅の記録を調べるに当たっては彼女の妹の存在を匂わす物がないかどうかを気にしつつ調べます。
3アクション目 杏里の働くブティックに行ってみます。
そこで赤室の怪しい行動(世羅の部屋から本を持ち出した&合い鍵を持っていた)ことを報告します。また、世間話をしながら杏里の出身校とか聞いてみます。
以上です、遅くなって申し訳ない。多分ラスト申告ですね(^^ゞ
リアクション1:
【白凰高校】
過去の卒業アルバムや生徒名簿は図書室の一角に収められていた。
調べて見ると、なるほど、陵世羅の顔も見つかる。今より幾分古臭いデザインではあるが、白凰高校の白いセーラー服を着た世羅がアルバムの中で笑っていた。周りを圧倒する華やかさをこの時分から持っており、特にインターハイで優勝した時の写真には、見た事の無いほどのまぶしい笑顔を浮かべた世羅が写っていた。この学年の主役は間違いなく世羅であり、重要イベントのほとんどでメインを飾っている。
片や陵杏里は2年後のアルバムから登場するが、こちらはまったくと言って良いほど目立っていない。その他大勢を構成する中の一人であり、図書委員と裁縫クラブの集合写真にその姿を見つけるのが精一杯だ。姉・世羅とは1年しか在学期間の重なりが無いが、姉妹が一緒に写った写真は一枚も無かった。
あなたはアルバムを棚に戻し、図書室を去る。
「知ってるか、あの噂?」
アルバムを棚に戻しに行った時に耳に入ってきたのは、ひそめられた声で語られる噂話だった。
最近、夜間に万座殿にたむろする不良グループの何人かが行方不明となる事件が連続して起こっているのだという。
行方不明となる直前の不良学生たちが見かけられたのは、決まって無人区画の多いB12区画やそれに通じる地下道となっており、当然連想は隣接するB13区画で発生した死亡事故に及ぶ。
消えた不良たちが最後に目撃された際、若い女性が一緒に歩いていたという証言もあり、ゴシップ好きの若者の間ではこう噂されていた。
“崩落事故で行方不明になった女が、若い男を死出の道連れにしているのだ”、と。
警察も動いているらしいが、未だ崩落の危険性があるB13区画に大量の捜査員を派遣する事に二の足を踏んでおり、誤って地盤の裂け目に落ち込んで二次災害を起こしたくないという思惑から、捜査は遅々として進んでいない。
道連れ云々、警察の捜査云々は眉唾としても、不良学生が行方不明になっているのは事実らしく、それに正体不明の女性が関わっている事には興味を引かれる。この怪談じみた噂に少しでも真実が混じっているのだとしたら・・・? 調べてみる価値はある。
(ロールに1回成功しています)
【白凰高校】
放課後、部活動を開始した生徒たちを横目に、あなたは第2体育館へ足を向ける。
第2体育館の盛況ぶりは今に始まった事ではない。部活動で使う生徒はもちろん、体育館脇のドリンクコーナーを利用する生徒たちも頻繁に足を運ぶ。
前記以外の目的で集まる輩もいる。例えば、国体選考会を控えた新体操部が連日、熱の入った練習をしていれば、暇で物見高い生徒たちが集まるのも無理はない。全国レベルの実力者であり、校内でも指折りの美少女とされる月辺鈴姫が練習するとあっては、その盛況振りには更に拍車がかかるというものだ。
窓から中を窺うと、折りしも鈴姫が練習の演技に入るところだった。白とライムグリーンのレオタードを着た鈴姫が演技場に現れると、見物の生徒たちが少しざわめく。長い髪をポニーテールにまとめ、手にはリボンを携えている。
音楽が始まり、鈴姫の身体が躍動した。
曲に合わせて演技をする鈴姫の身体は、レオタードによってそのスレンダーさが強調され、まるで高山を駆け回るカモシカのようにしなやかだ。リボンが、まるで意思あるもののように鈴姫の周りを舞い、その光景は幻想的ですらある。
言葉を忘れて演技に見入る野次馬たちの前で鈴姫の演技は続き、やがて曲のクライマックス部分で、体育館の天井めがけて高くリボンを投げ上げる。投げたリボンが落下してくるまでの短い間に、鈴姫の身体がくるくると床を転がり、跳ね、演技場の対角線をなぞるようにして移動していく。
空中で弧を描いたリボンが鈴姫めがけて落下してくるが、それをキャッチするにはあまりにも余裕のないタイミングだと思われた。しかし―――
鈴姫がスッと背を伸ばして立ち上がったその瞬間、まるで磁石のN極がS極に引かれるかのように、リボンの柄は差し出された鈴姫の右手に収まった。それは、素人目にも高難度と分かる技が、完璧に決まった瞬間だった。
そしてその瞬間と同調するかのように、あなたの幸運のお守りについた水晶が激しく明滅した。まるで、鈴姫の妙技の成功を後押しするかのように。いや、妙技の成功をもたらした「何か」の力に同調反応を示すかのように。
少なからず驚愕したあなたが見つめても、もう水晶が激しく明滅する気配はなかった。それはまた、静かに息づくだけの鉱石に変わっていた。
曲の終わりと共に、まるで夢から覚めたかのように、体育館内外から小さな拍手が起こる。顧問の教師やコーチからの絶賛をにこりとした笑みで受け流した鈴姫の元に、後輩たちが駆け寄って手に手にタオルやドリンクを差し出している。その内のタオルだけを受け取ると、鈴姫は演技場を出て、汗を拭った。
呆けたように演技に見入っていたあなたに気づいたのか、首にタオルをかけた鈴姫が窓際に近付いてくる。一同の視線が鈴姫の一挙手一投足に集まり、やがてその視線はあなたに集中した。正確には、あなたの目の前に立った鈴姫に、だが。
「・・・例の件、でしょ?」
首筋を流れる汗をタオルで拭いながら、鈴姫が小声で尋ねてくる。頷いたあなたを見ると、
「ごめん、練習抜けられないの。もう少し待っていられる?」
と言葉を継ぐ。再び頷いたあなたを見ると、同じようにコクリと頷き返して、鈴姫は部活動へと戻っていった。
そんなレオタードの後ろ姿を見送ったあなたは、色々な感情がない交ぜになって向けられる複数の視線に耐え切れず、第2体育館から離れた場所で鈴姫を待つことにしたのだった。
やがて日が落ちかけた頃、制服に着替え、スポーツバッグを手にした鈴姫が第2体育館から出てきた。何気ない風で部員仲間と別れ、あなたの元へと歩いてくる。
「お待たせ。ジュースくらい奢るわ」
顎で体育館脇のドリンクコーナーを指し示し、先立ってスタスタと歩いていく。先の言葉通りあなたのためにジュースを買い、自分用にもスポーツドリンクを買った。ドリンクコーナーに設えられた安物のベンチに座って、鈴姫はカップに口をつける。ようやく用件を切り出せそうだ。
あなたは昨夜の赤室翔彦の行動と、気になる事があるのなら自分が代わりに調べておく旨を鈴姫に伝える。鈴姫はスポーツドリンクを飲みながらあなたの話を聞いていたが、あなたの方を見ようとはしなかった。あなたが言葉を切った後たっぷりと時間を空けてから、ベンチから立ち上がった鈴姫はスポーツバッグを担ぎなおしてあなたに背を向けた。その姿勢のまま次の言葉を継ぐ。
「昨日も言ったけど、他の事を考えている余裕、無いのよ。少なくとも明日の大会が終わるまでは」
国体選考会の本番は明日の夜に行われる。直前に迫った大舞台に鈴姫の緊張は頂点に達している。彼女の中に大会以外の要素を求めるのは―――酷だ。
飲み終えたスポーツドリンクのカップをゴミ箱へと投げ入れ、鈴姫は歩み去る。振り返る事無く、最後にこう付け加えて。
「帯刀くんも、もう私に構わないで良いよ」
(ロールに1回成功しています)
【3AP目】
赤室翔彦によって「召集」がかけられています。
「召集」に参加するか、自分の【召集】ポイントを消費して「召集拒否」するかを決定して申請してください。
アクション2:
召集に応じます。虎の子の1ポイントを此処で消費するわけに生きませんから。
リアクション2:
召集参加。
