#3 久遠 奨
アクション1:
1アクション目=過去の友人達に連絡をとります。
陵世羅とその家族について知っていそうな友人に連絡をとり、陵杏里とはどういう姉妹だったか、何か二人の間に事件や問題は無かったかを聞きます。
自分が知らないであれば陵世羅の実家の住所も聞いておきます。
2アクション目=昼休みくらいを狙って株式会社クサカベに日下部矢尋に会いに行きます。
そういえば昔飲み会で会ったことがある、自分は陵世羅は死んだと思っているのでその確証が欲しいなど、言いながら雑談を交えつつ事故の様子を聞きます。
また、去りぎわに「飲み会の当時二人は付き合っていたとは気付かなかった」と言うことを言い、日下部の反応を確かめます。
3アクション目=陵世羅が行方不明になった崩落事故現場を調べに行きます。
懐中電灯を用意して、赤室氏の痕跡がないか調べに行きます。
また、水晶に関係するものがないか調べてみます。
リアクション1:
【世羅と杏里】
あなたは陵世羅とその家族について知っていそうな友人に連絡をとる。幼い頃からの知り合いであると紹介された女性がいたはずだ。記憶を手繰り寄せてその名前を携帯電話のメモリーに探しながら、この所、世羅に紹介された彼女の友人たちに電話を掛け捲っている自分に気付く。正直みっともない行動だとは思うが、昨晩の事態を思えば格好なんて構っていられないのも事実だ。
―――あった。メモリーに見つけた番号を呼び出し、電話をかける。
電話に出た女性―――世羅の昔馴染み―――との最初の挨拶は、昨日電話をかけた学生時代の友人に対するものを倣うかのようであった。一通り沈鬱な挨拶を交わしてから、あなたは本題を切り出す。
世羅と杏里の陵姉妹は幼い頃から好対照な姉妹だったようだ。仲の良い姉妹であったが、活発な世羅とは対照的に杏里は引っ込み思案で、遊びに誘っても首を横に振って家に閉じこもる事が多かったと言う。最初は強引にでも外に連れ出していた世羅ではあったが、やがて困ったような笑顔を浮かべて「杏里は・・・良いんだよ」と言って諦めた風を見せるようになった。それでも姉妹の仲が険悪になった様子はなく、世羅は杏里を可愛がり、杏里は世羅を慕っていたようだ。
就職から程なくして世羅は一人暮らしを始め、万座区の住宅街の一角にある実家には彼女らの両親と杏里が三人で暮らすようになる。とは言え、距離的に近い位置に住んでいる世羅はちょくちょく実家に顔を出し、家族仲は悪くなかったようだ。
少なくとも、2年前までは。
最後に世羅の実家の住所を教えてもらい、あなたは電話を切る。新駅前とは離れた閑静な住宅街に位置すると思われるこの住所なら、地図で調べれば苦もなく見つけ出す事が出来るだろう。
【K3ビル・株式会社クサカベ】
様々な施設が立ち並ぶ新駅前でも際立つその威容。光を反射するミラーガラスによって、あたかも自身から光を放っているかのように見える高層ビルが、新駅前のシンボル、株式会社クサカベの本社ビル「K3ビル」である。
エントランスホールの受付には、案内役の女性が2人座っており、愛想良く訪問客を担当部署へと誘導している。忙しく上下する3つのエレベーターはそれぞれが一人ずつのエレベーターガールによって運用されており、来訪客を効率よく目的の階へと運ぶ見事な手際と連携を見せている。紺色の制服を来たガードマンが入り口の両脇に立っており、3人目のガードマンはホールを巡回しながら訪問客の対応をしている。
受付嬢に名を名乗り日下部矢尋に面会したい旨を告げたが、返答は以下のものだった。
「大変申し訳ございませんが、第13期開発担当の日下部は外出しております。帰社は夕方以降になりますので、お待ちになるよりは出直していただけたらと思うのですが」
【出題】
日下部矢尋は不在であるため、2アクション目の行動を決め直して申請してください。
また3アクション目の行動を「日下部矢尋に会いに行く」に変えても構いません。3アクション目の行動を変更するかも合わせて申請してください。
※プレイヤーの都合により、ここで久遠奨はリタイヤです。