第4回 情報開示





 プレイヤーの皆さんは今回のアクションに対するリアクションで知り得た情報を開示してください。方法はこの発言に対するコメント(RE:)の形でお願いします。

 手に入れた情報、気になった出来事、出会ったNPCとその素性等、なんでも結構です。
 最低一つは情報を開示して下さい。

 尚、今回が情報開示の最終回となります。



英 東児
 世羅は上機嫌だ。世羅の横顔を見ながら今日のことを思い出す。

 迂闊だった。
 あそこまで巳堂英一に警戒、いや敵意を持たれてしまうとは。
 いや、そうでもないか。
 彼から見れば、俺の行為は裏切り以外の何物でもないのだから。
 『僕には僕の協力者』、か。
 好奇心にかまけて自分の置かれた状況を忘れるのは、今に始まったことじゃないが、今日は今迄で一番危なかった。
 もう大学には顔を出せないな。
 どうやら“僕の協力者”は、俺のことが御気に召さないらしい。

 世羅は上機嫌だ。
 このまま計画通りにいけばいいのだが・・・。



出羽 清虎
 赤室さんのマンションへ行ってみる。世羅さんと抱き合う二人の写真と、赤室さんの奥さんには不釣合いなイヤリング、そして男性の一人暮らしとは思えないような綺麗に整頓された部屋・・・彼女は未だにこの部屋にきているのかも??

 世羅さんのマンションにも行ってみるが他の同盟者から聞いていた通りにコルクボードには「雲を呼ぶ声」の赤い文字・・・そして苑原柚織さんが砕けてしまったという話を聞いた・・・

 まだ終わりじゃないぜ!! 今が踏ん張りどころ、絶ッ対ッにッ諦めないぜ!!



帯刀 祐二
 どうしてみんな信じてくれないんだろう?
 僕が今も生きていることが何よりの証拠だというのに。
 また一つの命が消えたようだ、救いの手は届かなかった。
 でも僕は救われた、生きる意味を見つけた。
 世羅さんが教えてくれた、与えてくれた。
 みんなを集めなければ、この場所に・・・



長内 香織
 柚織が死んだ。

「本物の世羅さんの為に、歌いたい」
 そう言う彼女を、止める事は出来なかった。
 彼女が最後に歌った、魂を振るわせる歌。
 彼女は、「本物の」世羅さんを見つける事が出来ただろうか。
 少なくとも、彼女にとってこの結末は本望だったと信じたい。

 残された私が、為すべき事は決まっている。
 この、落とし前だけは付ける。
 それが、私にとってのケジメだから。



鈴原 志郎
 とにかく、情報が少なすぎる。
 何かの手掛かりでもと、藁にもすがる思いで二冊の書籍について調べる。
 結局、わかったのは、二冊とも言うなればろくでもないいわく有りの代物だと言うこと。それを裏付けるでもするかのごとく、それ以上の情報は出てこない。
「誰の趣味でこんな本揃えてやがるんだ、この大学は」
 忌々しげにつぶやき、調査を打ち切る。

 柚織の歌唱はすばらしかった。
 だが、今となってはそこに何の意味も見出せない。
 本物の世羅のために歌う、と言った。
 果たして、それは届いたのか、それすらも叶わなかったのならば、あまりに彼女が哀れだ・・・
 ホールからの帰途、そんなことを取りとめもなく考えてしまう。
 結局、時間だけが過ぎ、犠牲者が増えて行くだけ。
 このままでは、いずれ自分も・・・。
 そんなことは認められない。何か、何か打つ手はないのか。