キーパーの言い訳。
黄色い壁で、生活感は無いのに保存状態の良い廃屋。その不条理な恐怖は、それなりに描けたような気がします。一切の説明を排したのも、意図的です。事情が判らない故に、不条理感が増すと考えました。
百蔵庵と、そこに封じられた(と思しき)存在。
燃え落ちる時に消えていた黒い文字と、囁かれ続ける噂。
百蔵庵の怪異は、続いている。
……とB級ホラー的なオチですが、好きなモンで(^_^;
舞台を廃屋=心霊スポットにしたので、大好きな某「呪いの○○○シリーズ」を髣髴とさせるキャラを作成してもらいました。
カール=フリッツ・ケンネンベルク
そこでドイツ人かよ!?(笑)
流石に百戦錬磨の強者、想像の斜め上を行くキャラでした。
怪奇モノにも造詣が深いプレイヤーなので、ツボをキチンと押さえてくれてます。
今回の“グレゴール・ザムザ”は、まさしく彼でしょう(笑)
木原 正流
情報を精査し、積み重ねる。
堅実なプレイスタイルは、揺るぎありません。
その結果、百蔵庵の不条理さが浮かび上がる展開は、キーパーとして有難い限りでした。
今回の“目撃者”に、位置付けられるキャラ。
古藤 良彦
恐怖映像関係者で、しかもカメラマン。
そんな設定に、妙に納得してプレイしてもらった気がします。
「助けよやよや」と言う歴史的仮名遣い(?)も、我等の伝統です(笑)
今回の“記録者”、に当たるキャラでしょう。
稲村 宜保夫
今時の若者、全開なキャラでした。
口癖の「パネェっス!」が、次のプレイに伝染するほどの威力です(笑)
「いっそ気絶させてくれ」も、隠れた名言だと思います。
今回の“体験者”、と呼ぶべきキャラ。
基本的に百蔵庵を訪れたら、ラストまで一直線のシナリオです。怪奇現象が頻発しますが、恐怖映像の関係者と言う事で、プレイヤー諸氏が勢い良く突っ走ってくれました。毎度の事ながら、大いに感謝です。
いつの日か、新たな百蔵庵の物語を紡げたら、と思います。
(キーパー:へむれん)
プレイヤーの言い訳。
プレイ時間は約3時間でした。これくらいの時間で収まると、音声→テキストの書き起こしが楽で助かります。
私にとって貴重な「年に何度もない探索者をプレイする機会」なので、キャラクター造形のためにカフカの『変身』を読んで備えました。ご覧のとおり、カフカの世界とはまったく相容れないヘンなキャラクターになってしまいましたが(いつものこと)。
私が“目目連の邪悪な親戚”と名付けた二階の多眼の存在は、「不浄のキノコ(『マレウス・モンストロルム』101ページ)」の近縁種であるオリジナルの神話的存在“異界のカビ”百蔵庵主(ひゃくぞうあんしゅ、下級の独立種族)とのこと。私があと30回シナリオを作ったとしても登場することのない神話的存在なので、他キーパーの目の付け所には毎度新鮮な驚きがあります。
私のカフカは死んでしまいましたが、残された百蔵庵の謎がいつかHAL企画の面々によって解き明かされる話もプレイしてみたいです(催促)。その時までに、ドストエフスキーあたりを読んでおかないと。
(プレイヤー&リプレイ作成:有味 風)
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