目録113:萌え絵で巡る! クトゥルー世界の歩き方 萌え絵で巡る! クトゥルー世界の歩き方
刊行年:2011年 出版社:
三才ブックス
定価:1,500円 著者:クトゥルー神話事典制作委員会
監修:森瀬 繚
収録作品:−

スミス: この物件の担当はこちらの時空ですの。
ヴァレリィ: うをぅ! スミスちゃん、久しぶりー! 有味くんは?
スミス: オーナーは職場放棄ですわ。困ったものですの。
ヴァレリィ: 困ったものだねぇ。
スミス: さて、本書は目録84でオーナーがズタズタに引き裂いた『萌え萌えクトゥルー神話事典』の続編と位置づけられるものらしいですわ。今回は主にクトゥルー神話に関連する地名についての解説がなされていますの。
ヴァレリィ: 相変わらず解説は本格的だね。有味くん的には「萌え絵はいらないので、そのスペースの分、解説を増やしてほしい」とコンセプトを真っ向から唐竹割りみたいなことを言うと思う。でも、クトゥルー神話の地名解説で一冊の本を売ろうというのはあまりにも勝算に乏しいことは、シロートのヴァレリィたんでも分かります。
スミス: 本書は内容の半分を絵に負っているので、そこはしっかりとしてほしかった点ですわ。「クトゥルー神話に詳しい絵師を大量に連れて来い」というのは無理難題かもしれませんが、そこは監修部門がシビアに目を光らせるべきだと思いますの。具体的に言うと「グハーン断章」のイラストは「点の集合からなる奇妙な象形文字」をしっかりと描かせるべきですわ。ここは妥協してはいけない場所だと思いますの。
ヴァレリィ: 特別企画のTRPGプレイレポートも短すぎて内容を伝えられていないので、逆に混乱をまねくだけのような気がするね。つまり、蛇足、いらねー。参加プレイヤーは面白い面子なので場所をあらためて発表して欲しいよ。巻末の関連作品一覧は凄く便利。



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