目録159:魔空零戦隊 魔空零戦隊
刊行年:2014年 出版社:創土社 定価:1,000円 著者:菊地 秀行
収録作品:−

ヴァレリィ: ついにうちの物件扱いかよ。
有味: さすがに実力のある作者だけあって、小説としては結構面白い。が、まぁ、クトゥルフとしてはゴミ。
ヴァレリィ: またアンタ、敵作るよ。
有味: 何度も言うようにオレはゲーマーなので、要するに『マレウス・モンストロルム』に載るような設定がないと満足できないのです。ついでに、これも何度も言うように、オレは架空戦記モノには微塵も興味がないので、オレの中でこの「クトゥルー戦記」なる一連の作品群を大切にする気にはならないんだよね。とりあえず、今回で陸海空と揃ったので、このシリーズは終了してほしい。
ヴァレリィ: でもこの作者のクトゥルフ宇宙には一貫性らしきものも見えるから、そこは尊重すべきだと思うよ。
有味: それに関してはそのとおり。ただ、オレの中のクトゥルフ宇宙とは寸毫も交わらないのでゴミと切って捨てるのだよ。とりあえず、この本に千円は払ったので千円分の文句をつける権利はあるので。
ヴァレリィ: 文句つけるくらいなら読まなければいいのに、というのは終末同盟では通じないんだよね?
有味: そう。読んだからこそ、金を払ったからこそ全力で文句を言えるのだ。菊地先生、「クトゥルー戦記」三部作、お疲れ様でした。びっくりするほど価値のない三冊でした。



目録16へ戻る