目録271:クトゥルー VS 悪役令嬢 クトゥルー VS 悪役令嬢
刊行年:2025年 出版社:青心社 定価:770円 著者:新熊 昇、他
収録作品:「アルゴスの姉妹」、「グレイス・カーバンクル嬢の冒険」、「イクチの記憶」、他

有味: いくら流行りとはいえ、商業で悪役令嬢とクトゥルーを絡めるのはこのシリーズくらいだから、それは評価しても良いのかも。書名に則するらしき6作品が収録された短編集。
ヴァレリィ: ……なんか、悪役令嬢じゃないよね。みんな。
有味: 悪役令嬢モノってトラックに轢かれて転生するみたいな前提がないと単なるクソッタレな話になっちゃうと思うので、そこから書くと、もう紙幅が足らなくなるんだろうな。さらにクトゥルーという縛りがあるので、作品クオリティを維持するのはなかなかに難しいと思われる。
ヴァレリィ: 本邦神話作家の重鎮、新熊昇氏の遺作も収録されているね。それについてはご冥福を祈るとして、新熊氏の作品は完成稿だったのかな? 氏の「 後宮 (ハーレム) のアルハザード」含め、なんか全体的に校正が圧倒的に足りていないよね。かなりクリティカルな部分に複数個所タイポがあるので、作者はガッカリしているんじゃないかな。
有味: 残念ではあるが、いつものクオリティ。苦しい軛を外して、普通のクトゥルー神話を募集してみたらいかがであろうか?



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