目録32:緑の幻影 緑の幻影
刊行年:1999年 出版社:出版芸術社 定価:1,800円 著者:倉阪 鬼一郎
収録作品:−

ヴァレリィ: にゃはー、倉阪鬼一郎の長編だよ。
有味: ……また難敵ばかりを選んでいるね、ヴァレリィ。
ヴァレリィ: むむ、そんな事はないです。雑誌の投稿者の謎を端に発した夢幻の暗黒怪奇(回帰)譚。
有味: むむ、上手くまとめましたね。オレは内容サッパリ忘れてたので、最近読み直しました。
ヴァレリィ: ダメですなー。未熟者とはいえ、それでは識者を名乗る資格はないね、有味くん。
有味: ぐ……ゲリラ的看護婦のクセに知った風な口を。では君の感想を聞かせてもらおうか。
ヴァレリィ: ……。
有味: ……ヴァレリィ?
ヴァレリィ: ぐうぐう。
有味: 寝てんのかよ!
ヴァレリィ: だって難しいよ〜。
有味: 仕方のないゲリラ的看護婦ですなー(勝ち誇った笑み( ̄ー ̄)ニヤリ)。シーン切り替えが唐突だったり曖昧だったりして、小説中の夢と現の境をあやふやにしているあたりは著者の狙い通りなのだろう。カラクリを分かっていて読むと、初読の際とは違う面白さがある。
ヴァレリィ: 『暗く静かなるもの』にネタをパクってるね。
有味: パクったとさえ言えないが、ギミックを借りてます。分かる人には一発で分かる。「だから、azとか変な単語が入っていたんです(作中より引用)」



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