目録41:邪神帝国 邪神帝国
刊行年:1999年 出版社:早川書房 定価:各640円 著者:朝松 健
収録作品:「ヨス=トラゴンの仮面」「狂気大陸」「夜の子の宴」、他

ヴァレリィ: 拙者、ギター侍じゃ。
有味: ……流行ネタは廃れると後がイタイぞ。
ヴァレリィ: 〜♪。「私、朝松健。国内屈指の神話作家。ナチスドイツに切り裂きジャック、ルーマニアの、吸血鬼。色んな知識を神話に混ぜて、クロスオーバー、歴史の裏の邪教の陰謀暴きます」って言うじゃない……
有味: でもアンタの書く神話作品、ほとんどが面白くないですから! 残念!
ヴァレリィ: 神話作家の第一人者は駄作量産の第一人者、斬り!!
有味: ……怖いモノ知らずだよな、オレら。
ヴァレリィ: では何事もなかったかのように感想など、どうぞ。
有味: ヒトラーや切り裂きジャックなどに関する氏の造詣の深さには感服するが、それを神話と混ぜたところで必ずしも面白くなる訳ではない、という事。
ヴァレリィ: またしてもバッサリだね。
有味: 以前読んだ時は結構面白かった覚えがあったんだけど、読み返してみたらトホホなポイントばかり目立って……。
ヴァレリィ: 一応イチオシ作品を聞いておきますよ?
有味: 「キガントマキア1945」。海底を追跡してくる銀鱗赤眼のダゴンはビジュアル的に新鮮だった。最後に流暢なドイツ語を話してしまう辺りがトホホ・ポイントだが。
ヴァレリィ: 朝松氏はそういうポイントが宇宙的恐怖でグッと来ると感じているんだ。間違いないっ。
有味: ……いや、何かキャラ混じってるぞ?



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